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レーヴァティン

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第二百五十六話 宴を楽しみつつその十四

「本当に」
「そうした無駄があるなら」
「そうした本を読んだり買うことっちゃ」
 ワインを飲みながら話した。
「まさに」
「そうね、それでどうかしら」
「どうかっていうとっちゃ?」
「このお料理どうかしら」
 清音は愛実にこのことを聞いてきた。
「一体」
「西の浮島のお料理ね」
「今回は砕けた場だから」
 それ故にというのだ。
「贅沢なものじゃなくてね」
「庶民的なお料理っちゃね」
「そうだけれど」
「最高っちゃ」
 笑顔でだ、愛実は清音に答えた。
「うち等こうしたお料理の方がっちゃ」
「好きなのね」
「そうっちゃしな」
「それ言うと私達もよ」
 清音は愛実の言葉を受けて彼女に微笑んで話した。
「実はね」
「こうしたお料理の方がいいのね」
「宮廷料理っていうのはね」
 こうしたものはというのだ。
「どうもね」
「合わないっちゃか」
「だからね」
 それでというのだ。
「普段は」
「こうしたものを食べてるっちゃね」
「そうなの。流石に料理人の腕は凄いけれど」
 それでもというのだ。
「お料理や食材はね」
「贅沢でないっちゃね」
「沢山食べられたら」
 そうであるならというのだ。
「もうね」
「いいのね」
「そうっちゃ、贅沢はっちゃ」
「そちらもなのね」
「さして興味がないっちゃ」
「もうそれは好みね」
「そうっちゃな、それに権力を持っていて贅沢というのは」
 愛実はどうかという顔で述べた。
「何が下品にもっちゃ」
「思うのね」
「そうっちゃ」
「それはありますね」
「そうですね」 
 謙二と順一が話した、謙二はワインを飲み順一はチーズを食べている。見れば様々なチーズも置かれている。
「権力を持っていて贅沢に溺れるというのは」
「美食だけでなく服にも」
「それで民を省みないならです」
「尚更ですね」
「日本ではです」 
 順一は起きた世界での自分達の国のことを話した。 
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