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レーヴァティン

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第二百五十六話 宴を楽しみつつその二

「赤ワインはそこもええとよ」
「それでや」
 その為にというのだ。
「うちは夜はな」
「デザートはたいな」
「赤ワインと一緒にや」
「楽しむたいな」
「そうしているで、ほな今夜は自分等はな」
「この浮島の料理を楽しんでたいな」
「ケーキもな」
 このスイーツもというのだ。
「楽しむんやで」
「そうさせてもらうとよ」
「是非な。あと今夜のパスタは」
「スパゲティたいな」
「イカ墨や」
 ソースはこれだというのだ、見れば真っ黒のソースである。
「これがまたや」
「美味かたい」
「そや」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「そちらもたいな」
「楽しんでや」
 そのイカ墨のスパゲティもというのだ。
「是非にな」
「わかったたい」
「他のスパゲティもあるけどな」
「今日はイカ墨ね」
「そうしてん」
「成程ね」
「シェフの人が考えてくれてん」
 美奈代は笑顔で話した。
「どのソースがええか」
「それでイカ墨なのね」
「オリーブオイルをかなり使って」
「スパゲティに絡めてるたいな」
「そして大蒜も使ってるで」
「その二つは欠かせんたいな」
「スパゲティにはな」
 まさにというのだ。
「そやからな」
「それでたいな」
「美味しいで」
 まさにというのだ。
「楽しみにしてな」
「それではたい」
「スパゲティか、いいよな」
 桜子は笑って話した。
「うどんや蕎麦もいいけれどな」
「スパゲティもっちゃな」
「こっちの世界では本当に食ってなかったんだよ」
「東の浮島にはなかったっちゃな」
「だからな」
 それでというのだ。
「本当にな」
「楽しみっちゃな」
「あたしもな」
「それは何よりっちゃ。ただっちゃ」
「ただ?どうしたんだい?」
「こっちの浮島にいるとっちゃ」 
 愛実は桜子に笑って話した、笑いながらこんなことも言うのだった。 
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