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レーヴァティン

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第二百四十八話 港と港からその十

「どう言いつくろってもだ」
「中傷っちゃ」
「他の何でもない」
「罵倒や中傷は聞くものじゃないっちゃ」
「聞いても耳が腐るだけだ」
 それのみというのだ。
「良言は耳に逆らうが」
「それで痛いっちゃ」
「だが罵倒や中傷は耳に逆らうのではない」
「それとは違っていて」
「耳を腐らせる」
「逆らうのと腐るのは違うっちゃ」
「腐っても痛いだろうが」
 それでもというのだ。
「しかしだ」
「逆らうのと腐るのは違うっちゃ」
「だから聞かないことだ、ましてやだ」
 英雄はこうも言った。
「息をする様に嘘や中傷、罵倒を言う奴の言葉なぞだ」
「聞くものではないっちゃな」
「絶対にな、魏徴の言葉は聞くべきだが」
 唐の太宗を常にここぞという時に諫めた人物である、謹厳実直で知られ状況をよく見たことでも知られている。
「起きた世界の我が国の野党の女の議員共の言葉なぞ」
「質の悪い人が多いっちゃ」
「そうだな」
「野党の左がかった政党はっちゃ」
「それこそだな」
「男の人も酷いっちゃが」 
 それでもというのだ。
「女の人が目立つっちゃ」
「何かとな」
「どの人もっちゃ」
 それこそというのだ。
「自分に甘くて他人に厳しくて」
「言うことはな」
「もうそれっちゃ」
「嘘に罵倒にな」
「中傷っちゃ」
「あの様な連中の言葉を聞けなぞだ」
 真摯に耳を傾けてというのだ。
「時間の無駄でだ」
「耳が腐るっちゃ」
「そしてそんな連中はな」
「支持を失うっちゃ」
「やがてそうなってだ」
「誰も相手にしなくなるっちゃ」
「だから罵りたい、中傷したいならな」 
 それならというのであった。
「させておく、ただそれを瓦版にでもしてな」
「撒き散らすことはっちゃな」
「許さない、何を言ってもいいが」
 しかしというのだ。 
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