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レーヴァティン

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第二百四十八話 港と港からその一

                第二百四十八話  港と港から
 英雄は仲間達と共に札幌を拠点として蝦夷全体の統治に入っていた、それで彼は札幌の城において蝦夷の地図を見てだった。
 政にあたっていた、だがここでだった。
 彼はその地図を見つつ共に見ている仲間達に話した。
「湊を築いていっているがな」
「それでもっちゃな」
「どの港からも進出を進める訳ではない」 
 愛実に対して答えた。
「まずはこの札幌と函館からだ」
「大きな街を築いてっちゃな」
「札幌と函館にな」
「そうっちゃな」
「そして村もな」 
 それもというのだ。
「築いていってだ」
「そうしてっちゃな」
「開拓も進める」
「農地も作るっちゃ」
「蝦夷は寒いから米は難しいが」
 この浮島の主食であるがというのだ。
「麦やジャガイモそれにだ」
「玉蜀黍っちゃ」
 愛実はこの作物の名を出した。
「それっちゃ」
「それも作ってな」
「大規模な農地をもうけるっちゃ」
「てんさいも作りたいしな」
「あとメロンもっちゃ」
「多く作る、牧場もな」
 これもというのだ。
「拓いていく」
「そこで牛や馬や豚を飼育するっちゃ」
「そうだ、そしてだ」
「お肉に皮に乳っちゃ」
「そうしたものを手に入れる」
「羊もっちゃな」
 愛実はこの作物の名前も出した。
「そうっちゃな」
「そうだ、本土以上にな」
「羊も飼育するっちゃな」
「羊は役に立つ」
「お肉に毛っちゃな」
「羊毛は貴重だ」 
 そうした資源だとだ、英雄は述べた。
「だからな」
「それでっちゃな」
「これまでも飼育させてきたが」
「蝦夷ではっちゃな」
「多く飼育させる」
「そうたい、羊はよか家畜とよ」
 香織もこう言ってその政策を支持した。
「お肉は美味かばいし羊毛がたい」
「兎角役に立つからな」
「織物に最適たい」
「だからそれを作って用いてだ」
「使う為にもたい」
「羊は多く飼育する」
 蝦夷では特にというのだ。 
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