レーヴァティン
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第二百四十七話 札幌入りその十
「そうした奴だったがな」
「いざ災害に遭い」
「嫌いだった自衛隊に助けられてな」
「不平を言ってであります」
「怒られた」
その自衛隊の人達にだ。
「これが実態だ」
「そうした連中の」
「自衛隊に守られていて自衛隊を攻撃する」
「寄生虫の様な連中であります」
「全く以て愚劣で下劣で卑劣な」
そうしたというのだ。
「害でしかない連中だ」
「そうでありますな」
「だからな」
「わし等はといいますと」
「そうした連中を反面教師にしてな」
そうしてというのだ。
「やっていくことだ」
「この世界でも」
「最低の連中でもな」
「ああはなるまいでござるな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「見るべきものはある」
「反面教師として」
「役に立つ、ああした連中は害にしかならない」
「その発言や行動は」
「しかしだ」
それでもというのだ。
「見ればな」
「役に立つであります」
「そう思うと全く何の役に立たない奴はいない」
英雄は真面目に述べた。
「誰かの反面教師になりそれで誰かをよくするならな」
「役に立っているので」
「全く何の役に立たず害にしかならない奴はだ」
「いないと言えるでござるな」
また智が言ってきた。
「世の中には」
「ただ自分の親戚等傍にいるとな」
英雄はそうした輩がそうした場合で見ることになると、と話した。人は何を見てもその距離も重要なものだ。
「反面教師にしても役に立つこともあるとはな」
「思えないでござるな」
「見ていて腹が立ち過ぎてな」
その為にというのだ。
「その様に思う余裕がなくなる」
「だからでござるな」
「その場合はな」
「害にしかとでござるな」
「思えない反面教師でも役に立っているとはな」
その反面教師になっている対象がだ。
「火の粉、迷惑がかからない場所にいるからだ」
「思えるのであって」
「それがかかるとな」
今言った火の粉つまり迷惑がというのだ。
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