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レーヴァティン

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第二百四十七話 札幌入りその一

                第二百四十七話  札幌入り
 英雄は函館から札幌に至る道だけでなく各地に港を築いてそこからも道を敷く様にしていった。そしてだった。
 その中でだ、彼は仲間達と共に五稜郭を観て回った。そうしてその築城の状況を見てこう言ったのだった。
「あと少しでな」
「完成っちゃな」
「そうだな」
 愛実にこの言葉で応えた。
「いよいよな」
「そうっちゃな」
「後はこの周りにだ」
「街が出来ていくっちゃ」
「湊は出来たしな」
「そろそろ漁師や商人が来てるっちゃ」
「そして仕事が行われている、普請をする人夫達もな」
 その彼等もというのだ。
「函館に家を築いてだ」
「住みだしてるっちゃ」
「人夫達には街の建設にも関わってもらっている」 
 城や港だけでなくというのだ。
「そして道もな」
「築いてもらってるっちゃ」
「兵達と共にな、あの者達は人夫の仕事が終われば」
「ここで色々な仕事をしてもらうっちゃな」
「普請はこれからも続くしな」
「街は忙しいっちゃ」
「だからここで暮らしてもらう、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「工場もだ」
「築くっちゃな」
「そこで働いてもらう者も必要だ」
「ここで水産物を加工して」
 愛実は笑顔で話した。
「売るっちゃな」
「その為に工場もな」 
 これもというのだ。
「必要だからな」
「人夫の人達は普請からあぶれてもっちゃな」
「そちらで働いてもらいたい、そしてだ」
「そのことはっちゃな」
「他の街でも同じだ」
 蝦夷でこれから築く街達でもというのだ。
「そうしてだ」
「発展させていくっちゃな」
「築いてな」
 そのうえでというのだ。
「そうしていく」
「そうっちゃな」
「人は多く」
 そしてというのだ。
「そうしてだ」
「家もお店も多い」
「そうした街をな」
「蝦夷のあちこちに作るっちゃな」
「村もそうしてだ」
「畑も多くするっちゃが」
「街も同じだ」 
 こちらもというのだ。 
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