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レーヴァティン

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第二百四十六話 農業もまたその七

「そうしていく」
「湊を敷くな」
「そしてだ」
 そうしてというのだ。
「発展の下地を迅速に築く」
「湊と街があってこそだ」
「街も出来てな」
「畑も牧場もだ」
「出来るな」
「そうだ、ではな」
「今からだな」
「蝦夷の各地に港を築くぞ、アイヌ達も順調に降っていっているしな」
「釧路や室蘭、小樽でもな」
「苫小牧のアイヌ達はこの前降ってだ」
 そうしてというのだ。
「稚内のアイヌ達もだ」
「降ったな」
「そうなったからな」
 それでというのだ。
「ここはだ」
「俺達はだな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「政としてだ」
「湊を築き道もだな」
「敷くことだ」
「ではな、兵達を用いてな」
「人夫も雇ってな」
 そうしてというのだ。
「ことを進めるぞ」
「ではな」
 英雄も頷いてだった。
 彼は稚内や小樽、釧路といった地に港を開きそこから道を敷くこともしていった。そうして蝦夷の各地の発展の下地をだった。
 築いていった、その間アイヌ達はというと。
 これといって敵意を見せることなくだった。
「また部族が降ったわね」
「使者が来た」
 そのアイヌからとだ、英雄は奈央に答えた。
「そしてだ」
「受け入れたわね」
「そうしている、あちらの要望を適えるとな」
 権利の保護や獣それに魔物の退治をだ。
「それでだ」
「降るわね」
「狩りや漁をしてだ」
 そうしてというのだ。
「自然の中にいてな」
「精強な人達だけれどね」
「好戦的ではない」
「あくまで戦いは生きる為で」
「自然と共存を選んでいてな」
 アイヌ達はというのだ。
「そしてだ」
「私達にも敵意は見せないわ」
「すれていないな」
 アイヌの者達はというのだ。
「素朴で穏やかでな」
「本当に好戦的ではないわね」
「そうした者達だからな」
 それ故にというのだ。 
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