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レーヴァティン

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第二百四十六話 農業もまたその八

「こちらが願いを受けるとな」
「降ってくれるわね」
「有り難いことだ、好戦的だとな」
 そうした者達ならというのだ。
「俺としてもだ」
「戦うしかないわね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「降すしかない」
「幕府に入れるにしても」
「穏やかに済めばだ」
 それならというのだ。
「もうな」
「それが最善だからね」
「こうして自分達から降るかな」
「願いを適えるとそうしてくれるなら」
「実にいい、そしてだ」 
 英雄はさらに話した。
「降った者達は幕府の民としてな」
「遇するわね」
「本土の民達とな、これまで言っている通りにな」
「そうするわね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「俺は治める、そして普通にそれぞれの税を納めさせ」
「それでよしよね」
「そしてだ」
 英雄はさらに話した。
「文化も信仰もな」
「そのままね」
「保証するしな」
「それでいいわね」
「山の民にもそうしているしな、むしろだ」
 英雄はそちらの民達の話もした。
「山の民よりわかりやすいな」
「それでござるな」  
 智も山の民の話をした。
「どうもでござる」
「山の民達はな」
「集落はあってもでござる」
「アイヌの者達のそれよりもな」
「わかりにくいでござる」
「野宿の様なな」 
 そうしたというのだ。
「感じがあるな」
「そうでござるな」
「アイヌは確かな村があり」
「そこで暮らしているでござる」
「そうだが」
 それに対してというのだ。
「山の民達はな」
「山奥に集落があり」
「かつ移ることもな」
「多い様でござる」
「何処に何人誰がいるかだ」
 そうしたことがというのだ。
「実にだ」
「わかりにくいでござる」
「信仰もだ」
 これもというのだ。
「平地ともだ」
「アイヌとも違うでござる」
「だからな」
「どうもでござるな」
「まだだ」
 彼等も統治に入れて結構な歳月を経ているがというのだ。 
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