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レーヴァティン

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第二百四十五話 函館入りその十一

「お金もであります」
「貯まるというな」
「これはおまじないでありますが」
「しかし持っていてもな」
「信じているならであります」
 それならばというのだ。
「それだけであります」
「徳になる」
「そうであります」
「だからな」 
 英雄も言った。
「蛇の皮もな」
「悪いものではないであります」
「捨てるには勿体ない」
「実に」
「何でも使えるものは最後の最後まで使う」
「それが大事であります」
「俺はそう考えてだ」
 そのうえでというのだ。
「生きていてな」
「政もでありますな」
「行っている、では倒した獣や魔物はな」
「用いていくでござる」
「その全てをな」
「その様に」
 こうした話をしてだった。
 英雄は実際にアイヌの者達の要望を受けて獣や魔物の退治を兵を送って進め彼等の支持を得て降る様にしていきつつ。
 五稜郭の築城がある程度整うとその中に入った、その上から見ると星型の城に入り彼は仲間達に告げた。
「まずはこの城がだ」
「幕府の第一の拠点っちゃ」
「そうなる」
 愛実に対して答えた。
「まさにな」
「そうっちゃな」
「ではここから港も道もだ」
「整えてっちゃな」
「北上してな」
「札幌の街を築く地までっちゃな」
「進む、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「蝦夷の各地にな」
「城を築くっちゃな」
「城を築き」
 そしてというのだ。
「その周りにだ」
「街もっちゃな」
「築く、まず城だ」
 何といってもというのだ。
「いざという時の兵を置いてな」
「政も行うっちゃ」
「その場としてだ」
 まさにというのだ。
「まずは城をだ」
「築くっちゃな」
「札幌を最大の拠点にして」
「蝦夷の各地に城を築いていって」
「そしてだ」 
「街もっちゃな」
「築く、この浮島の城は街ではない」
 英雄はこのことも話した。 
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