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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百八十九話 それぞれの世界を越えて~絆を結ぶブイヤベース~その十五

「せめて嗜める位でな」
「もぐのはやり過ぎ?」
「悪質なことはしないな」
「ええ、精々触ろうとする位ね」
「それもかわせるな」
「普通にね」
「それならだ」
 ペンギン帝王は鈴鹿にあらためて話した。
「もぐことはな」
「止めろっていうのね」
「そうしてくれるだろうか」
「帝王さんが言うなら」
 それならとだ、鈴鹿も頷いた。
「そうするわね」
「済まないな」
「帝王さんはいい人だしよく助けてもらってるし」
 だからだというのだ。
「その帝王さんのお言葉なら」
「それならな」
「帝王さんは素晴らしい人ぜよ」 
 おりょうも認めることだった。
「器もでっかいきに」
「だからなのよね」
「その言葉を聞かせてもらうと」
 そうなればとだ、おりょうは鈴鹿に応えた。
「頷かざるを得ないぜよ」
「そうなのよね」
「そこに人が出ているぜよ」
 おりょうはこうも言った。
「だからぜよ」
「私でもね」
 鈴鹿は自分の性格を把握して述べた。
「聞くから」
「おまんは素直でないだけじゃきに」
「根はっていうのね」
「よかおなごぜよ」
「自分ではそうは思わないけれど。まあ私でもね」
 鈴鹿はあらためて述べた。
「聞かないとって思わせてくれるから」
「帝王さんは凄い人ぜよ」
「そうよね」
「これが鳳鳴さんの父親なら」
 左衛門左は彼を見つつ話した。
「話は聞きたくないな」
「全くだな」
 カエサルも同意だった。
「例えそれが正論でもな」
「聞く気になれない」
 エルヴィンも言った。
「その本心があまりにも、だからな」
「親父は決定的に間違えていた」
 鳳鳴も否定しなかった。
「正義のつもりがな」
「最も酷い悪になっていましたね」
 祐理もこう言った。
「あの人は」
「あまりにも強かった」
「戦闘力も権力も」
「そして誰も何も言えなかった」
「それ故に独善に陥り」
「正義どころかな」
 それどころかというのだ。
「その逆の存在になっていた」
「最も酷い悪ですね」
「そうなっていた」
「俺が対していれば殺していた」
 激昂は本気だった。
「あんたには悪いがな」
「そうしていたか」
「もっと言えばあんたが止めてもな」
「私もでした」
 シフォンは細目のままであった、だがそのオーラは明確な怒りがありそれを隠すことなく話していた。 
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