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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百八十九話 それぞれの世界を越えて~絆を結ぶブイヤベース~その十六

「その人が前にいれば」
「殺さなくてはならない相手もいる」 
 アリアの声も本気だった。
「風穴開けないとね」
「そうした奴を消さねば世界は乱れるどころでは済まないものだ」
 シャルルの声も本気のものだった。
「俺に言えば容赦なく消していた」
「何ていうか本物の外道だったな、鳳鳴の旦那の親父さんは」
 ホークが見てもだった。
「悪も悪でな」
「一切容赦する必要はねえな」
 バンはホークに続いた。
「師匠の言う通りだな」
「そうだよな」
「自分以外の命を全部駒としか見ていなくてな」
「死んでも何とも思わないんだからな」
「そんな奴が一番非道なことをするもんだ」
「俺達も見てきたしな」
「色々な世界を巡ってな」
 そのうえでというのだ。
「見て来たな」
「聞いてきてな」
「そうだよな」
「鳳鳴さんのお父さんはもう人間でなくなっていたんだ」
 太宰は冷徹な顔で指摘した。
「別の何かにね」
「その別の何かは」
 安堂はその太宰に言った、
「やっぱり」
「わかるね、君も」
「化け物ですね」
「そう、まさにね」
「姿形は人間でも」
「その人はもうね」
「化け物になっていたんですね」
「人間と化け物の違いはそれだよ」
 まさにというのだ。
「心だよ」
「心が化け物なら」
「もうそれは化け物なんだよ」
「身体が人間でもですね」
「エンブリヲも然りでね」
 彼もそうでというのだ。
「多くの世界でそうした者はいたにしても」
「妖怪でもないんですね」
 まなは太宰に問うた。
「化け物は」
「うん、鬼太郎君達ともね」
「化け物は違いますか」
「妖怪は人間と違ってもね」
「またですね」
「化け物とも違うんだ、化け物は」
 まさにというのだ。
「自分の為だけに他の誰かをどうしても構わない」
「そうした存在ですね」
「一切ね、他の命も」
「どうなってもいい」
「そうした存在でどんな非道な行いもね」
 自分の為にというのだ。
「躊躇しないんだ」
「それが化け物ですね」
「妖怪とも違うんだ」
「そうですか」
「ファヴもだね」 
 太宰はスノーホワイトも見て話した。
「聞くところによると」
「若しファヴがあれ以上存在していれば」 
 リップルが言って来た。
「より多くの犠牲者が出ていたのね」
「間違いなくね」
「クラムベリーもまた」
「そう、クラムベリーも化け物だったんだ」
 太宰は彼女もと述べた。 
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