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レーヴァティン

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第二百三十一話 平泉からその一

               第二百三十一話  平泉から
 会津若松城の再建は続いていた、そして。
 外堀のところの城壁や門、櫓は全て整いそうしてだった。
「遂にな」
「本丸の再建もですね」
「はじまりましたね」
「そして天守閣も」
「そちらも」
「いよいよだ」 
 まさにというのだ。
「再建にかかる」
「左様ですね」
「その時が来ましたね」
「進みは速いですが」
「それでもそう感じますね」
「いよいよと」
「進みが速くとも行うことは同じだ」
 それはとだ、英雄は答えた。
「だからな」
「手抜きはしていませんし」
「焦ってもいません」
「朝から晩まで働く者を交代させて進めています」
「道具もふんだんに使い」
「職人も多く呼んでいます」
「そうして進めさせていてだ」
 そうしてというのだ。
「進むのが速いだけでだ」
「手は抜かず」
「的確に進めています」
「それで、ですね」
「一つ一つ進めているので」
「それも確実に」
「だからだ」
 そうしているからだというのだ。
「進むのは速くともな」
「それでもですね」
「ようやくとなりますね」
「物事を一つ一つ確実に進めていると」
「如何に流れが速くとも」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「今俺達はそう感じている、していることは同じなら」
「それならですね」
「そう思うので」
「それで、ですね」
「ようやく天守閣の再建にかかれる」
「今我々はそう感じていますね」
「そういうことだ、そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「今実際にな」
「はい、天守閣の再建ですね」
「それにかかりますね」
「本丸の再建の中で」
「それにも取り掛かりますね」
「五層五階の天守閣をだ」
 会津若松城のそれをというのだ。
「再建させるぞ」
「わかりました」
「それではです」
「これよりそれにかかりましょう」
「そちらにも」
「その際天守閣は西の浮島の技術を使い」
 そうしてというのだ。
「木でなくな」
「コンクリートですね」
「それで造りますね」
「他の主な櫓と同じく」
「そうしていきますね」
「そうしてだ」
 コンクリートで造りというのだ。 
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