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八条学園騒動記

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第六百三十四話 店じまいその四

「君主なら生まれた時からだ」
「日本の天皇陛下とかね」
「もう陰に陽にな」 
 その両方でというのだ。
「傍に何人も張り付いていてな」
「セーラもだね」
「只でさえラムダスとベッキーがいてだ」
 この二人は実はボディーガードも兼ねているのは誰もが知っている、特にラメダスが重要ということもだ。
「そしてだ」
「そのうえでだね」
「あの人達がいてな」
「セーラを護っていて」
「学園中を見回してもいる」
 セーラのいる場所をだ。
「だから若し何かあれば」
「風紀部も怖いけれど」
「もっと怖い人達もいる、噂だとな」
 マチアは真顔で述べた。
「あの人達は実はな」
「実は?」
「サッグみたいな人達らしい」
「サッグってあの」
 その名を聞いただけでだった、マルコはまさかという顔になった。そのうえでマチアに対して話した。
「暗殺集団だね」
「密かに人の後ろに回り込んでな」
「首絞めて殺すんだよね」
「そしてカーリー女神への生贄にする」
「あの恐怖の暗殺集団だね」
「そして死体は埋める」
 木の下にだ。
「そうするというな」
「実在するのかな」
「らしいな、今でも」
「完全に犯罪組織だよね」
「連合でマウリアと揉めた国があるとな」
 噂ではとだ、マチアはさらに話した。
「その国に密かに入ってな」
「そうしてだね」
「その元凶を消すこともな」
「あるんだね」
「実際マウリアと揉めるとな」
 連合の国がだ、
「おかしなことが多く起こるな」
「その揉めた国でね」
「要人が消えたりな」
「怪奇現象が起こったりね」
「そうなるからな」
「やっぱりそれって」
 マルコは真剣な顔で言った。
「マウリアの」
「絶対にそうだな」
「証拠はないけれどね」
「けれど一目瞭然だろ」
「うん、マウリアと揉めるとだから」
「そうなるからな」
「それだとね」
 まさんというのだ。
「一目瞭然だよ」
「俺の言う通りにな」
「うん、それでだね」
「セーラのガードの人達もな」
「何かあったら」
「セーラのいる場所でな」
 まさにそこでというのだ。
「万が一のことがあったら」
「その人達が報復するね」
「それもえげつないやり方でな」
 それでというのだ。
「やるからな」
「怖いね」
「風紀部は捕まえて怒るだけだ」
「最悪少し閉じ込められるだけで」
「暴力はな」
 これはというのだ。 
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