八条学園騒動記
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第六百三十四話 店じまいその三
「よかったな」
「じゃあ後は店しまいをして」
「後夜祭だな」
「そうなるね」
「後はそれだけだな」
「後夜祭はクラス関係ないからね」
「運営委員会の仕事だ」
文化祭のだ。
「だからな」
「そちらに任せておけばいいね」
「だから気楽だ、それにな」
マチアは真剣な顔で言った。
「そこでは風紀部も総動員でな」
「いるしね」
「後夜祭を楽しんでいてもな」
風紀部の者達もだ。
「しかしな」
「風紀部は風紀部だからね」
「何かあればな」
「その時はね」
「すぐに動く、特にな」
「白服の風紀部はね」
「ロシュフォール先生率いるな」
その彼等はというのだ。
「連中もいるからな」
「変なことしようものなら」
「その場でだ」
まさに瞬時にというのだ。
「捕まる」
「そうなるね」
「そして怒られる」
「最悪お仕置きもあるね」
「暴力はないがな」
それでもというのだ。
「あの風紀部は怖いからな」
「うちの風紀部何処も怖いけれどね」
「あの風紀部はその中でもだろ」
「特にだからね」
「日本の警察みたいだ」
今自分達がいる学園の警察の様だというのだ、この時代でも日本の警察は優秀だと評判がいい。それも連合随一とも言われている。
「だからな」
「大丈夫だね」
「それに最近は」
マチアはクm撮った顔で述べた。
「セーラの家の私設のな」
「ああ、ガードマンの人達だね」
「セーラを護っているらしいが」
「あの人達もいるしね」
ターバンを巻いた黒い肌の黒スーツの者達だ。
「見るからに強そうだしね」
「マウリア人のお仕置きは怖いぞ」
マチアは真顔で言った。
「本当にな」
「連合の処刑も怖いけれど」
「マウリアのお仕置きはな」
「処刑もね」
こちらもとだ、マルコは話した。
「生きもの使ったね」
「大概なものだな」
「連合も恐竜とかピラニアの餌にしたりね」
「色々あるがな」
「あそこも負けてないからね」
「手足縛って像に踏ませたりな」
マウリアでは古来からある処刑方法の一つである。
「腰から下埋めて禿鷹の餌にさせたりな」
「あとライオンとか虎とか鰐の餌とか」
「凄いからな」
「連合に負けてないよね」
「そうしたお国柄だ」
だからだというのだ。
「それだけにだ」
「若しセーラに何かしたら」
「マハラジャの娘だぞ」
それならというのだ。
「只じゃ済まないぞ」
「やっぱりそうだね」
「連合でも国家元首にはボディーガードがつく」
大統領ならば任期が終わって終生だ。
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