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おぢばにおかえり

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第六十六話 好き嫌いその十二

「凄いわね」
「そうですか?」
「ええ、教会長さんは大変だけれど」 
 お父さんを見てわかりました、このことは。いつも信者さんのお家でお話を聞かせてもらったり心配したりおたすけをしたりおみちのお仕事があってです。
「それでも是非って言うなら」
「いさんでいくことですね」
「いい奥さんがいたら」
 私はこうも言いました。
「大丈夫よ」
「奥さん次第なんですね」
「他の宗教でもそうみたいだけれど」
 仏教、お寺でも神道、神社でもです。
「奥さんがどうかでね」
「違いますか」
「かなりね、だからね」
 それで、です。
「阿波野君もね」
「いい奥さんにですか」
「巡り合えればいいわね」
「じゃあ」
 私をじっと見てきました、何かいつもの気がしてきました。
「お引き寄せが実る様に親神様にもお願いしますね」
「そうしてね、それとだけれど」
「それと?」
「海だけでいいかしら」
 阿波野君を見て尋ねました。
「見たいのは」
「といいますと」
「水族館もどうかしら」
 須磨には水族館もあります、海だけでなく淡水のお魚も沢山いるかなり充実した水族館です。このことは八条学園の水族館と同じです。
「行ってみる?」
「水族館ですか」
「どうかしら」
「水族館とか動物園好きなんですよ」
 笑顔での返事でした。 
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