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おぢばにおかえり

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第六十六話 好き嫌いその十三

「それじゃあ行きましょう」
「ええ、案内させてもらうわ」
「実はあの水族館何度か行ってますけれど」
「そうなの」
「先輩と一緒ははじめてですね」
「そうね、じゃあ一緒にね」
 案内するのではなくでした。
「行きましょう」
「そうしてくれると嬉しいです」
 どうして嬉しいかわかりませんが私達は水族館にも行きました、そうして水族館にいる生きもの達を見ていますと。
 阿波野君は目を細めて言いました。
「こうしたところで働きたいって思ったこともあるんです」
「そうなのね」
「はい、子供の頃は」
「そう思う人って多いわよね」
「あと動物園とか植物園も」
 そうしてというのです。
「博物館とか美術館も」
「博物館なら就職出来るでしょ」
 博物館と聞いてすぐにこう言いました。
「大学で資格取ったらね」
「学芸員のですね」
「あと図書館でもね」
 こちらでもというのです。
「書士の資格を取ったらね」
「ああ、そっちもですね」
「天理大学ならね」
「あと学校の先生にもですね」
 このことは阿波野君から言ってきました。
「資格取れますね」
「ええ、天理大学はね」
「全部取っておきたいですね」
「ええと、博物館の学芸員に図書館の書士に教員免許ね」
「三つ共です」
「また多いわね」
「資格あったらいざって時に役立ちますから」
 だからだというのです。 
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