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レーヴァティン

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第二百十八話 上陸作戦その六

「行いにしてもな、だから配下にはしても」
「それでもですか」
「お命は保証して頂ける」
「そうして頂けますか」
「ああ、それでお前等もな」 
 今度は貴族達自身に話した。
「爵位と領地はそのままだ」
「そうして頂けますか」
「我等は」
「左様ですか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「帝国に入ってもらう、いいな」
「わかりました」
「ではその様にお願いします」
「我等もまた」
「その様に」
 貴族達は久志に対して片膝を着いて言った、こうしてだった。
 久志はロンドンとそこにあるものを全て手に入れた、そうしてすぐにそこからさらに兵を進めることにした。
 だがここでだ、各地の戦局を確かに把握した。
「アイルランドとコーンウォールはか」
「別動隊が無事上陸しまして」
「そして順調に兵を進めています」
「どちらも破竹の勢いです」
「かなりの速さで進軍しています」
 周りにいる者達が報を知らせてきた。
「アイスランド全土の掌握は間違いないかと」
「コーンウォールもまた」
「やがてウエールズもです」
「兵を進められます」
「そうか、それじゃあな」
 久志はその話を聞いてさらに言った。
「どの地域もこのままな」
「進軍ですね」
「その様にしていきますね」
「これからも」
「このまま」
「そういうことでな、ただやっぱり戦闘は少ないか」
 久志はこのことも確認した。
「そうか」
「我等の大軍を見ますと」
「それで、です」
「敵は我先に降っています」
「アイスランドでもコーンウォールでも」
「何処でも」
「そうだな、それならな」
 敵が戦わずに降っているならというのだ。
「最善だ」
「まさに戦わずして勝つですね」
「それが最善ですね」
「戦においては」
「敵と一々戦って倒していたらな」
 それこそというのだ。
「損害も馬鹿にならないしな」
「国土も荒廃します」
「街や村も」
「民に犠牲が生じますし」
「いいことはないですね」
「一切」
「時間も金もかかるしな」
 この問題もあるというのだ。
「だからな」
「出来る限りですね」
「戦闘はしないことですね」
「戦になろうとも」
「だから敵が降るならですね」
「そのまま迎え入れますね」
「ああ」 
 その様にするというのだ。
「それでいいな」
「わかりました」
「では今後もですね」
「そうしていきますね」
「別動隊についても」
「そこは徹底させるな、そしてな」
 久志はさらに話した。
「四国それぞれの王様を立てることもな」
「喧伝しますね」
「アイルランドもウェールズも」
「そしてイングランドも」
「四国が一国になってるならな」
 そうした国ならというのだ。 
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