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レーヴァティン

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第二百十八話 上陸作戦その一

               第二百十八話  上陸作戦
 帝国軍の船達は一斉に砲撃を開始した、その上で沿岸部で守りを固めている連合王国軍を攻めはじめた。
 大砲は次々に火を噴き敵兵達を吹き飛ばす、久志はそれを見て言った。
「やっぱりまずはな」
「砲撃だな」
「ああ、それをしてな」
 隣にいる正に応えた。
「そのうえでな」
「敵の布陣に穴を空ける」
「そうするな」
「ああ、それじゃあな」
「まずはこのまま砲撃を続けるな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「穴を空けることに専念するな」
「それがいい、敵は反撃出来ない」
 見れば敵軍にも大砲はある、だがそれでもなのだ。
「こちらには届かない」
「こっちが届いてな」
「これだけ有利なことはない」
 まさにと言うのだった。
「それならな」
「このまま砲撃をしていくことだな」
「敵軍に穴が空くしだ」
「敵の防衛ラインそのものを破壊出来てな」
「敵兵も減らせる」
「こんなにいいことはないな」
「だからな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「砲撃を続けるな」
「暫くはな、ただ頃合いはな」
「見ているな」
「その頃合いになったらな」
 その時はというのだ。
「海兵隊だ」
「次はだな」
「連中を動かすな」
「そうするな、あと術は」
 久志はその時の攻撃のことも話した。
「まだな」
「高位の術でもな」
「届かないな」
「そこまではな」
「それじゃあな、ここはな」
「砲撃に専念するな」
「そうするな、じゃあな」
 こう言ってだった。
 久志は船達への砲撃を続けさせた、船達の舷に備えられている大砲達は火を噴き続けそうしてであった。
 敵兵達を吹き飛ばしてだった。
 彼等は砲撃が届かない場所まで退いていった、そして久志はそれを見逃さなかった。彼は退く敵軍を見てすぐに言った。
「よし」
「今からだな」
「行ってくれ」
 芳直に言った。
「海兵隊を率いてな」
「上陸だな」
「敵が湖岸から退いた」
 だからだというのだ。
「ここでな」
「即座にな」
「上陸してな」
「橋頭保を築く」
「ああ、それで迎撃してくる敵がいれば」
 砲撃がある中であくまでそうしようとする敵はというのだ。
「いいな」
「その連中はな」
「倒すことだな」
「ああ」
 そうしろというのだ。
「いいな」
「わかった、ならな」
「お前も陣頭に立ってか」
「戦って来る」
「宜しく頼むな、もうここはな」
 砲撃で敵軍に穴を空けたらならというのだ。 
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