八条学園騒動記
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第六百二十三話 茶道の部室へその五
「ちゃんとなのね」
「いいこともしていて」
「それで今は創作の題材になっていて」
「多くの人を食べさせているんだよ」
「それだったら秀吉さんもね」
「今は極楽におられるよ」
そこまでの善行を積んだからだというのだ。
「僕はそう思うよ」
「それは何よりね」
「というかエウロパの連中の悪事だよね」
「そうよね」
スターリングと蝉玉は秀吉の話をここまで聞いて述べた。
「人を買って奴隷としてこき使うって」
「本当にあいつ等碌なことしないね」
「キリスト教を悪用して」
「そんなことしていたんだね」
「エウロパ人は根底に邪悪なものがあるから」
菅もこう言った。
「だからね」
「そうしたこともするね」
「それも平気で」
「自分達以外人間と思っていないから」
菅は無自覚にエウロパへの偏見を述べた。
「徳に貴族はね」
「それでその宣教師もだね」
「元々貴族なのね」
「その生まれで」
「悪いことをしていたのね」
「うん、それで秀吉さんもそのことを知って」
そのうえでというのだ。
「すぐにね」
「奴隷になっていた人達を救った」
「お金を使ってまでして」
「それで怒り狂ってね」
民を奴隷にされていたことを知ってた。
「キリスト教にもね」
「弾圧をはじめたんだよね」
「そうなのよね」
「教えはどうでもよかったんだ」
キリスト教のそれはだ。
「ただ民を奴隷にするし」
「他の宗教認めなかったしね」
七海は当時のキリスト教のこの考えを話した。
「あいつ等らしく」
「うん、エウロパの連中って器が小さくてね」
「それでよね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「他の宗教、同じキリスト教でもね」
「宗派が違うとね」
「徹底的に攻撃していたから」
「あの連中らしいわね」
「自分達は立派だ文明的だと勘違いしていて」
「実は物凄い残虐で野蛮なのよね」
「そんな連中だから」
エウロパの者達はそうであってというのだ。
「それでね」
「キリスト教についても」
「銃だって自分を守る為に持つだけの人もいれば」
菅はこうも言った。
「強盗に使う人もね」
「いるわね」
「それであいつ等は」
「強盗に使うくちね」
「自分を守るものでも」
「悪用出来るわね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「連中はキリスト教もね」
「カルト教団にしたのね」
「連中はどんな素晴らしいものも」
「おかしくするわね」
「だってその中に邪悪なものがあるから」
菅はまたこう言った。
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