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レーヴァティン

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第二百五話 配備と調略その十

「そうなっています」
「そうだよな」
「一人やとな」
 美奈代も言ってきた、美奈代もカルボナーラを食べている。食べる勢いは結構なものだ。
「どうしてもな」
「目が行き届かないよな」
「興味もあってな」
 それもというのだ。
「気をつけないとな」
「あかん、そやけど十三人おったら」
「それもな」
「かなり軽減されるさかい」
「いいな」
「そうした意味でも人は必要や」
 政を広く見るということについてもというのだ。
「やっぱりな」
「本当にそうだな」
「一人より二人でな」 
 美奈代は赤ワインを飲んだ、飲みっぷりもいい。
「そしてな」
「二人よりもだな」
「より多く、そしてな」
「十三人もいるとな」
「余計にいいわ」
 こう久志に話した。
「ほんまにな」
「それも団結してだな」
「お互い助け合ってな」
 自分も赤ワインを飲む久志に話した、久志もいい飲み方だ。 
「やってこな、ただな」
「ただ?どうしたんだよ」
「皇帝は自分や」
 美奈代はこのことも言った。
「即ちリーダーはな」
「そのこともか」
「ああ、自覚してるな」
「俺としてもな」
 久志もこう答えた。
「そのつもりだよ」
「そやな」
「この浮島じゃ俺が世界を救う奴って定められてるしな」
「皇帝にもなった」
「しかも皇帝の権限大きいしな」
 このことも定めているのだ、そうして中央集権的に国家をまとめてもいるのだ。これも政治であるのだ。
「それでや」
「俺が皇帝としてやることはな」
「やってくんや」
「これからもな」
「そこは頼むで」
「俺もそうしてるさ」
 まさにというのだ。
「少なくともそのつもりだよ」
「それやったらええで」
「そうだな」
「しかし一人でないことは強いと思うよ」
 留奈も言ってきた。
「やっぱり」
「俺達は十三人でやっている」
「そのこともね」
「そうだよな、よく帝王学は帝王は一人って言うけどな」
「国の主になるとね」
「これ経営者でも言われるな」
 実際に大企業のオーナーの中には帝王学を学んでいる者もいるという。 
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