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オズのジンジャー将軍

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第二幕その八

 将軍はそういったものをテーブルの上に出して皆に言いました。
「では沢山召し上がってね」
「凄いですね」
「沢山の種類の果物やお菓子があって」
「それも量も多くて」
「これ全部食べていいんですか」
「今から」
「オズの国では遠慮は無用でしょ」
 将軍はカルロス達五人に笑顔で応えました。
「だからね」
「全部食べていいんですね」
「そうなんですね」
「それじゃあですね」
「それからですね」
「食べていいですね」
「そうしてね、私達も食べるしね」
 だからだというのです。
「チョコ、チョコレートもこれからミルクだし」
「チョコってまさか」
 カルロスはここで赤ちゃんを見て言いました。
「この子ですか」
「そう、そう名前を付けたの」
「そうだったんですね」
「この人と相談してね」
 将軍はご主人を見てお話しました。
「それで決めたの」
「そうなんですね」
「いい名前でしょ」
「美味しそうな名前ですね」 
 カルロスは笑って答えました。
「チョコなんて」
「正式な名前はチョコレートだけれど」
 それでもというのです。
「やっぱりね」
「そこはですね」
「名前を変えてね」
 そうしてというのです。
「そうしたの」
「そうですか」
「そしてね」
 さらにお話する将軍でした。
「この子はミルクが大好きで毎日物凄く飲むのよ」
「これは大きな子になるかな」 
 ご主人も笑顔で言います。
「毎日ミルクを物凄く飲んでいるからね」
「だからですね」
「これからが楽しみよ」
「そうですね」
「そう、本当にね」
 まさにというのです。
「これからがね」
「楽しみですか」
「いつも二人で言っているよ、じゃあ今から食べようね」
 二人でお話してでした。
 皆いただきますをしてから果物にお菓子を食べました、丁度お昼の時間なので丁度よかったです。かかしと樵は食べる必要がないのでそこにいるだけでしたが。
 皆笑顔で食べました、臆病ライオンはミルクの中にあるフレークを食べてそのうえでこう言いました。
「いや、物凄く美味しいね」
「そうだよね」
 トトはクッキーを食べて応えました。
「このお菓子は」
「そうだね」
「果物も美味しいよ」
 カルロスはバナナを食べながら言いました。
「凄くね」
「そうよね、何か前よりも美味しくなっているわ」
 恵梨香は半分に切ったメロンをスプーンで食べつつ言いました。
「そんな気がするわ」
「そんな気じゃないわね」
 ナターシャはオレンジを食べながら言います。
「前より甘くなっていてしかも食べやすくなっているわ」
「確かにそうだね」
 神宝は洋梨を食べて言いました。
「将軍のお家には前にお邪魔してご馳走になったけれど」
「前よりも美味しいよ」
 ジョージはマスカットを食べつつ言います。 
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