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レーヴァティン

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第百九十三話 武蔵入りその七

「橋をな」
「増やすたいな」
「そうしていく」
「そしてたいな」
「より栄えさせる、大坂はそうする」
 橋を増やすことで発展させるというのだ。
「幕府が金を出してな」
「かなりの額になるたいが」
「構わない、それは返ってくる」
「繁栄すれば」
「そうなる、だからだ」
 それでというのだ。
「金をな」
「出すたいな」
「そうする」
 こう香織に答えた。
「大坂についてはな」
「そうして街をたいな」
「栄えさせ拡げることもだ」
「するたいな」
「これからもな」
「そうたいな」
「そしてだ」
 それにというのだ。
「より国力を高める」
「そして農業もたいな」
「行っていく、それで養蚕だが」
「その産業たいか」
「やはり絹は売れる」
 それも高くだ。
「だからな」
「今よりさらにたいな」
「増やす、農家に奨励させる」
「田畑も耕しつつ」
「そしてだ」
 それと共にというのだ。
「養蚕もさせてだ」
「絹もたいな」
「多く作って西の浮島にもな」
「売るたいな」
「あちらからも買うものがあるしな」
「お互いに売って買って」
「利益を得る」
 そうするというのだ。
「これからはな」
「そうたいな」
「絹は売れます」
 紅葉も言った。
「それも高く」
「今言っている通りにな」
「そしてこの浮島の中でも」
「少し金がある者はこぞって買う」
「それも高く」
「だからだ」
 英雄は紅葉にも話した。
「より増やす」
「それでは」
「農家にも作らせる、桑もな」
「今以上にですね」
「植えていく」
 蚕の食べものであるそれもというのだ。
「いいな」
「それでは」
「そしてだ」
 英雄はさらに言った。
「関東、上野の方が特に有名だな」
「養蚕で」
「あの地面を手に入れたならな」
「その時はですね」
「あちらでもだ」
 その上野でもというのだ。
「作っていく」
「そうしてですね」
「利を得る、幕府が豊かになりだ」
「民もですね」
「そうなる、誰もが豊かになってこそだ」
「国が豊かになりますね」
「そうだ、だから養蚕もいいしだ」
 英雄はさらに話した。 
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