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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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修善寺女子高の隊長

私たちは慌てて外に出ると、そこには修善寺高等学校の隊長である斉藤もなかがいた。
「お初目にかかります。僕は修善寺高等学校の隊長を務めている斉藤もなかと言います。」
「私は大洗の隊長をしている西住みほです。」
「西住?もしかして西住流の?」
またしても西住流の名前がみほに襲いかかった。
みほは一番はじめの練習試合の時と同じように少し顔を暗くした。
「はい。」
「おかしいわね、今回は西住流の関係校は参加できなかった筈ではなかったかしら。」
私は前に向かって行き、
「それについては私が言うわ。」
突然現れた私に驚いた様子を見せるもなか。
「梨華さんがどうしてそんな低レベルな学校にいるんですか?しかも西住流の関係校なんかに。」
「低レベル?もなかは戦車道全国大会を見なかったのかしら。」
「もちろん見ましたが、あの試合は白河女子高と北海学園の協力があったからです。もし大洗だけでしたら負けていました。」
「そう。なら勝負しましょう。私達とあなたたちが戦って私達が勝ったのなら、あなたは大狩流の本家の雑用をプレゼント、私達が負けた場合は、今大会は辞退します。どうですか?」
私はのってこないのが普通の条件を提示して、試合を申し込んだ。
「それでは僕の方がリスクが思いのですが。」
「勝てば問題はないはずですよ。」
「そうですね。駿河流の名に懸けて全力でいかせてもらいます。」
「そう。楽しみにしているわ。」
私はもなかが後を向いて帰っていくのをみて、成長してないと思いました。
そうかんじていたのは白河勢全員だった。
「去年の練習試合で私達は何輌使いましたっけ?」
「たしか三輌でした。私達と梨華のお姉さんにはやが指揮を務める戦車です。」
「そっか。なら勝てるでしょ。私にはや、それにみほがいるんだから。」
私はみほに目線をあわせた。
「わたし?無理無理。私なんて梨華に及ばないから。」
「そうかな?昔のみほならそんな弱気ではなかったよ。」
「えっ。」
「みんな、学校に行って戦車の整備するよ。」
「「「はい。」」」
白河勢のほとんどが私に付いてくるなか、さやねとはやだけがみほのもとに残り名にかが残っていた。
それでも私はみほをおいて学校に向かった。

「梨華さんはガッカリしていましたよ。」
私の前にいるはやさんが私に向かって言ってくる。
「何故、梨華さんがみほさんの名前をだしたか分からないんですか?」
「私が梨華たちと同じように強くはないの。それで私の名前をだされたのならどう反応すればいいのか分からなかったの。それに梨華は私よりも全然強いし。」
「みほさん、あなたは何か勘違いをしているようですね。梨華さんがどうしてここまで強くなることができたか知っていますか?あなたがいたからですよ。」
どうしてわたしなの?
私の頭に最初に思い付いたのがこの思いだった。
「昔のあなたに歯が立たなかった梨華さんは、あなたに追い付きたい、その思いが強くかったから梨華さんは強くなったのです。」
「私に追い付きたくて?」
「そうです。あなたがいなければ梨華さんはここまで強くなることはなかったのです。だから梨華さんはあなたに大きな期待をしているのです。」
はやさんが言っていることが嘘には見えなかった。
「今度は梨華をライバル視して、梨華を抜かしてみてください。そうすれば梨華も更に成長するはずです。」
さやねさんは私に強くなって、と言ってきた。
梨華を目標に強くなることが私にできるか不安だった。
「うん。頑張ってみる。ありがとう、二人とも。」
「私はお願いをしただけですので。」
「私は梨華さんがどうやって強くなったのかを教えたくて言ったまでですので気にしないで下さい。」
二人は梨華たちが向かった方を向き、歩き始めた。


修善寺女子高の戦車道専用施設
此処には戦車道選択者専用寮、戦車工場、車庫、大洗女学園よりも遥かに大きい演習場。
高校の戦車道にしては、かなりもったいなかった。
修善寺中学校時代に戦車道中学生の部において優秀な成績を残していた私だったが、戦車道高校生の部において出場さえもしなかった。
その大きな要因は修善寺女子高の授業予定が問題していた。
修善寺女子高は県立でありながら、他の公立高校とは違い、大会が行われている休日にも授業が入っている。
そのかわり長期休暇が約3ヶ月もある。
「みんな聞いてちょうだい。今度の休みに大洗女学園と練習することになったから。全力で行くわよ。」
「ちょっと待ってください。この時期にどうして練習試合なんてするんですか?それも大会参加の学校と?」
滅多に練習試合も行わない修善寺女子高は情報が漏れないからこそ、対処のしようがないことで有名でもある。
「私が喧嘩を買ってしまったからです。すいませんでした。」
 
 

 
後書き
次は2月の始めに更新します。
月三更新 
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