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夢幻水滸伝

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第百六十九話 適時投入その一

               第百六十九話  適時投入
 綾乃は八岐大蛇の背にい続けていた、自身も術で敵軍に攻撃を行っているがその中で戦局を見て大蛇に話した。
「敵をどんどん攻撃してるけどな」
「やっぱり数が多い」
「それがやな」
「問題やな」
「どうしてもな」
「確かにあんたの力は凄くて」
 八つの頭と巨体を使っての攻撃はというのだ。
「かなりの戦力でな」
「ご主人も強いしな」
「その術の威力は半端やない」
「それでもやな」
「大軍相手やとな」
 どうしてもというのだ。
「しんどいな」
「ほんまやな」
「これまでの戦もやったけどな」
「中国戦でもアメリカ戦でもやったが」
「敵の数が多過ぎてな」
 それでというのだ。
「しんどいわ」
「星の人は一人一人が戦略兵器や」
「文字通りのな」
「特に神星の人は強い」
「物凄いもんがある」
「それでも千百万の軍勢を攻めるとなると」
 そこまでの大軍をというのだ。
「やっぱりしんどいわ」
「他にも星の人が軍勢同士の戦に加わってるけどな」
「それでもな」
「正直しんどいな」
「星の子が少ないし」
 軍勢同士の戦に加わっている者がというのだ。
「しかもどの子も采配や武芸については」
「今一つな」
「そっち向きやない人が多くて」
「それでな」
「しんどいな」
「一騎打ちで勝った子が軍勢同士の戦に入ってくれる」 
 そうなればというのだ。
「戦局はこっちに決定的に傾くけど」
「そこまで戦局がもつか」
「こっち有利のまま」
「若しくはこっちが耐えられるか」
「最低でも戦線を守ることやな」
「そう思うとほんまにしんどいわ」
 六十万の軍勢で千百万の軍勢を攻める、それは技術がかなり上でもかなりのことであることは確かだ。
 そしてだ、さらにだ。
「一歩間違えたらな」
「その時はな」
「戦線が崩壊するな」
「そうなってしまうな」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「しんどいわ」
「ほんまにそやな」
「今は」
「ここでどう耐えるか」
「そう考えたらな」
「ほんまにしんどいで」
 今の戦はというのだ。
「何とか全力で攻めて」
「そしてやな」
「そのうえでな」
「ここはやな」
「敵に攻めさせんな」
「そうしてこな、星の子が一人でも戻って来たら」
 その時はというのだ。
「その分攻められるわ」
「逆に言えばやな」
「それまで思い切って攻められん」
「わし等だけで攻めるだけやない」
「そうした状況やな」
「そやで、やってくで」
 こう言ってそしてだった。
 綾乃は今は攻め続けていた、思い切って攻められなかったがそれでも果敢に攻めていっていた。そしてだった。
 戦は続いていたがここでだった、室生は敵の空船の艦隊の状況を見て言った。 
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