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夢幻水滸伝

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第百六十九話 適時投入その二

「敵は倒しているが」
「それでもですね」
「まだ数が多いですね」
「空も」
「だからだ」
 それでというのだ。
「このまま倒していく」
「それしかないですね」
「正直言うて」
「船の質はこっちの方がずっと上にしても」
「それでもですね」
「数の多さはそれだけで大きい」
 それ故にというのだ。
「まだ戦は続く」
「左様ですね」
「では、ですね」
「今からもですね」
「戦っていきますね」
「そうしますね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「空を抑える、いいな」
「わかりました」
「ほなこれからも戦っていきましょう」
「この空でも」
「そうしていきましょう」
「それとだ」
 室生は戦局全体を見ていた、そうして言うのだった。
「一騎打ちもだ」
「それがですか」
「今四十人の星の方が出ておられますが」
「どうなるか」
「そろそろ終わる勝負が出て来る」
 その一騎打ちを見ての言葉だ。
「しかもだ」
「我々の勝利ですね」
「それに終わりますね」
「そうなっていきますか」
「それも我々の勝利でだ」
 即ち日本のというのだ。
「そうなっていく、だからな」
「星の方が軍勢同士の戦に入られると違います」
「采配が全く違ってきます」
「そしてそれぞれの方の武勇もです」
「まさに万の軍勢に匹敵します」
「その彼等が戦場に来る」 
 だからだというのだ。
「徐々にでもな」
「戦局は、ですね」
「こちらに傾いていきますね」
「星の方が戻って来られて」
「そうなりますね」
「そうなるからだ」
 それ故にというのだ。
「あと少し堪えることだ」
「そしてですね」
「それで、ですね」
「星の方が参戦されれば」
「その分ですね」
「こちらが優勢になっていく」
 戦局がそうなっていくというのだ。
「だからだ」
「それで、ですね」
「我々としてはですね」
「今はこのまま戦っていくことですね」
「敵の数が多くとも」
「これは棟梁も同じだ」
 綾乃のことも話した。
「そう考えている筈だ」
「そうですね」
「ではですね」
「ここはですね」
「このまま攻めていきますね」
「そうしていく、ではいいな」
 室生は采配も振るう、敵の空船の艦隊を確実に減らしていく。数の多さをそうして補って戦っていた。 
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