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レーヴァティン

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第百七十七話 七尾城攻めその五

「後でな」
「今回ものう」
「そうだ、しかしな」
「この戦は誰も降らんぜよ」
「全員が死兵になってだ」
 そうしてというのだ。
「戦い続けている」
「まさに武士ぜよ」
「そうだな、なら俺達もだ」
「それに応えてじゃな」
「全力での攻めを続けてだ」
 そうしてというのだ。
「倒す」
「そうするんじゃな」
「是非な」
「それでは」
 良太が応えた。
「これからも」
「戦っていく」
「それでは」
「大砲は遠慮なくだ」
 そして術もというのだ。
「使え、砲弾は幾らでもある」
「だからですね」
「遠慮なく撃ってだ」
 そうしてというのだ。
「城を崩せ」
「このまま」
「それこそ城を更地にするまでにな」
「攻めていきますか」
「そうする、だからだ」
 それでというのだ。
「徹底的にだ」
「最後の最後まで攻める」
「そうする、そしてだ」 
 英雄はさらに言った。
「飯はな」
「そちらもですね」
「ふんだんに食うことだ」
「朝昼晩と」
「何ならおやつもだ」
 そちらもというのだ。
「出せ、とにかくふんだんにだ」
「食事はですか」
「食わせる、俺達もな」
「同じですね」
「戦を行うにはまず飯を食うことだ」
 全てはそこからだというのだ。
「だからだ」
「三度の飯に加えて」
「おやつも出す、そして今日の昼飯だが」
 英雄はこちらの話もした、腹が減ってはというが英雄は常にこのことを頭に入れて戦っているのだ。
「カレーだったな」
「はい、そうです」
「カレーはいい」
 これはというのだ。
「実にな」
「この浮島にもあって何よりですね」
「あれだけ美味い料理もない」 
「そうそうは」
「しかも栄養もある」
「お肉もお野菜も入っていて」
「尚且つ大量に食えるしな」
 このこともあってというのだ。
「いいこと尽くめだ」
「だからですね」
「俺は好きだ、そして戦の場でもだ」
「カレーはいいですね」
「飯を炊く傍でルーを作り」
 そしてというのだ。
「共に食う」
「それが出来るので」
「尚更いい、飯が炊ける頃にはルーも出来ていて」
 そしてというのだ。 
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