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転生したらビーデルの妹だった件

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第二話

 
前書き
モンテの名前の由来はデモンを入れ替えて女の子なので球を二つ無くした感じです。つまり立派なサタンファミリー。 

 
そう言えば、悟空とベジータが地球で戦っていたと言う事はもうすぐ悟飯とクリリンはナメック星に旅立つのだろう。

うむ、スルーだな。

スルー推奨。

戦闘力53万な初期フリーザ様にすら勝てる気がしない。

悟飯の気や悟空の気を辿れば一瞬でナメック星に行けるけど…ゆ…誘惑がっ!

しかし最終決戦の悟空VSフリーザなど余波だけで多分死ぬ。

が、我慢だ。

………我慢…だぞ?

その後何度か空が暗く染まったのを見るにドラゴンボールを使ったのだろう。

一年の内に何回かあったのを確認しているので恐らくナメック星人達も地球に居てナメックボールを使っているのだと思う。

ナメックボールは地球時間で130日で回復するからね。

今の内にカプセルコーポレーションに居るナメック星人の気を覚えておこう。

記憶さえしておけば宇宙のどこに居ても探し出して見せる。

戦闘では悟空に勝てる気もしないけど、この面に関しては負けないよう努力している。

見つけられるよね…がんばってるよね?わたし…

今も凶悪な気が空の彼方からこちらに来ているのを感知してるし、大丈夫なはず…

そしてこの凶悪な気はメカフリーザのものじゃないかな。時期的に考えて。

誘惑に負けて今回は見に行く事にした。

トランクスが見たかったのだ。

だって、ねえ?分かるでしょう?

未来トランクスだよ、未来トランクス。

ここが一つのターニングポイント。

未来からトランクスが来ないと詰みます。

よしんば人造人間から逃げ延びていてもゴクウブラックで終わりです。

お願い来てくれっ!と念じているとフリーザ一味以外の気が感じられません。

未来トランクス…来ませんでした…

なんだろう、命中率99%なのに回避されてしまったような何とも言えない感情は…

グッバイわたしの怠惰な生活…ようこそ、死と隣り合わせの世界。

うああああああああっ!あほかっ!普通来るよね!?トランクスっ!アババババババババ…fごあうhふぁおいwjgpさk

落ち着くまで数十分…地面を転がっていました。

あfほあがpじぇおjgtくぁghjくぁjk;

く…発作のようににまた理性が……落ち着け…わたし…ヤードラット星の修行を思い出せっ!なんなら素数でも数え…素数ってなんだっけ…えっと…

地球にやって来たフリーザ一味はZ戦士達が時間を稼いでるうちに瞬間移動で駆けつけた悟空がどうにか撃退したようだ。

だが、未来からトランクスがやってこない以上悟空は心臓病で死ぬ。そして張り合いの無いベジータはトレーニングをサボり誰も人造人間を止められずに世界が終了する。

今のわたしは生まれ変わったなんて言うボーナスステージだ。最悪死んでしまっても…

そう考えた時、パパが、ビーデルの顔が浮かんだ。

死なせたくない…死なせたくないな…

わたしにやれる事は全部やろう。

先ず悟空が心臓病で死ななければ原作漫画の世界に進む可能性も出てくる。

ドラゴンボールで悟空が病気にならない体にしてもらえばいいか。なんだ、結構簡単か。

それならまたカプセルコーポレーションに忍込んでドラゴンレーダーを借りてこよう。うむ、これで万事解決だ。

なんて考えていたら空が急に暗くなりましたとさ。

「え、これってまさかシェンロンっ!?」

バカなっ!ここでシェンロンが願いを叶えたら次に願いを叶えられるのは一年後だぞっ!

トランクスが来なかった時空の悟空がどのタイミングで心臓病を発症するか分からないのだぞっ!?

漫画みたいに人造人間と戦っている最中のギリギリ三年の猶予が有るかも分からない。いや多分無いだろう。

なんて事を考えている内に空は再び明かりを取り戻した。

がk:jhg;あhぎおjtがgfkj

くっ…発作が…落ち着け、落ち着くんだ。

もう最後の手段しかないかもしれない。



「モンテ、お風呂入ろう…モンテ?」

ビーデルがモンテの部屋に入ってくると書置きが一枚あるだけでモンテの姿は無かった。

『旅に出ます、探さないでください』

「なんて書いてあるんだろう」

プライマリーにすらまだ通ってないビーデルにはまだ読めなかった。

家を飛び出したモンテは舞空術を使って一路パオズ山へ。

そう悟空のいるあの山だ。

人気のない山に一軒の家がある。

気を感じ取るに確実に悟空さんの家だろう。

わたしは今、悟空さんの家の中で土下座をしている。

「天下一武道会の優勝者だと聞きました。弟子にしてください。出来れば住み込みで修行を付けてください」

繰り返す事もう五回くらい同じセリフを繰り返している。

「チチ…めえったぞ」

困った顔でチチさんを振り返る悟空さん。

悟飯くんはチチさんの後ろで不思議そうに見返している。

「いつまでも女の子がそんな事してんじゃねえっぺ」

「そ、それじゃあっ!」

「悟空さもボケっとしてんと、この子の部屋さつくってけろ」

「あ、ああ…分かったよ。悟飯手伝ってくれ」

「うんーわかった」

わたしが取った作戦は悟空さんに四六時中張り付く事だ。

その傍に居る理由が修行を付けてもらうと言う事だったのだが…

ブルマたちがあまり興味が無かったのか後で回収しようとしてたのかは定かでは無いが、フリーザの乗って来た宇宙船からメディカルマシーンを拝借、ホイポイカプセルにしまっておいたのだが…

なんでメディカルマシーンの説明をしているかって?

最近の寝床がメディカルマシーンだからです。

勉強に時間を取られる悟飯の代わりにわたしの修行に熱が入った結果、毎日生死をさまよってたりする。

まぁ、幸運な事なのか分からないが、瀕死からの回復で大幅に戦闘力を向上させるサイヤ人の特性は持っていたらしく、一度間違えて瀕死のダメージを負ったわたしがなんとかメディカルマシーンで完治した時にパワーアップした事を悟空も感じたらしくもう修行が鬼畜の域に達しています。

それからはこのカプセルがわたしの安住の地なのでした…とほほ。

悟空さん、加減してっ!

しばらくはそんな生活をしていたのだが、ついに…

「ぐあああぁ…胸が…胸がいてぇ」

食事中、悟空さんがいきなり心臓を抑えて苦しみ始めました。

「悟空さ、どうしただ?どこかいてぇだべか?」

「お父さんっ!しっかりして」

「ぐぅ…うぁ…はぁ…はぁ…はぁ」

呼吸が荒くなっていく悟空さん。

「近づかないでっ!」

「モンテさっ!」

「チチさんは悟飯くんをつれてお医者様を呼んで来てください」

「だども…」

「早くっ!悟飯くん、チチさんを抱えて飛んでっ」

「分かった。すぐにお医者様を連れてくるからっ!」

そう言って悟飯くんはチチさんを連れて家を飛び出していった。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

わたしはと言えば、苦しむ悟空さんに跨るとその両手を彼の首にそっと添えた。

「モンテ…?」

両目から滴った涙が当たって一瞬悟空さんの意識がこっちに向く。

「悟空さん、お願いですから…………死んでください」

「ふっ…くっ…………」

「モンテさっおめぇ何してっだかっ」

「チチさんっ近づかないでっ」

「悟空さに何してんだべっ!」

心配になって引き返して来たのだろう。確かに飛んでいくなら悟飯くんだけの方が速い。

フォン

近づいて来るチチさんを気功波で吹き飛ばす。

「あぐっ…」

壁に激突して気絶したようだ。

悟空さんの体を気功波で完全に消失させる。ウィルスをまき散らす可能性が有る以上、ウィルス事消失させねばならない。涙が止まらなかった。

涙が治まるのを待ってホイポイカプセルにしまっておいた大量のアルコールを頭から浴びるようにふりかけ、ついでにチチさんも消毒し悟空さんの寝ていたベッドは運び出して燃やしておいた。

「どれだけ効くか分からないけどね」

それでもやらないよりはマシだろう。

パオズ山の山頂で宙に向かって気を探る。

深く、ゆっくり、一つの生命の息吹も見落とす事もないように慎重に。

そしてとてもとても遠い所にナメック星人の新しい長老の気をようやく見つける事ができたのは一時間後の事だった。

「っはぁ…でも…みつけた」

そして新ナメック星に辿り付いたのは良いのだけれど、ドラゴンボールを使うためには試練が必要らしいです。

き、聞いてないよ?必殺のドゲザじゃ…あ、だめ?

今ほど悟空さんの地獄の特訓に感謝した事はありません。

試練の幾つかに武力を使うものがあったので、前のわたしじゃ多分無理だったかも…

時間は掛かったけどナメックボールを集めきったわたしは意気揚々と召喚の呪文を口にする。

「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ」

バルスの次くらいに覚えておきたい呪文だろう。

ドラゴンボールファンだったモンテも勿論この呪文は知っていた。

空が暗転し巨大な竜が現れる。

「おおっ!ポルンガっ!」

とと感動している場合じゃないね。

「すみません長老さま、通訳お願いできますか?ナメック語じゃ無ければ願いは叶わないのでしょう」

「むぅ、知っておったか…」

その為に長老様に来ていただいているんですよ。まぁ周りに多数のナメック星人も居ますが。

「大丈夫ですよ。不幸にする願いじゃない事だけは保証します」

と居すまいを正す。

「わたしが殺した孫悟空を心臓病に侵される前、健康な状態で復活させてほしい」

「なっ!?孫悟空が死んでおるじゃとっ…それよりもお主が殺したじゃとっ!?」

「悟空さん…心臓病を患って…病死のような自然死の場合ポルンガの力をもってしても生き返れないでしょう?でもわたしが殺した場合は自然死じゃないから生き返れるチャンスがある」

だからわたしはそこに賭けた。だからわたしは悟空さんをこの手で殺した。

「良かろう」

そう言うと長老様はナメック語でポルンガにお願いを伝えてくれた。

キューンとポルンガが発光する。

「願いは叶えた。二つ目の願いを言え」

叶えた…良かった…よかったよぅ…

悟空の魂は地球に有るからきっとパオズ山で甦っているはずだ。

「本当によかった…ぐす…ぐす…」

「それで、二つ目はどうするんじゃ?ポルンガさまも待っておるようじゃが」

あ、そうね…泣いてる場合じゃあないね。

「とは言っても特に願いは無いかなぁ」

サイヤ人にしてくれっ!とかもう叶えたし。不老も今のまま不老になったら永遠にコナン君だし、不死はそれこそカーズになったらお終いだろ。死にたいと思っても死ねないので考えるのをやめた…とかねっ!

「お主、存外欲のないやつじゃな」

「そんな事ないよ。強欲な方だよ」

悟空を生き返らせたのだって人造人間をどうにかして欲しいからだしね。

「強欲な奴は他者の救済は望まん」

「とは言っても他に願いなんてねぇ…あ、そうだ」

「何じゃ?」

「二つ目の願いでこの宇宙のどこかに居るズノー様の所に連れて行ってほしい。だから…三つ目は今度ナメック星に来た時にまた残り一つのお願いを使わせて欲しいのだけど」

「まぁ試練は乗り越えたのだ。三つまでは良かろう。それじゃ二つ目の願いを叶えてもらったらポルンガさまには還っていただくがいいかのぅ」

「お願いします」

そうして二つ目の願いで一瞬でどこかに飛ばされるわたし。

紅葉樹林がきれいな和式のような建造物のたもとに飛ばされたようだ。

「ここにズノー様が」

ズノー様は貢物を対価に質問になんでも答えてくれる存在だ。

貢物と言ってもほっぺにチュッってするだけなので気楽だ。…顔のでかさを気にならなければ、ね。

屋敷の入り口で付き人の様な人に案内されてズノー様の元へ。

「さ、プレゼントを」

と言うのでズノー様のほっぺにキスをする。

「女性であるが、幼女である事を加味し将来性を考えて三回」

うへぇ、質問は三回までか。

まぁいい。ここからはうかつな事は言えないから慎重に。

「地球と言う惑星に未来からセルが来るまたは来てる可能性は何パーセント?」

と言う質問に間髪入れずにズノー様が答える。

「100パーセント」

な、なんだってーっ!?

どうして悟空が心臓病で死んじゃう世界にセルが居るのよっ!ふざけんじゃないわよっ!

gfjl;あじゃうぃ9がkhgv:kじゃsdj

ぐっ…深呼吸だ…まだ慌てる時間じゃないわ。

「さ、次の質問を」

くそう…付き人さんもズノー様も結構たんぱくだ…

後二つの質問は慎重に考えないと…

残りの質問でどうにか原作の流れに修正できるよう質問しないと…くぅ…どう質問すれば…



 ……

   ………

瞬間移動で地球へと帰ってくる。

「家…帰ろう。もう寝たい。すべてをなげうって眠り付きたい」

久しぶりに我が家のベッドで眠りにつくと、次の日久しぶりに会ったパパとビーデルにこってりと絞られた。

心配かけてごめんて…



界王星にて

「悟空よ、死んでしまうとは情けない。しかもあんな幼子に殺されるなんて」

「だってよ界王さま、なんかこう体がいきなり言う事をきかなくなってしまってよ」

悟空がトレーニングをしながら答える。その頭には天使の輪が存在していた。

「その事なんじゃがな、恐らくお主はあの娘っこに殺されんでも死んでいたじゃろうて」

「えええっ!?なんでだっ!?」

「それは知らんよ。恐らく何かの病気じゃろう」

「そりゃあモンテには悪い事をさせちまったな、なんで殺されたかは全くわからねぇんだが」

「それなんじゃがな、恐らくわざとじゃろうよ」

「はぁ、どう言う事だよ界王様」

「ドラゴンボールでは自然死は生き返らせられん。生き返れるのは寿命が残っておるものだけじゃ」

「それは分かってっけどもよ、そもそもオラもう一度シェンロンで生き返っちまってんかんな、どの道生き返られねぇぞ」

「それがなどう言う訳か、あの娘っ子いま新しいナメック星におるんよ」

「はぁ!?」

これにはさすがの悟空も驚いたようだ。

「ど、どうやって?」

「瞬間移動じゃろう。あれは悟空、お主が使うものとそっくりじゃ」

「ええっ!?」

「ナメック星のドラゴンボールならお主を生き返らせることができるが…まぁ、生き返ったあとまた病気で死ぬだけじゃがな」

「それじゃ生き返る意味もねぇぞ」

「それを考えてナメック星のドラゴンボールなのじゃろう。ナメック星のドラゴンボールなら願い事は三つ。生き返った後に病気を治してほしいとお願いすればどうじゃ?」

「もしかして生き返られるんか?」

「少ない可能性じゃがな。あの娘っ子が何のためにナメック星に居るのかは分からんのだし」

「それでもオラは信じてみるよ。あの子は何の理由もなくオラを殺すような子じゃねぇんだ。だったらそれまでみっちり修行してらぁ」

「はぁ、悟空は相変わらずじゃな。まぁいい。問題はなんであの娘が悟空が病死をする事を知っていたのかと言う事じゃな…まぁ今考えても分からんのだが…っておい悟空や、やめろ界王星が壊れてしまうじゃろうがっ!」

慌てて悟空を止めに行く界王さまだった。


トランクスは来ない、セルは居る。どうしろっちゅうねん。

ベッドでゴロゴロと転がっているモンテ。

あの世で特別待遇になっている悟空は、死んでもあの世で肉体を持っている。肉体を持っていると言う事は気を持っていると言う事で、それを探れば界王星の位置を掴むことができる。

正確には悟空の気の傍にあった界王様の気だけど。

ドラゴンボールの世界で一番強い技が何かと問われれば何と答える?

わたしは元気玉と答えるわ。

どんな強敵も倒せるジョーカー的な技、それが元気玉だ。

わたしはパパとビーデルの為になんでもすると決めた。だからまず元気玉からだ。

「と、言う訳で」

「何がと言う訳でか分からんが、なんじゃ」

「元気玉を教えてください」

界王星の十倍の重力の中、ドゲザは結構キツイ。頭が地面にめり込んでいる。

「そもそもお主、ここにどうやって来たのだ」

「それは界王様の気を探って瞬間移動で。あ、瞬間移動は昔ヤードラット星人に教えてもらいました」

「はぁ~本来ここはそんなズルで来れる場所じゃないんじゃがなぁ。それに元気玉の存在をどうやってしったのじゃ?」

「それは色々なルートから。ズノー様とかいらっしゃいますしね」

漫画知識からですとは言えないよね。ごめんズノー様。

「お願いします元気玉を教えてください」

「そうじゃなぁ…良くは分からんが悟空が世話になってようだしの、特別にこのギャグの天才である界王さまを笑わせられたら教えてやっても良いぞ。まぁ無理じゃと思うがな」

なるほど、ギャグか…

「隣の塀に干してあった布団がふっとんだてね、へぇ」

「ぷくく…ぷくくくく」

ちょろい。

瞬間移動が出来るため、界王様の修行は日帰りだ。



……

………違うっ!ドラゴンボールで真の最強技っ!

界王拳、元気玉も強いし覚えたいけど、最恐最悪の技が一つだけあるじゃないかっ!

保険の保険で最悪自分が死ぬかもしれないけれどあの技も覚えなければっ!

亀ハウスってどこにあるかな… 
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