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ドリトル先生の野球

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第六幕その八

「確かに勝ってくれるしね」
「そうですよね」
「中継ぎ陣なんか」
「もう個性派揃いで」
「万全だからね」
「利き腕の面から見てもですね」
「阪神投手陣はいいんだよね」
「そうしたチームですね」
「昔からね」
「そうですね」
「ただね」
 ここでトートーが言ってきました。
「野球ってポジションによって利き腕が決まってるよね」
「セカンドとかショートは右利きだね」
「それにサードもね」
 オシツオサレツが指摘します。
「投げる方はね」
「それは決まってるね」
「バッターとしては関係ないけれど」
 ジップはこちらのお話をしました。
「それで投げる方はね」
「右投げの人じゃないとってあるね」
 老馬もそこを指摘しました。
「野球の場合は」
「これはソフトもだけれど」
「あちらは野球とそういうところ同じだし」
 チープサイドの家族もお話します。
「ポジションに利き腕が関係する」
「野球の特徴の一つだね」
「ファーストや外野手は左利きでもいいね」
 このことはポリネシアが指摘しました。
「別に」
「そうそう、けれどセカンド、ショート、サードは違って」
 ホワイティはポリネシアに横から言いました。
「右投げじゃないと駄目だね」
「何か投げる時にその方がいいらしいね」
 このことはチーチーは言いました。
「ファーストの方に」
「実際にグラウンドとポジション見ればわかるわね」
 そのことはとです、ガブガブは言いました。
「左利きだとちょっとファーストの方に身体向けないといけないから」
「そのちょっとが大事なんだね」
 ダブダブはガブガブの指摘に頷きました。
「アウトかセーフかの境目だね」
「そうだよ、そしてキャッチャーもね」
 先生は皆にこのポジションのお話もしました。
「右利きだね」
「そうだよね」
「左投げのキャッチャーっていないよね」
「何かアメリカには昔いたらしいけれど」
「それでもね」
「バッターも右の人が多いね」
 それでというのです。
「左投げだと盗塁刺す時にね」
「あっ、二塁に投げる時にね」
「左利きだと右バッターが邪魔になるから」
「それでだね」
「キャッチャーは右投げなんだね」
「そうだよ、ただね」
 ここでこうも言う先生でした。
「今は左バッターの人も結構多いしね」
「右バッターの人が多いけれどね」
「今はそうだよね」
「イチロ―選手も左だったしね」
「右投げでもね」
「そうした人がバッターの時は送球も工夫が必要なんだ」
 キャッチャーの人はというのです。
「どうしてもね」
「そうだよね」
「野球も工夫だし」
「それじゃあね」
「そこはちゃんと工夫して」
「それでやってるんだね」
「そうなんだ、まあとにかくね」
 先生はさらにお話します。 
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