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万能主人公

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第二章

「最悪殺しに来た奴が会っただけで魅了されて」
「貴方に忠誠を誓いますとかな」
「キリストでもこうはいかないだろ」
「魅力あるとかじゃないぞ」
「特に女性キャラ何だよ」
「もう見ただけで片っ端から主人公に惚れてな」 
 この辺り実は宮城の願望が強く出ていた。
「彼氏みたいなのいてもすぐに主人公にいって」
「妹に幼馴染みに生徒会長にクラスメイトにな」
「後輩に戦友、敵だった奴にお姫様」
「ツンデレもヤンデレもいるぜ」
「ハーレム過ぎるだろ」
「しかも主人公何股かけても恨まれないぞ」
「ヒロイン同志のいがみ合いあってもな」
 それで主人公自身はというのだ。
「何もなくてな」
「それでヒロイン達が色々尽くして」
「いつも流石です、だろ」
「詩人でもあってな」
「芸術の話だと名画出してな」
「歌も滅茶苦茶上手で指揮者も出来る」
「作曲もしてな」
 こちらも出来てというのだ。
「もうそっちでもだしな」
「万能で」
「天才とか言われて」
「運動会でも出る競技全部一位ってな」
「それで最初認めないとか言ってたライバルも認めて」
 そして笑顔で握手して仲間になったのだ。
「体育教師まで味方になってな」
「女の熟女先生まで惚れてな」
「王様になって小国をどんどん大きくして」
「政治は何でも当たって」
「国民から慕われる」
「あっという間に大国になって世界も統一」
「ナポレオンもびっくりの強さでな」
 彼は最後は負けたがこの主人公は違っていた。
「どんどん勝ちまくって」
「世界統一してな」
「世界を脅かす魔王にも勝って」
「魔王も味方になっただろ」
「しかも魔王の無敵が素敵、かよ」
「ダークエルフの侍女も一緒にハーレムに入って」
 今度はこの展開だったことが指摘された。
「やっぱり流石です、かよ」
「今度は異世界との敵と戦ってるな」
「今の話そうだな」
「またいきなり主人公無双だしな」
「邪神を一撃で粉砕かよ」
「何だよこの強さ」
「相手神様だぞ」
 しかもデータではこれまでの敵を圧倒している能力だった。 
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