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レーヴァティン

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第百五十六話 一騎当千の者達その四

「もうレベルから違うからか」
「あれだけの強さです」
「そうだな、これだけの攻撃を受けてもな」
「数は千も減っていません」
「五百も減ってないか」
「左様ですね」
「鬼だな、じゃあな」 
 久志は己の腰の剣、レーヴァティンに手をやった。そうして言った。
「使うか」
「いや、まだだ」
 正はその久志に言った。
「神器はまだだ」
「それには早いっていうのかよ」
「そうだ、それはだ」
 こう言うのだった。
「まだ早い」
「どうしてもって時じゃねえか」
「使うなら術位にしておけ」
 それで止めておけというのだ。
「いいな」
「術か」
「ただそれはだ」
「強い術だな」
「それを使え」 
 こう久志に告げた。
「いいな」
「ああ、じゃあな」
「俺も使う」
「何の術を使うんだ、それで」
「エキドナを呼ぶ」
 召喚、それを使うというのだ。
「あの女神をな」
「毒嵐かよ」
「レベル三十でも俺達の召喚の術には負ける」
「それで毒でか」
「奴等を攻める、毒で敵軍を覆えば」
 三万の彼等をというのだ。
「徐々であってもな」
「体力を奪っていくか」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「ここはだ」
「エキドナか」
「それでいく」
「そうか、なら俺はな」
 久志は正の言葉を受けて彼も使う術を決めた、その術はというと、
「大隕の術だ」
「あれを使うか」
「それも続けてな」
 一つの術の使用で終わらせないというのだ。
「次から次に落としてな」
「そのうえでだな」
「倒すぜ」
 スパルタ軍、彼等をというのだ。
「そうするな」
「そうだ、神器は威力が大きいだけにだ」
「色々やばいからな」
「完全にコントロールすることも難しい」 
 それを持つ自分達でもとだ、正は久志に話す。
「だからだ」
「ここはな」
「あえて止めてだ」
 そしてというのだ。
「術に止めることだ」
「術でも強いからな」
「それ位にしておけ」
「それじゃあな、やるか」
「ならです」 
 夕子も言ってきた。
「私達も」
「頼むな、俺達十三人の術でな」
 それでというのだ。
「倒そうな」
「それでは」
「ああ、仕掛けるぜ」
 こう言ってだ、久志も仲間達もだった。
 神器ではなく術も使った、そしてだった。 
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