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レーヴァティン

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第百四十八話 連合王国降伏その十五

「そうしてな」
「治安をよくするわね」
「勿論連合王国の方もな」
 新たに領土にしたこの国もというのだ。
「治安をよくするな、治安が悪いとな」
「元も子もないわね」
「幾ら国が豊かでもな」
 こう双葉に話した。
「だからな」
「それでよね」
「今は治安を強化するな」
「具体的にはどれ位にする」
 正は治安のそのレベルについて問うた。
「一体」
「街や村は女の人が一人でも出歩けて旅人は一人で行き来出来る」
「その位にか」
「したいな」
 こう正に答えた。
「水の方も一隻の船で安心して漁や交易が出来る」
「それ位の治安にか」
「したいな」
「モンスターは抜きにしてだな」
「モンスターは急に出て来るからな」
 そして襲って来るからというのだ、この浮島では獣以上に恐ろしく厄介な存在としてしられている。
「退治はしてもな」
「完全にはいなくならないな」
「ああ、けれど賊はな」
 山賊や海賊はというのだ。
「成敗していけば減るしな」
「だからだな」
「罪の軽い連中は赦してな」
 賊達の中のそうした者達はというのだ。
「労働力にするしな」
「労働力や」
「道や橋や堤防を築く為のな」
「そちらにか」
「ああした仕事はこっちの世界じゃ荒くれ者がやってるからな」
 そうした仕事だからだというのだ。
「それでな」
「そうした連中をだな」
「労働力にするさ」
「そうか、そして重罪人は」
「処刑だよ」
 言うまでもないという口調での返事だった。
「そうするな」
「そのこともわかった」
「そういうことでな」
「やっていくな」
「戦が出来るまではそうした内政をやっていくな」 
 こう言ってだった、久志は実際に仲間達と共に今は内政に専念した。それは治安の改善に重点を置いたものであり領土の治安の確立に注視していくのだった。


第百四十八話   完


                  2020・2・1 
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