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レーヴァティン

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第百四十九話 内政を整えその一

                第百四十九話  内政を整え
 久志達は戦が出来るまでの間も休まず政に専念していた、久志は今は帝国領全体の治安の改善に乗り出し。
 街や村の警官を増やしかつ賊やモンスターには軍隊を送り征伐を進めていた、そうしたことをしてだった。
 治安の改善を計ったが久志はその進展状況を見て仲間達に言った。
「思ったよりもいいな」
「治安がですね」
「ああ、最初からそうでな」 
 久志は順一に官邸で話した、今は仲間達と食事中でその中で話しているのだ。
「改善の状況もな」
「順調ですね」
「暫く戦が続いて不安になっていたけれどな」
 治安の状況がというのだ。
「それがな」
「賊は少なく」
「街もすりとか強盗とか少なくてな」
「痴漢等はいても」
「重犯罪を犯す様な連中は少ないな」
「それはこれまでの内政で農業や商業、工業を推し進め」 
 こうした産業の育成をというのだ。
「人はそこで仕事を得ているので」
「食えるからか」
「はい、人は食べられないとです」
 普通の仕事ではというのだ、収入が少なかったり仕事自体がない場合はというのだ。
「悪事に走ります」
「自分が食う為にな」
「賊や強盗に身をやつします」
「だから貧しいと犯罪も多いな」
「ですが」
「豊かになるとな」
「仕事があるので」
 それでというのだ。
「その分悪事をは楽人が減ります」
「それずっと考えて政やってたけれどな」
「それが効を奏したのです」
「それで元から治安が結構いいな」
「そして豊かでもです」
「悪事働く奴はいるな」
「はい、今征伐している者達は」
 その者達はというのだ。
「そうしたです」
「豊かでも仕事があっても悪事で儲けようっていう連中だな」
「そうした山賊や海賊で街や村では裏社会です」
「ヤクザ屋さんか」
「マフィアやカモラともいいますね」
「起きた世界だとな」
 シチリアの者達がマフィアでありナポリの者達がカモラである、名前や組織の構成は違っていてもその行動や存在の意味は同じだ。
「そんな連中だな」
「はい、そして一言で言うと」
「やっぱりヤクザ屋さんだな」
「そうです、そしてです」
 順一も話した。
「彼等の存在を許すとです」
「治安によくないよな」
「そうです、彼等を取り締まると共に」
 それにというのだ。
「彼等の利権をです」
「奪っていくか」
「裏社会のそうしたものを」
 ヤクザ者といわれる裏社会の者達の稼ぎどころのそれをとだ、順一は久志に対してさらに話していった。
「表社会のものにし」
「しっかりした勢力のものにしてか」
「徐々に彼等を追い詰めていき」
「存在をなくすべきか」
「根絶は流石に出来ないでしょうか」
 ヤクザ者のそれはというのだ。
「どうしても」
「まあそれはな」
 ヤクザ者の根絶を難しいと言う順一にだ、久志は答えた。 
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