真恋姫を駆けた男
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旅に行ってきます
~真紅狼side~
家の掃除も終え、義母さんに旅に出ると報告もして、いざ旅に出ようとしたら華琳にバレた。
・・・チクショウ。
なんでも、雅が女の勘という物で分かったらしい。
こんなときに働くんじゃねーよ!!
そして、現在正座中・・・。
「義兄さん、そんな荷物持ってどこに行こうとしてたんですか!?」
「いや、あのな先週斬った豪族が死んだから、俺追われる身となったし、ほとぼりが冷めるまで、旅という名の諸侯を回ろうかと・・・」
「ダメです。」
「なぜ!?」
「そんな残念な顔をされても、無理なものは無理です。」
「雅、お前は俺の味方をしてくれるよな!?」
「ごめんね、真ちゃん。今、私華琳様の部下だから味方できないんだ。」
「くっ!だがしかし!!ここで華琳は夢を終わらせたくないだろう?」
「!!」
「俺が出ていかなければ、朝廷の官軍がやってくる。今の曹家じゃ太刀打ちは出来ねぇ。俺が各地を転々と移動していくうちに朝廷が手出しできないほどの勢力を持てばいいじゃないか。」
と打開策を持ちかける。
「・・ですが。」
「確かにそうですね。」
「雅!?」
「確かに真ちゃんのことも一理あります。どうでしょう?華琳様ここは一つ真ちゃんの案に乗ってみては?」
「・・・分かりました。だけど噂などが消えたら必ず戻ってきてください。」
「ああ、必ず戻ってくるよ。」
こうやってうまく道を切り開いた俺は荷物を持ち、この世界に来た時の姿で許昌を出た。
出る途中、二人の双子とすれ違ったがそれが曹操の部下である、夏侯惇と夏侯淵だとは真紅狼はまだ知らなかった。
~真紅狼side out~
~華琳side~
行ってしまった、義兄さん。
少しでも早く戻って欲しい為に戦力を増強することや政策を創りださなきゃ。
「雅。・・・頑張るわよ」
「そうですね。真ちゃんが少しでも早く戻ってこれるように頑張りましょう。」
とお互い意気投合した後、侍女から「謁見をお願いしてきた者が来た。」という知らせを受け、行った後なかなかの武だったので部下とした。
二人の名は夏侯惇と夏侯淵で真名は春蘭と秋蘭だった。
~華琳side out~
~真紅狼side~
旅に出た俺は、まずどこに行くかで迷っていた。
「西涼か呉か・・・。まあ、西涼から回って、そこからはどうにでもなるだろ。」
道中移動しながら、体を鍛えながら、野盗を潰したりして路銀を稼いでいた。
中には、技の実験台になってもらったりした。
極死とか極死とか極死とか。
しばらく経ち、西涼に行く途中で寄った陳留で鍛冶屋があったのでそこに寄ってみた。
この時代の武器の情報が欲しかったからだ。
曲刀から槍、斧、剣など色々あったが俺はそこでとんでもない物を見つけた。
「・・・なんで、これがこんなところにあるんだ・・!?」
そこで見たのは銃と剣が複合されたモノだった。
「“ガンブレード”!!」
~真紅狼side out~
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