仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第二部~雅、結婚騒動~
第28話『覚悟と決意!ソニックブレイブ』
これまでの、仮面ライダーディロードは─
「行こう、フェイト。」
「うん、雅。」
「雅、確かに私達はチームなのです。でも、いずれは別の道を進まないといけないのです。それが、今なのです。」
「残念だったな!よく覚えておくといい、凪風雅。我々はドラゴンロード。貴様の花嫁はもらっていくぞ!」
「次元干渉遮断システムにAMF…今のディロードでは…勝てない!?」
「決まっているだろう。お前達次元保護国への宣戦布告だ。」
装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─
「というわけだ。魔導師を通じて、凪風雅に伝えろ。」
「えっ!?」
「お前達には、離れている相手にも連絡を取る方法があるだろ?それを使え。」
マスター・ドラゴンロードはフェイトに催促する。
「それなんですけど…」
「どうした?早くしろ。」
「このAMFのロープで捕らえられているから、念話を行えません。」
しかし、フェイトは自身を拘束しているロープの都合で念話を封じられているため、連絡をすることが出来ない。
「マジか!?これはしくじったな。まあ、凪風雅がこちらに来る口実があることに変わりは無い。その線で行くか。」
マスター・ドラゴンロードは作戦を練り直す。
「申し訳ありません!」
雅はリンディ達に謝っていた。
「あれでは仕方がないわ。」
「ああ、AMFと次元干渉遮断システムを搭載されていたら、露骨な対策としか言えない。」
リンディとクロノは雅をフォローする。
「それより、敵はどうやって次元干渉遮断システムを入手したか、ですよね。」
エイミィはパソコンを片手に話す。
「とにかく、フェイトを救い出さないと!」
雅は立ち上がる。
「どこに行くつもりですか。」
「フェイトの居場所は、調べがついています。ディロードの力は通じず、僕の魔法ではダメージをあたえられません。ですが、凪風流なら、もしかしたら通るかもしれません。」
雅は拳を握りしめて言う。
「解りました。雅国家象徴、これを。」
リンディは二等辺三角形二つの頂点同士を接合した形の金の宝石が埋め込まれた装飾品を雅に渡す。
「リンディ長官、こちらは?」
「それは雅国家象徴のために開発していましたエクシードデバイス、バルディッシュブレイヴァーです。」
「リンディ長官、ありがとうございます。行こう、バルディッシュブレイヴァー。」
雅の言葉に、バルディッシュブレイヴァーは反応しない。
「それでは、行ってきます。」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅はワープのカードを使って、ドラゴンロードの根城である無人島に向かう。
「来たぞ、仮面ライダーディロードだ!」
ギリザメスは雅を発見する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!」
雅はディロードに変身する。
「フェイトを返してもらう!」
ディロードはロードスラスターを構える。
「無駄なことだ!何度来ても同じことだ!」
「それでも、決して諦めない!無駄かどうか、やってみないとわからない!」
【ATTACK RIDE-SONIC-】
【FORM RIDE-DELOAD SONIC-】
ディロードはソニックフォームに変身し、高速で動き、ロードスラスターでサメ奇械人を攻撃するが、素体の力が不足しているソニックフォームの攻撃では大したダメージにならない。
「威勢がよいのは言葉だけか?」
【SWORD VENT】
アビスはソードベントを発動してアビスセイバーを構える。
「そんなこと、あるものか!バルディッシュ・ブレイヴァー、セットアップ!」
ディロードはバルディッシュ・ブレイヴァーを掲げるが、バルディッシュ・ブレイヴァーは反応しない。
「バルディッシュ・ブレイヴァー、反応してくれ!お願いだ!バルディッシュ・ブレイヴァー!」
ディロードの言葉にバルディッシュ・ブレイヴァーは一切反応しない。
「なんだ、虚仮威しか。」
アビスはアビスセイバーでディロードを攻撃するが、ディロードはロードスラスターでそれを防ぐ。
「これならどうだ!凪風流、奥義!凪絶つ風!」
ディロードは凪風流の奥義で怪人軍団を攻撃するが、ツノザメ怪人やシャークファンガイア等、生身の怪人には多少の傷が入るが、ゴ・ジャーザ・ギとハンマーヘッドアンデッドは傷をすぐに回復させてしまい、改造人間型の怪人には一切傷を与えることが出来なかった。
「どうした。お得意の凪風流とやらも、その程度か?」
シャークファンガイアはディロードを煽る。
「くっ!これでどうだ!」
ディロードは高速で動いてゴ・ジャーザ・ギに近づき、ロードスラスターで切り裂こうとするが、ゴ・ジャーザ・ギは俊敏性を活かしてその攻撃を受け止め、剛力態にフォームチェンジして大剣でディロードを攻撃し、ディロードは吹き飛ぶ。
「ぐはぁっ!」
「仮面ライダーディロード、これが貴様の最後だ!」
ピッケルシャークはディロードに突撃するが、ディロードはピッケルシャークの突進の中で懐に潜り込み、ロードスラスターでピッケルシャークを貫く。
「おのれ、仮面ライダーディロード!ドラゴンロードに、栄光あれぇぇぇ!」
ピッケルシャークは大爆発を起こし、ディロードは燃え盛る炎の中で立ち上がる。
「まさか、我ら怪人を倒すとは!?だが、たかだか怪人を一体倒すことにこれだけの疲弊。果たして、どこまで保つかな?」
アビスは言う。
「確かに、僕の力では限界があるのかもしれない。だけど、フェイトを、僕の大切な人を取り戻すまでは!何があっても決して倒れたりしない!」
アビスの言葉にディロードは答える。すると、
[その言葉を待っていました。]
バルディッシュ・ブレイヴァーは反応する。
「バルディッシュ・ブレイヴァー!?」
[主には、世界を救う覚悟は持っていました。ですが、それだけでは人として不完全です。一人のために戦える決意、それも時には必要です。]
「ああ。もう大丈夫。今はフェイトを救い出すために、この刃を振るう。」
[解りました。それでは、起動の詠唱を。]
「わかった。 風は覚悟に、雷は決意に。覚悟と決意はこの胸に!バルディッシュ・ブレイヴァー、セットアップ!」
ディロードはバルディッシュ・ブレイヴァーを掲げ、起動させる。ディロードはディロードライバーのコアを外し、そこにバルディッシュ・ブレイヴァーをセット。外したコアをライダーカードケースに接合し、ディロードの数少ない装甲は排出される。
【FORM RIDE-DELOAD SONIC BRAVE-】
ディロードはソニックフォームからソニックブレイブに強化変身する。
[主、ライダーカードをロードスラスターに。]
「わかった!」
【ATTACK RIDE-MEDAJARIBER-】
ディロードはロードスラスターにメダジャリバーのアタックライドをスキャンする。
[ooo bash!]
しかし、ロードスラスターはメダジャリバーに変化せず、バルディッシュ・ブレイヴァーが技の発動を認証する。
「これならどうだ!セイヤー!」
ディロードは空間をも切り裂く斬撃を放ち、サメヤミーの軍団を一網打尽に撃破し、メダルが飛び散る。
「何!?ディロードの攻撃は遮断しているはず!?」
アビスは驚く。
「もしかして、バルディッシュ・ブレイヴァーが使うことで、魔法として扱えるのか。」
ディロードは状況の考察を行い、次のカードをスキャンする。
【ATTACK RIDE-BANASPEAR-】
[spear victory!]
ロードスラスターはバナスピアーの力を読み込み、バナナのエネルギーでサメ奇械人を貫き、撃破する。
「次はこれだ!」
【ATTACK RIDE-GARULU SABER-】
[hauling slash!]
ディロードはガルルセイバーのカードをスキャンし、疾風の斬撃をシャークファンガイアに放ち、撃破する。
「ええい、あっさりやられて情けない!怪人としての誇りが無いのか!」
ツノザメ怪人はディロードに突撃する。
[銃のカードを使ってください。]
「ああ!」
【ATTACK RIDE-VORTEC SHOOTER-】
[hard shot!]
ディロードはボルテックシューターをロードスラスターに読み込ませ、一撃必殺の射撃でツノザメ怪人を撃破する。
「これは、なかなか面白そうなことになったね!」
ゴ・ジャーザ・ギは大剣を二刀流で構えてディロードを攻撃しようとするが、ディロードは超高速で移動し、ゴ・ジャーザ・ギの攻撃を避けきる。
【ATTACK RIDE-PEGASUS BOGAN-】
[blast Pegasus!]
ディロードはペガサスボウガンの力を使い、ロードスラスターから封印のエネルギーをゴ・ジャーザ・ギに放つ。
「ディロード…ディロード…ディロードォォォ!」
ゴ・ジャーザ・ギは断末魔を上げて撃破される。
「まさか、ゴ族の優秀な戦士まで敗れるとは!?」
アビスは驚く。
「次はこれだ!」
【ATTACK RIDE-KING LAUZER-】
[royal street flash!]
ディロードはキングラウザーの力を使って、ハンマーヘッドアンデッドを斬り、完全に消滅させる。
「とうとう俺の番か。偉大なるショッカーの死神博士が生んだギリザメス様の力を見せてやる!」
ギリザメスは火炎放射でディロードを攻撃するが、ディロードはいとも容易く避ける。
【ATTACK RIDE-IXA CALIBER-】
[ixa judgement!]
ディロードはイクサジャッジメントを放ってギリザメスを撃破する。
「なかなかやるな。こい、補給隊員!」
アビスの言葉によって、サメアマゾンが現れる。
「これでどうだ!」
【ATTACK RIDE-AXE CALIBER-】
[plasma dragon singing!]
ディロードはロードスラスターを投げ、上手くコントロールしてサメアマゾンを斬り倒す。
「こうなれば、一気に片をつけてやる!」
【FINAL VENT】
アビスは必殺技を発動し、アビソドンを召喚する。
「こっちも決める!」
ディロードは二振りのロードスラスターの持ち手を合体させる。
[sonic drive.get set.]
ディロードはロードスラスターを右足に装着する。
[主、ストロンガーの必殺技のカードを使ってください。]
「ああ!」
【FINAL ATTACK RIDE-S S S STRONGER-】
ディロードは必殺技を発動し浮遊すると、雷が鳴り響く。
「くらえ!ソニックドライブ!超電稲妻ドリルキック!」
ディロードは雷を纏いながら、スピンキックを放ち、アビソドンと仮面ライダーアビスを貫き、アビソドンは爆発する。
「おのれ…仮面ライダーディロードめ!」
仮面ライダーアビスは爆発し、ディロードは変身を解除して、先に進む。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「ここは一体?」
「まさか、騙していたのか!」
「全ては、僕が英雄になるために。」
「君のことも、殺してあげる。」
「見せてやる。信頼しあう力を!」
次回『虎勇の策略』希望を紡いで、全てを救え!
後書き
新カード紹介
メダジャリバー:ロードスラスターをメダジャリバーに変えるカード。
バナスピアー:ロードスラスターをバナスピアーに変えるカード。
ガルルセイバー:ロードスラスターをガルルセイバーに変えるカード。
ボルテックシューター:ロードスラスターをボルテックシューターに変えるカード。
ペガサスボウガン:ロードスラスターをペガサスボウガンに変えるカード。
キングラウザー:ロードスラスターをキングラウザーに変えるカード。
イクサカリバー:ロードスラスターをイクサカリバーに変えるカード。
アックスカリバー:ロードスラスターをアックスカリバーに変えるカード。
仮面ライダーストロンガー(ファイナルアタックライド):ストロンガーの必殺技を発動するためのカード。
新フォーム紹介
仮面ライダーディロード ソニックブレイブ
身長:198cm
体重:70kg
パンチ力:2t
キック力:1.5t
走力:100mを0.0001秒で走る。
ディロード ソニックフォームがエクシードデバイスのバルディッシュ・ブレイヴァーを使って強化した姿。ロードスラスターにアタックライドをスキャンした場合、部分を変化させずに必殺技を放つ能力を持ち、ソニックフォームの時は剣系のカードしか対応しなかったが、ソニックブレイブになることで、全てのライダーカードで効果を発揮する。必殺技は二振りのロードスラスターを合体させ、ストロンガーのファイナルアタックライドを使って放つ『ソニックドライブ 超電稲妻ドリルキック』。
新アイテム紹介
バルディッシュ・ブレイヴァー
区分:エクシードデバイス
マスター:凪風雅
リンディ達の考案で雅のために開発されたバルディッシュの兄弟機にあたるエクシードデバイス。ディロードライバーとの互換性を基準に開発されている。
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