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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
  第27話『新たな敵!その名はドラゴンロード』

これまでの、仮面ライダーディロードは─
「雅国家象徴、そろそろお嫁さん探しは初めていますか?」
「フェイト、ここにいたら何があるか分からない。ここから脱出するぞ!」
「確かに、今の僕では、お前たちを倒せない!だが!やがて力をつけ、お前たちを倒す者の名を聞け!僕の名は凪風雅!装填の守護者、いや!仮面ライダーディロードだ!変身!」
「感謝だなんて、大袈裟だよ。」
「一緒に過ごそう。チームディロードや、監視対象とか、そういうものを捨てて。これは、クロノ刑事やリンディ長官達の考えではなく、凪風雅として、フェイト・T・ハラオウンさんに言いたい。」

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

雅の婚約速報はあっという間に次元保護国中に広まる。
「国家象徴、おめでとうございます!」
「お幸せに!」
雅が歩く度に声援が聞こえる。
「これは、恥ずかしいな…」
【ATTACK RIDE-WARP-】
雅は照れるようにワープを使って移動する。
「失礼します。」
雅はリンディの所に行き、チャイムをならして入る。
「あら、いらっしゃい。」
リンディとクロノは座って待っている。
「それじゃあ雅、一緒に行こうか。」
フェイトが玄関に来て、雅とフェイトは部屋に入る。
「それで、本日はどのようなお話ですか?」
リンディは聞く。
「本日お二人の所に来ましたのは他でもありません。お義母様、お義兄様、娘さんをいただきたく思います。」
雅は頭を下げる。
「頭をお上げください。フェイト、話があります。」
「はい、義母さん。」
「あなたももう一人で生きていける年です。今日までは引き取り人として、あなたの母として接してきましたが、それも今日までです。あなたを、ハラオウンの籍から外します。今日からは再び、テスタロッサの人間として、生きていきなさい。もちろん、雅さんの件は私も、クロノも賛成しています。ですが、雅さんの未来を考えますと、これが一番幸せな選択です。」
「…解りました。今まで家族として私に接していただき、ありがとうございました。リンディさん、クロノさん。」
フェイトは、リンディの気持ちをくみ取り、納得する。
「なので、雅さん。フェイトさんをよろしくね。一応、保護者としての最後の甘やかしとして、式場とドレスの用意だけはしておいたわ。」
「ありがとうございます。フェイト、これからのことを考えるために、一度僕の家に戻ろう。」
「うん。」
雅とフェイトは国家象徴宅に向かう。

「出て行く!?」
「はい。」
国家象徴宅に戻ってきた雅達に、圭一、沙都子、梨花、羽入は言う。
「正しくは、出て行くというより本来の家に帰る、だけどね。」
「雅さんは、これからフェイトさんと幸せな暮らしをなされるのですから、私達は去らせていただきましてよ。」
「まあ、俺も後3年で、魅音と結婚するから、園崎の家に住まないといけないしな。」
「雅、そういうことなのです。」
「みんな…すまない。」
「雅さん、何謝っているんですか。」
「そうですわ。私達、チームですわよ。」
「私はそろそろ、古手神社の再興もしないといけなかったから、丁度がいいのよ。」
「雅、確かに私達はチームなのです。でも、いずれは別の道を進まないといけないのです。それが、今なのです。」
羽入は古き者として助言する。
「みんなの気持ち、しっかりと受け取った。たとえ共に過ごすことが出来なくなっても、互いを思う気持ちに、終わりはない。」
「ああ!」
「そうね。」
「もちろんですわ。」
「そうなのです。」
雅はチームディロードの言葉を受け取り、圭一達は国家象徴宅から出ていった。
「すっかり広くなったね…」
「うん…」
雅とフェイトは式の準備を始める。

数日後、雅とフェイトの結婚式が開かれる。場内には警備のために仮面ライダーは少数と、フェイトの保護者であったリンディ達のみがいる。
「それでは、新郎新婦の入場です。」
扉が開き、雅とフェイトが入る。
「行こう、フェイト。」
「うん、雅。」
雅とフェイトは足を止める。神父から祝福の言葉が述べられる。
「それでは、誓いの…」
神父の言葉は、凄まじい爆発音によって掻き消され、式場には巨大な穴が開き、そこから怪人達が現れる。
「ショッカーにデストロン。更にはアンデッドにヤミーまで!?お前は何者だ!」
雅はフェイトをかばうようにしながら言う。すると、そこに仮面ライダーアビスが現れる。
「仮面ライダーディロード、凪風雅!我々はドラゴンロード。貴様の夢を奪う者だ!」
アビスの指揮により、怪人達は式場にいた放送局員達を襲う。
「お前達の野望、止めてみせる!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅はディロードに変身し、襲ってくる怪人達を引き剥がし、放送局員達を避難させる。
「早く逃げて下さい!」
「雅、私も行くよ。バルディッシュ・アサルト、セェーット、アーップ!」
フェイトもバリアジャケットを纏う。
「お前達二人で、我々に敵うものか!」
【ADVENT】
アビスは契約モンスターのアビソドンを召喚し、爆撃を放つが、フェイトはそれを防ぐ。そして、
「プラズマランサー、ファイヤー!」
フェイトは弾魔法を放ってサメヤミー達を撃破しようとする。しかし、プラズマランサーはサメヤミーに着弾する寸前に障壁のようなもので掻き消される。
「AMF!?」
「馬鹿め!高ランクの魔導師を相手に対策をしていないと思ったか!」
アビスは高らかに言う。
「それなら、これでどうだ!」
【ATTACK RIDE-SLASH-】
ディロードはロードスラスターにスラッシュをスキャンしてハンマーヘッドアンデッドとシャークファンガイアに斬りかかるが、
「無駄な足掻きだ!我々に、お前の攻撃は効かぬ!」
シャークファンガイアがそう言うと、ロードスラスターが直撃した瞬間、スラッシュによって具現化していたディメンションプレートは消滅し、刃の本体はピッケルシャークの攻撃によって弾かれてしまう。
「次元干渉遮断システムだと!?」
ディロードは、かつてカズマ達との戦いの時に使われたシステムの完成版を見て驚く。何故なら、その次元干渉遮断システムを完成させたのは、他でもない雅自身だからだ。
「それなら!」
【CHANGE RIDE-DRIVE DRIVER-】
雅はディロードライバーをドライブドライバーに変える、シフトフォーミュラをセットする。
「変身!」
《ドラァイブ!タ~イプフォーミュラ!》
雅は仮面ライダードライブ タイプフォーミュラに変身し、超高速でギリザメスとサメ奇っ怪人を攻撃するが、次元干渉遮断システムによってダメージが通らない。
「攻撃が通らない!?それなら!」
【CHANGE RIDE-GIN WAN AIRGET LAMH-】
「Seilien coffin airget-lamh tron」
雅はディロードライバーをアガートラームのペンダントに変えて聖詠を唱え、アガートラームのギアを纏う。
「♪真の強さとは何か? 探し彷徨う 誇ること? 契ること? まだぁ見えず」
雅は篭手から引き抜いた剣でツノザメ怪人を攻撃するが、それも次元干渉遮断システムによって防がれてしまい、ゴ・ジャーザ・ギの剣が雅を襲う。
「しまった!」
雅は咄嗟に篭手で防ぐが、次元干渉遮断システムによって篭手は打ち消されてしまい、雅はプロテクションを展開して攻撃を防ぐ。
「♪運命も過去も 嘆きも記憶も愛もぉ!ぐっと握って今 足掻きもがきぃそしてぇ立つ!」
雅は右の拳でシャークファンガイアを攻撃するが、ただの拳になってしまい、大した攻撃にはならなくなってしまう。
「終わりだ、仮面ライダーディロード!」
【FINAL VENT】
アビスは必殺技を発動する。
「危ない!?」
【ATTACK RIDE-RAISING HEART EXELION-】
雅は再びディロードに変身し、レイジングハートエクセリオンのカードをロードスラスターに使う。
【FORM RIDE-DELOAD STAR LIGHT-】
ディロードはスターライトフォームに変身するが、アビソドンから放たれる突撃、アビスダイブの直撃を受け、装甲は一瞬で砕け散り、
【SWORD VENT】
アビスはソードベントを発動してアビスセイバーを一振り召喚。一刀両断でディロードの変身を解除してしまう。
「雅!?」
フェイトもハーケンセイバーで怪人達を攻撃するが、強力なAMFによって掻き消されてしまい、
「これでどうだ!」
【STRIKE VENT】
アビスはストライクベントを発動。アビスクローを右手に装着し、強力な水流の一撃、アビススプラッシュをフェイトに放ち、フェイトのバリアジャケットも解除されてしまい、サメヤミー達にフェイトは捕らえられてしまう。
「フェイト!?っぐ!」
這い上がる雅を、怪人達は蹴り飛ばして転がす。
「雅!?」
フェイトは叫ぶが、
「こっちへこい!」
サメヤミー達によってアビスの所に引っ張られてしまう。
「残念だったな!よく覚えておくといい、凪風雅。我々はドラゴンロード。貴様の花嫁はもらっていくぞ!」
アビスはそう言うとアビソドンからミサイルを放ち、式場を完全に破壊し、海の彼方へ消えていった。
「次元干渉遮断システムにAMF…今のディロードでは…勝てない!?」
雅は、ただ苦汁を飲まされるだけだった。

「マスター・ドラゴンロード。目標を捕らえてきました。」
アビスはフェイトを引っ張りながら、一人の男の所に行く。
「よくやった。お前達海軍隊は引き続き海岸部の警備をしろ。あいつのことだ。すぐにこいつを取り戻しにくるはずだ。返り討ちにしてやれ。」
「はっ!」
アビスは引き下がる。
「ようこそ、我らがドラゴンロードに。俺は首領のマスター・ドラゴンロード。俺の目的は二つ。この島を俺達の土地にすること。そして、その妨げになる仮面ライダーディロードの討伐だ。」
「それを、どうして私に!?」
「決まっているだろう。お前達次元保護国への宣戦布告だ。」
マスター・ドラゴンロードは笑いながら言った。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「国家象徴、これを。」
「何度やっても同じことだ!」
「それでも、決して諦めない!」
[今こそ、起動して下さい。]
「バルディッシュ・ブレイヴァー、セットアップ!」
次回『覚悟と決意!ソニックブレイブ』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
銀腕・アガートラーム:ディロードライバーをアガートラームに変えて、アームドギアを纏うためのカード。
ドライブドライバー:ディロードライバーをドライブドライバーに変えて、仮面ライダードライブに変身するためのカード。 
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