剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
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028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
前書き
更新します。
アスナ達のいる場所に戻った俺達はとりあえず姉さん達と合流するために山道から通常の道へと歩いていった。
ネギ君は今回ばかりはかなりの激戦だったのであろう……まだ体が回復していないようなのでアスナが背負っている。
別に俺がやっても構わなかったが積極的な姿を見たので一歩引いておいた。
そして正常な道に出て合流しようとしたが、姉さんと刹那とこのかはしょうがない。だが残りの5班のメンバーに朝倉も一緒に歩いているのは…はて?どういうことだ?
ネギ君とアスナも大声を上げて驚いている。
それでなし崩し的に合流した俺達は前を歩く宮崎達の後ろを歩きながら、
「ちょっと刹那さんにイリヤさん! なんでパル達もついてきてんのよ!?」
「いや、すみません。実はさっき見つかってしまいまして」
「ふっふっふ、甘いよ、桜咲さん。イリヤさんはさすがに無理だったけどGPSを事前に荷物に仕掛けておいたから見つけるのは楽勝だったわ」
「…と、いうわけでして」
「朝倉? まさか邪魔をしようとしているのではないか? また昨日のあれやるぞ?」
「ひぃ…!?」
朝倉はすぐさま姉さんの後ろに隠れた。カモミールもなぜか一緒になって震えている。
あれー? そんなに怖い顔していたかなぁ?
「していたわよ、シロウ……さりげに少し殺気も入っていたんだけれど」
「はっはっは。勝手に人の心を読むのはいけないぞ、姉さん?」
「そうね、気をつけるわ。ふふふ…」
刹那達が若干汗を浮かべながら後退しているが、ここで隙を見せたらやられてしまうのだよ。
「そ、それよりイリヤの姉さん。さっきの魔法はなんだったんだ? 触媒もなしにあんな殺気が凝縮されていたような魔力弾は俺っちも始めて見たぜ?」
「以前に話さなかったかしら、カモミール? 私とシロウは魔法使いじゃなくて魔術師よ。違いははっきりしておいたほうがいいわ。
ま、いいわ。あれは北欧のガンドっていう呪いの魔術よ。本当は病気や呪いをかける程度のものだけれど……」
「姉さんのそれはもう物理的にダメージを与えるほどに昇華してしまったいわゆる呪いの弾丸だな」
「へ、へぇ……呪いねぇ。それってどんなこととかできるんですか?」
「あら、それじゃ今度仮病をしたかったら保健室に来なさい。本当に風邪を引かせてあげるから。寝込むほどのね」
姉さんは目を光らせながらアスナに詰め寄っている。
アスナは恐怖を覚えて俺の後ろに隠れてしまった。
「姉さん、冗談はそこまでにしておけ。それよりそろそろ関西呪術協会の場所に着くみたいだが、このか達は先に行ってしまったぞ?」
「「「え!?」」
そこでネギとアスナが声を上げた。む? なにかおかしなことをいっただろうか?
「ちょ、ちょっと士郎さん! ここは敵の本拠地なのにあんなに無防備に突っ込んで大丈夫なの!?」
「そうですよ。危険です!」
「……君達はここの、いや関西呪術協会の主が誰かとかは学園長に聞いていないのか?」
「え?」
そこで二人とも頭にハテナマークを浮かべていた。それを見越して刹那が口を開いた。
「どうやら伝えられていないようですね、士郎さん。私も説明不足でしたが……」
「え? え? どういうこと……?」
そのとき、先を歩いていたこのかは盛大に「お帰りなさいませ、このかお嬢様!」とたくさんの京都らしい和のある衣装を着た人たちに迎え入れられていた。
「へ……?」
「どういうこと……?」
「こ、ここは関西呪術協会の総本山であると同時に…」
「このかの実家ってわけよ。本当にコノエモンからなにも聞いていなかったみたいね」
「えぇぇぇーーーーッ!!?」
当然アスナ達は驚いていた。それから色々話をしている間に俺達は本殿へと通された。
正門でも思ったが本殿のそこら中に桜が舞っていて煌びやかなものだと思っていると本殿の奥から少し戦場離れしているようだがそれでも相当の実力者としての貫禄を醸し出している男性がやってきた。
どうやらこの人物が学園長の言っていた関西呪術協会の長でありこのかの父親でもある『近衛詠春』か。
「お待たせしました。ようこそ明日菜君。それにクラスメイトの皆さん。そして担任のネギ先生に…」
詠春さんは一度言葉を止め真剣な表情で俺と姉さんを見てきた。
…なるほど。どんな人物か確かめているようだ。
それなので俺も姉さんもしっかりと視線を受け止め、
「最後に衛宮士郎君に衛宮イリヤさん。お義父さんからは手紙で聞いていますよ。とても頼りになるお二人だと」
「恐縮です」
俺は相手の礼儀作法に合わせてお辞儀をした。
それがはまっていたのかどうかは知らないが回りから「おお!」と感嘆の声が聞こえてきた。
それからすぐにこのかが飛び出して詠春さんに抱きついた。
やはり久しぶりの再会となると嬉しいようで詠春さんも先ほどの表情はなく親の顔になっていた。
そこにネギ君が立ち上がって詠春さんに親書の話を持ち出してそれを受け取って中身を見た詠春さんは一瞬顔を顰めた。どうやら学園長からお叱りの言葉が書いてあったと推測する。
少ししてすべてを読み終わった詠春さんは「任務ご苦労!」とネギ君を褒めてやり周りも騒ぎ出して宴会が開かれることになった。
だが、俺は一度旅館に帰り準備を整える事にした。先ほどの嫌な予感が拭いきれないからだ。
その旨を詠春さんと姉さん、刹那に密かに伝えた。
「詠春さん、姉さんを残しておきますので皆のこと、万が一の場合はよろしくお願いします。もしかしたら敵はこの結界を掻い潜ってくるかもしれませんからどうか用心のほど」
「わかったよ、士郎君。しかしお義父さんから聞いていますがあなたも相当の実力者とお見受けします」
「そんな…まだまだ修行の身ですから」
「ご謙遜を。しかし、今まで大変だったのでしょう…世界を跳んできたというのですから」
「「「ッ!?」」」
俺達はその言葉に思わず固まった。しかしすぐに調子を取り戻して、
「まさか、学園長が…?」
「ええ、刹那君。手紙にも士郎君達をよろしく頼む、と書いてありましたので……」
「エイシュン、そのことは……まさか誰かに話していないでしょうね?」
「それは大丈夫ですよ。読み終わったら手紙は燃えてしまったので、それに話したら瞬く間にあなた方はまた追われてしまう立場になってしまうでしょうから誰にも話そうとは思っていません」
「そうですか……安心しました」
「それより、これからもこのかの事をよろしくお願いしますよ」
「は……? それは一体……」
「シネマ村の件は聞いております。おそらくこのかの力の発現は士郎君との中途半端ながらも仮契約を済ませたからでしょう」
「そ、それはですね…!?」
それから詠春さんは「まさかこのかの方からとは…」や、「これで将来も安泰でしょう」などと恥ずかしげもなく親馬鹿ぶりを発揮しており姉さんも話しに参加していて居た堪れない雰囲気だったため、俺は逃げ出すように旅館へと帰る事にした。
背後から詠春さんと姉さんの微笑と刹那の同情の視線が伝わってくるが無視だ!
アーティファクトを発動し颯爽に帰宅した。
◆◇―――――――――◇◆
旅館に到着後、新田先生にはうまくごまかして話をして瀬流彦先生などには警備を厳重にお願いしますと伝えた。
その後、外套は羽織ってはいないがボディーアーマーに着替えた俺はロビーの向かうと刹那を除く麻帆良四天王の楓、古菲、龍宮がなにやら話し合いをしているのでどうしたのかと聞いてみると、
「士郎殿。どうやら敵が動いたようでござるよ」
「……なに?」
「夕映殿から助けのコールがかかってきたでござる」
そのとき、俺の仕事用の携帯にも連絡があり相手はネギ君でとても切羽詰っている感じだった。
だから落ち着いて話を聞くとすでにこのかは誘拐されてしまったようだ! くっ!? 遅かったか!
すぐに向かう! と言って電話を切り、周りの三人の顔を見た。
ぎりぎり一般人の古菲はともかく他の二人は行く気満々のようだ。
「ふぅ……その顔だと止めても行くといった感じかね?」
「ふっ……わかっているじゃないかい士郎さん。仕事料は後ほどで構いませんよ?」
「お前は根っからの守銭奴か? まぁいい。なら俺も腹を括ろう。行くぞ!」
「あいあい!」
「わかったアルよ、士郎老師!」
それから俺達は裏庭に出てきた。
そして『剣製の赤き丘の千剣』を呼び出して、
「乗れ。電車や走りでいくよりこれのほうが都合がいい」
「これは、士郎さんのアーティファクトかい?」
「そうだ。スピードを出すが空気抵抗は緩和されるので落ちる心配はない」
俺の後ろに三人を乗せた大剣は四人も乗っているというのに重さなど感じないほどに一瞬で空に飛び上がった。
それに古菲はひどく空を飛んでいることに感動しているが今は浸っている時間はない!
「ではいくぞ。事態は一刻を争う。落ちないように注意することだ。それと楓と龍宮はともかく古菲は手元が不足気味だからもし幻想種との戦いになるならばこれを使え」
俺は口内で呪文を唱えて干将莫耶を投影して古菲に渡した。
だがやはり気づいたのか古菲はすぐにこれが干将莫耶だと知ると感激して頬擦りをしていた。
少しテンションがおかしくなっているようだが、準備は整ったので俺は一度断った後、一直線に空を駆けていった。
待っていてくれ、みんな!
◆◇―――――――――◇◆
Side ネギ・スプリングフィールド
僕達は今、鬼達に囲まれている中、風の防壁を展開し作戦を考えていた。
だけどそこでカモ君が最強の切り札を持ち出してきた。
それは仮契約カードのもう一つの能力、カードを通して契約者を召喚するといったものだ。
「では士郎さんを今すぐ呼べるというわけですね!?」
「そういうこった! いやー、士郎の旦那。イリヤの姉さんだけ本山に残していくほどの先読みはさすがだぜ!」
「そうね。それじゃシロウと連絡をとるから少し待って…」
イリヤさんはカードに頼らずに念話で士郎さんと話をしていた。
内容はわからないけどいつでもいいらしいという回答が来たらしい。
「それじゃ召喚するわよ、シロウ! 召喚!衛宮イリヤの従者!『衛宮士郎』!!」
するとカードから光が溢れ完全武装姿の士郎さんが目の前に姿を現した。
「召喚に従い参上した! して状況はどうなっているのだ?」
「はい。今はまだこの風の防壁を張っていられますがいずれ解けて鬼達が一斉に襲いかかってくるでしょう」
「そこで士郎の旦那には手札が多いことに越したことはねぇから刹那の姉さんと仮契約してもらうぜ!」
「なに……? それはなぜだ?」
「どういうことですか、カモさん!」
「兄貴でもいいんだけどよ、今は刹那の姉さんにも魔力を分けるほど余裕はない! だからここは旦那に頼みたいってことだ!」
「しかし、刹那の気持ちもあるだろう。なぁ姉さん?」
「いいんじゃない?」
「そんな投げやりな……」
「時間がねぇから早く決めてくれ!」
カモ君は相当無茶な要求をしてきているけど確かにもうすぐで防壁も解けちゃう。
「僕からもお願いします。刹那さん、士郎さん……」
「……しかたがない。緊急事態だ。いいか刹那?」
「は、はい……私も覚悟は出来ています!」
「では、カモミール。さっさと頼む。それとこの件が終わったらじっくりとお話をしようか?」
「…い、イエッサー…」
青い顔をしながらもカモ君は魔方陣を描いて士郎さんは少しかがんで刹那さんは足を伸ばすようにして少し戸惑いながらも唇を交わした。
僕はきっととても顔を赤くしているんだろう。アスナさんや刹那さん、イリヤさんも真っ赤だから。
「…さて、では突破口は俺が作ろう。ネギ君は先に向かえ。俺も少し数を減らしたらすぐに向かう」
「はい!」
「とはいえ、数はさすがに多すぎるな…蹴散らすか。…―――I am the bone of my sword―――…!」
そこで僕達は士郎さんのいつもと違う呪文を聞いた瞬間、寒気が立った。
士郎さんの握っている剣は螺旋を描いていてそれはとても尋常ならない魔力を秘めているから。僕の『雷の暴風』なんて足元にも及ばないほどに。
それを士郎さんは弓に番えて、
「ネギ君、俺が矢を放ったと同時に姉さんとともに行け! そしてこのかを頼むぞ!」
「はい、士郎さん!」
「任せなさい、シロウ!」
話をしている間も魔剣にはどんどん魔力が凝縮さてれいっているのがわかる。
そしてついにそれは士郎さんの叫びとともに放たれた。
だけど飛び出す間際に、僕は思わず耳を疑った。だって士郎さんは矢を放つ瞬間に、「“偽・螺旋剣”!!」と言ったからだ。
でも今は詮索はしないで僕はイリヤさんと杖にまたがり飛び去った。
すぐ後ろで爆発が起こったみたいだけど急ごう。
◆◇―――――――――◇◆
Side 桜咲刹那
士郎さんはネギ先生を行かせた後、放った剣を爆発させた。
それにより敵陣の被害は甚大。だがそれでも天ヶ崎千草は士郎さんの存在を見越してその数は見積もっても1000体以上をも召喚していたため、まだ9割は残っているといったところだ。
だが、士郎さんは表情を崩さず、
「さて、ではしばしの間相手をさせてもらうぞ幻想種…」
「なんや兄ちゃん。いきなり現れたと思ったら同胞を一瞬のうちに100体以上はふっ飛ばしてくれよって…覚悟はできてんやろな?」
「覚悟、とは…そのようなもの最初から出来ているに決まっているだろう。このたわけ……! 俺は今少々、いやかなり気が立っている!」
憤怒の表情をした士郎さんは背後にいくつもの武器を浮かび上がらせた。だが、それは今まで見てきたものとは違い、一本だけでも桁違いの魔力が秘められていて鬼共も恐怖を感じたのか動けずにいた。
「…さぁ、幻想種。幻想殺しの概念は除いてある。だからさっさと故郷へ帰還しろ!」
そして放たれた剣、剣、剣…それはさながら豪雨のように鬼達へと降り注ぎ次々と殲滅していく。
それは一方的な暴力でもあるが相手もそれを望んで召喚されたのだからお相子である。
「うおおおおおおーーーーーっ!!」
士郎さん自身も敵陣にものすごいスピードで乗り込み、裂帛とともに双剣から次々と放たれるそのまさに動く高速機械のような正確な剣戟によって鬼達は悉く急所を斬り、突き刺しそして還される。
私とアスナさんも士郎さんの後を続いて還していくが腕の差はとてもではないが尋常離れしている。
おそらく以前に味わった弓の時の感触のように、今私はまた対峙したときの状況を想定している。
結果は何度やってもすぐにこちらが死ぬイメージしか沸いてこない。
それだけ士郎さんは強者だということだ。
それで圧倒されている間に士郎さんは双剣を投擲し、二つの剣はそれぞれ弧を描きながら別の方へと飛んでいき斜線上の敵を一体、二体と容赦なく切り裂いていく。
さらに士郎さんは自身のアーティファクトである『剣製の赤き丘の千剣』を召還し今度はエアボードとして飛ばす。
それで何体もの鬼に貫通した。
だがそれだけではまだ終わらない。
剣を放ったと同時に士郎さんも瞬動で剣の間合いまで一瞬で詰めて刺さっている剣の柄を掴んだ瞬間、
「爆ぜろ!」
その言葉によって士郎さんを中心に爆発が起きて煙が晴れた時には士郎さんを中心にクレーターが出来上がっていた。
「すごっ…」
隣でアスナさんが鬼を斬りながらも士郎さんの戦いに見とれていた。
私もこういう時でもなければ胸躍っていただろう。
「形状変化! ハルバード!!」
「「えっ!?」」
敵の中心まで侵入した時に大剣が光を放ちまさにハルバードへと姿を一瞬で変えていた。
「これもあの剣の能力かな!?」
「おそらく…!」
ハルバードを担ぎその場で何度も大きく旋回をしたら周りにいた敵はすべて半分にされ掻き消えた。
だがそこで大きく回転した為に起きた技後硬直の隙を狙い二十体ほどの鬼が士郎さんに襲い掛かり士郎さんは一瞬にして押しつぶされた、かのように見えた。
「形状変化! 連結刃!!」
塊の中から回転するようにいくつもの刃が繋がった剣が飛び出しその場一体に粉塵とカマイタチが巻き起こり一帯の敵はまた返還された。
そしてそれを放った士郎さん自身は少し傷を負っているがほぼ無事な状態でその場に佇んでいた。
その表情からは容赦しないという意思が大いに伝わってきた。
そして最後とばかりに大剣をカードに戻し、その手には再度双剣が握られているが…それを続けざまに何度もさまざまな方向へと投げる、投げる、投げる!
計、十双二十対の双剣がまるでミキサーのように様々な方向の敵を切り裂いていき、
「壊れた幻想!」
そのラストワードによってあちこちで剣は爆発を引き起こして敵の数を瞬く間に減らしていった。
そしておよそ二分の一くらいは還された後、私たちのところへと一度戻ってきた。
「大事ないか、二人とも?」
「う、ん……っていうか士郎さん、強すぎよ!」
「はい……正直ここまでとは。やはりあなたに師事を仰いだのは間違っていませんでした」
士郎さんは「ふっ…そうか。だが君たちには俺と違い才能がある。だからいずれ君達も俺を乗り越えていくだろう」と苦笑を浮かべていた。
その笑みに一瞬ドキッと来てしまったのは内緒だ。
そして、
「では刹那、アスナ。十分敵を消したとは言わんが時間も迫っている。だから俺も先に向かう。遅れてでもいいから追って来い…」
「任せてください!」
「ええ! 士郎さんのおかげで恐怖なんてもの吹き飛んだから!」
「そうか…では、アデアット!」
士郎さんは再度アーティファクトを発動し空へと駆けていった。
サーフィンはしたことがないといっていたがもう乗りこなしているのか様になっている。
「士郎さんって意外にはっちゃけたらすごいことになるかも……」
「想像が難しいです。士郎さんがはしゃぐ姿は…それよりアスナさん」
「わかってる。士郎さんが十分勇気をくれたから頑張れるわよ」
「わかりました。ではせいぜい少し出来るチンピラ100人に囲まれた程度だと考えてまいりましょうか」
「いいわね。その安心していいんだかわからない例え…」
「おや? アスナさんも肝が据わってきましたね」
「それはもう。士郎さんの強さに毒されたかもしれないわね?」
「あはは、それを聞いたら士郎さんはどんな反応しますでしょうか? とりあえず…」
「そうね、鬼退治と行こーか!」
「はい!」
私とアスナさんは覚悟を決めて今だ400体以上はいる鬼達の群れへと駆けていった。
後書き
あれ?昔の方が戦闘描写がうまい気がする……。気のせいだ!
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