レーヴァティン
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第百三十七話 肝その五
「この浮島と西の浮島の力を合わせてだ」
「そして戦を挑めば」
「貴方様達のお力もあり」
「魔神に勝てる」
「そうなのですね」
「そう思っているからこそ戦いを考えていてだ」
そしてというのだ。
「勝つこともだ」
「戦いそしてですか」
「その結果としてですか」
「勝つ」
「我等の力もその為にですか」
「使わせてもらいたい、ではこれからも頼む」
英雄は四兄弟に強い声で告げた、そしてだった。
彼等だけでなく薩摩及び大隅の者達を全て家臣とした、こうして九州の戦は終わり英雄は福岡への帰路についた。
福岡城に向かう途中でだ、英雄は仲間達に軍勢を進ませる中で話した。
「福岡城に戻って九州全体の戦後処理をしてだ」
「そしてでござるな」
「後はだ」
智に対して答えた。
「大坂に戻る」
「そうするでござるな」
「そして浮島の西全体の政を行い」
そうしてというのだ。
「それが整ってからな」
「またでござるな」
「動くことになるが」
「さて、次はでござるな」
「東だな」
そこになるというのだ。
「浮島の」
「そうなるでござるな」
「そうだ、だが西全体を手中に収めてな」
そうなってというのだ。
「この浮島の六割近くを手に入れた」
「かなり大きいでござるな」
「半分以上を手に入れるとな」
「もうかなり楽でござる」
「西の兵を留守役以外はだ」
それこそというのだ。
「東に向けてだ」
「これまで以上の大軍を以て」
「攻めてだ」
そしてというのだ。
「東もな」
「手に入れるでござるな」
「そうする、やはり戦はな」
「数でござるな」
「何度戦っても思う」
このことが真理だとだ。
「まず大軍を用意する」
「それが第一でござるな」
「兵が敵より多いとそれだけで有利だ」
「それも何倍ともなれば」
「それだけで勝利に近くなっている」
「だからでござるな」
「とかくまずはだ」
何といってもという言葉だった。
「数だ」
「それを用意してでござるな」
「攻めていく、それでだが」
「東国を攻める時は」
「まず東海か」
この地域を攻めるというのだ。
「伊勢や近江からな」
「尾張や美濃をでござるな」
「攻めていってだ」
「手に入れるでござるな」
「そうする、尾張や美濃は国力が高い」
それ故にというのだ。
「こうした国をな」
「先にでござるな」
「手に入れてだ、甲信や北陸か」
東海の次にというのだ。
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