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ドリトル先生の林檎園

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第四幕その三

「暑いところの作物が採れるね」
「そうそう、これがね」
「また美味しかったね」
「マンゴーとかパイナップルとかね」
「あと海の幸も沖縄独特のものだったし」
「日本の広さでこうしたことはね」
 本当にというのです。
「あまりないからね」
「そういえばそうだね」
「日本位の広さでこれだけ色々な種類の農作物がある国ってないね」
「ジャガイモもサツマイモも採れるし」
「苺もマンゴーも採れる」
「そんな国ないね」
「だからね」
 それでというのです。
「僕も面白いって思うんだよ」
「そうだよね」
「そんな国もそうそうないから」
「農業だってね」
「面白いね」
「このことも学会で発表されていたよ」
 論文としてというのです。
「面白い論文だったよ」
「林檎だってそうだしね」
「日本ならではだよね」
「こちらにしても」
「そうだよね」
「そう、林檎が採れてメロンもマンゴーも」
 様々な種類の果物がというのです。
「採れる国だよ、勿論お野菜もね」
「ジャガイモはね」
 ダブダブがこちらのお話をしました。
「基本寒い場所のものだからね」
「そしてサツマイモは暑い場所」
 ポリネシアも言います。
「全く正反対よ」
「その正反対のお芋がね」
「どっちも日本にあるわね」
 チープサイドの家族も言います。
「同じお店に売っていて」
「普通に食べられているし」
「そういうことを見てもね」
 トートーは考えるお顔になっています。
「日本は独特だね」
「日本位の広さの国でそれは」
 今度はホワイティが言いました。
「そうそうないね」
「寒い地域と暑い地域があるから」
 このことについてです、ジップはよく考えました。
「そうしたこともあるんだね」
「そう考えると面白いね」
 老馬も思うことでした。
「このことは」
「面白いっていうか」
 ガブガブが言うことはといいますと。
「日本の農業は気候を上手に使っているということね」
「そうだね、それぞれの地域のね」
「気候を上手に利用してるね」
 最後にオシツオサレツが二つの頭でお話します。
「そうしたことまでね」
「他の国と一緒で」
「そうだよ、そこもまたね」
 実にと言う先生でした。
「面白いんだよ」
「そうだよね」
「それで先生は学会でそうしたことも学んだんだね」
「いい学会だったね」
「先生にとっても」
「とてもね、さて後は」
 学会のことを思いつつ言う先生でした。
「長野県を見て行こうね」
「木曽や上田や諏訪や川中島」
「そうしたところを巡ってね」
「それでだね」
「色々学ぶんだね」
「今度は歴史を」
「そうなるよ、まずは木曽かな」 
 そちらだろうというのです。 
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