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レーヴァティン

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第百二十七話 統治の仕組みその三

「そちらでもだ」
「ええもんは取り入れてるのう」
「俺は独創性はない」
 英雄は自分で言った。
「だからな」
「ええと思ったもんはじゃな」
「取り入れてだ」
 そうしてというのだ。
「それでこの世界でもやっていっている」
「この世界でもか」
「そうだ、起きた世界でもだ」 
 そちらでもというのだ。
「いいと思ったものをだ」
「取り入れてやってるんじゃな」
「そうしていっている」
「成程のう」
「独創性がなくとも」
 英雄はさらに言った。
「何もしないという訳にはいかない」
「どうしてものう」
「ならだ」
 そうした者はというのだ。
「学んだ物事を活かす」
「そうしていくしかないか」
「そして俺はやってきている」
「こっちの世界でも起きた世界でもじゃな」
「そうだ、この様にな」
「独創性はそのうち出るもんちゃうか?」
 ここで言ってきたのは耕平だった。
「色々学んでるうちにな」
「その中でか」
「ある人のことを忠実に真似しても」
 例えそうしてもというのだ。
「完全にその人になるか」
「それはだな」
「そうはならん」
「どうしても個性が出るな」
「その人のな、パクリは論外にしても」
「手本とすることはか」
「ちゃう、盗作と手本はまたちゃう」
 こう言うのだった。
「またな」
「そうしたものでか」
「それでや」
 まさにというのだ。
「手本にするんやったらな」
「いいのだな」
「これが盗作やとな」
「違うか」
「よくわい等の起きた世界でする奴がおるが」
 盗作、それをというのだ。
「こはもう劣化コピーでしかない場合ばかりや」
「ただ盗んだだけだからだな」
「作品へのリスペクトもなくてな」
「そこにあるものも見ていないか」
「ほんま只のパクリやからや」
 それに過ぎないからだというのだ。
「それでや」
「何でもないか」
「そや」
 まさにというのだ。
「しかし手本にするのはな」
「今の俺達の様にな」
「ちゃんとそのことへのリスペクトもあって」
 そしてというのだ。
「そこにあるものもな」
「見ているか」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「ちゃうしな」
「手本はいいか」
「政でもな、手本にする言うても」
 耕平はさらに話した。
「この世界のそれぞれの国を見てやってるやろ」
「湖で下駄は履けない」
 これが英雄の返事だった。 
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