仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第1部~崩壊する楽園~
第6話『悲壮の告白』
これまでの、仮面ライダーディロードは─
〝本郷さん達のグループだけで来て下さい。〟
「これ以上君を野放しにするわけにはいかない。」
「1度、使ってみたかったんだ。」
「雅!?貴様!」
「栄光の七人ライダーの世界、全て捕まえました…」
装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─
「こちらスカイライダー、ディロードは発見できません。」
「気をつけて下さい。チームディロードからの情報で、先程本郷さん達が雅君にやられたらしい。」
「ありがとう。こちらは引き続き…」
スカイライダーがスーパー1と連絡をとっていると、
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「ダークネスディメンションヒストリー!」
ディロード コンプリートフォーム サイドダークが必殺技を発動しながらスカイライダーに急接近してくる。
「しまった!ディロードに後ろを取られた!」
スカイライダーはスーパー1とカブトに警告する。
「終わりだ。」
ディロードはダークライダー達と共にスカイライダーにキックを放ち、スカイライダーは爆発。ライダーカードとなって上空から落下する。
「スカイライダー!?」
スーパー1はディロードの前に敗れた先輩を見てショックを受ける。
【CHANGE RIDE-GATACK ZECTER-】
「変身!」
[henshin! cast off!change stag beetle!]
そんなスーパー1の前に、仮面ライダーガタックに変身した雅が現れる。
「なるほどな、俺の世界も、俺以外のライダーは全てやられているわけか。」
カブトがカブトクナイガンを構えながら言うと、
「ライダーだけではない。あなたの世界は、もうあなたしか残っていませんよ。」
ガタックはライダーカードにされている田所、樹花、そしてシシーラワームを見せる。
「ひより!?樹花!?よくも俺の大切な妹を!お前だけは俺の手で倒す!」
カブトは激昂し、ハイパーゼクターを呼び出すが、
「待っていた!」
[clock up!]
ガタックはクロックアップを使ってカブトより素早く行動し、ハイパーゼクターを横取りする。
[clock over!]
「ハイパーキャストオフ!」
[hyper cast off!change hyper stag beetle!]
ガタックはハイパーゼクターを使ってハイパーフォームに変身する。
「ハイパークロックアップ!」
[hyper clock up!]
ガタックは光速で動き、無防備となっているスーパー1とカブトを一方的に攻撃して一カ所に集める。
[maximum hyper power!one two three…]
「ハイパーライダーキック!」
ガタックの必殺キックがカブトとスーパー1に炸裂し、
[hyper clock over!]
光速移動が解除されると大爆発を起こし、二人の仮面ライダーはライダーカードに封印される。
「天の道を往く赤い靴の天使の世界、そして…」
変身を解除した雅がカブトのライダーカードを拾い上げ、スーパー1のライダーカードに手を伸ばすと、
「雅君、止まりなさい!」
かつてスカイライダーとスーパー1を支援していた男性、谷源次郎が現れる。
「自分から捕まりにくるとは…」
【ATTACK RIDE-BLAST-】
雅はロードスラスターにブラストのカードをスキャンして、谷を撃ち抜く。
「これで、空を飛ぶライダーの世界、心鍛えし惑星開発用改造人間の世界、捕まえた。」
雅はスーパー1、スカイライダー、そして谷のカードを拾い上げて近くの林へ向かう。
その日の夜─
「今度は筑波さんに沖さん、それに天道さんの世界まで…ごめんなさい!こんな…こんな形でしか皆さんを救うことが出来ない…こんな駄目な奴が仮面ライダーで…ごめんなさい!」
雅はカードに封印されているスカイライダー達に答えの帰ってこなかった謝罪と懺悔を行っていた。すると、突然はやてとリィンフォースのカードが光り出す。
「はやて…それにリィンフォース…何か言いたいことがあるのか?」
【SUMMON RIDE-REINFORCE YAGAMI HAYATE-】
雅はロードスラスターを使って二人を召喚する。
「雅、君は駄目な男ではないよ。」
「せや、私達の世界の為に、一生懸命頑張っている。立派なヒーローや。」
リィンフォースとはやては雅を慰める。しかし、
「そんなことはない。本当にヒーローなら、もっと別の方法で皆さんを救う方法を見つけ出せる。だから僕は…」
雅はそれを否定する。
「それは違うよ。恐らく、この世界に起きていることはそんな簡単な問題ではない。そうなれば、雅の選んだ選択肢は誰も否定しないさ。」
それをリィンフォースが宥める。
「それに、昔だって私達や、他の世界のみんなの為に400年なんてえらい長い時間、一度も諦めないで頑張ったやろ?そんな大層なこと、誰にもできへん。せやから、雅君はもっと自分に自信を持って欲しいな。」
はやてが雅に話すと、
「実は、かつて2回程、僕はあの旅を諦めようとしていたんだ。」
雅はそれを否定する。
「そうなのか?」
「1度目は、フェイト達に話したことがあるけど、平穏な世界で寿命が来るまで隠れて過ごしていた時があった。結局、38で病に罹って死に、再び戦地に戻されたけど。」
「そうやったんか…」
「それで、もう1度というのは?」
「あれは今から275年前、僕が旅をはじめてから125年位経ったころ、海賊戦隊ゴーカイジャーの世界に行っていた時の話だった…」
雅はリィンフォースに質問されて語り出す。
雅はゴーカイジャーの世界で居住施設を確保出来ずに近くの公園で野宿することにした。
「この世界は、仮面ライダーがいない世界なだけあって、俺を拒絶する傾向にあるな…」
雅は愚痴のような独り言を言いながらテントを設置して、野宿の準備を進めている。すると、
〝本当に、このままでいいのかい?〟
謎の声立てる聞こえてくる。
「誰だ!?」
雅が後ろを見ると、そこには右翼は美しい天使、左翼は禍々しい悪魔の翼を生やした中性的な青年がいた。
「お前は、何者だ?」
雅は青年に質問する。
「僕かい?僕はアンリ、君達がいう所の天使ってやつさ。」
「そのわりには、悪魔か堕天使みたいな姿をしているみたいだが?」
「僕が天使に見えるか悪魔に見えるかは僕と契約する人の行動一つさ。おっと、話が脱線したね。君は今、あの惨劇をやり直したい。もし仮面ライダーにならなければ誰も苦しまないで済んだと思っているね。」
アンリと名乗る天使は雅の心境を読む。
「そうだな…どうせ俺の思考が粗方読まれているなら、変に嘘をつくよりは認める方がいいか。そうだ。俺は、あの時バアルと契約してこのディロードライバーを手に入れた。でも、今はこう思っているんだ。俺がこのディロードライバーを手に入れた所為で多くの世界が被害を受けたなら、やり直したい。この力を手に入れる前に戻って、ディロードライバーを手に入れる未来を変えたいと。」
「そうだよね。それなら、僕と契約する気はない?」
「契約?」
アンリは雅に質問する。
「僕はね、人の人生を2回だけ、リセット出来るんだ。」
「リセット?」
「そう。今の君のセーブポイントはあの日、君が仮面ライダーの力を手に入れた日の昼間。まだ契約に踏み止まれるわずかな間だ。勿論、そこからまた仮面ライダーになる道を選んでもいい。どうする?」
アンリは雅に説明し、質問する。
「あの悲劇をやり直せるなら、お前の契約にのる。」
雅は契約する道を選ぶ。
「そうか。それならカードの中にリセットってカードがあるよね?それを使えば、セーブポイントに戻れる。あとは君次第さ。」
「…分かった。」
【ATTACK RIDE-RESET-】
雅はリセットのカードを使う。
「…ここは…」
雅は、城南大学付属高校の制服を着て通学路に立っていた。
「…ディロードライバーが無くなっている。本当にあの日に戻れたのか。」
雅は下校の為に道を歩いてゆく。そして、その夜は何もせずに眠りにつき、そして…
「どうして…なんで大ショッカーが!?」
雅が目を覚ますと、大ショッカーの軍団が街を破壊して回っていた。
「今はディロードライバーも無い…このまま、世界が滅びるのを…待つしか俺には出来ない…」
雅は泣きながら呟く。
〝どうやら、君がディロードを捨てても、結果は変わらないみたいだね。〟
「アンリ!?」
雅が振り向くと、アンリが現れる。
「どうする、もう一回リセットしてみる?と言っても、もう一つのセーブポイントは僕と契約した時、つまり仮面ライダーディロードとして、戦いの連鎖の最中にいる。そんな状況だけど?」
「もう一度、リセットするさ。この光景を見て、目が覚めた。大ショッカーと戦うのは、誰がどう言おうと俺の使命だ。」
「どうしてだい?」
「それは俺が装填の守護者…仮面ライダーディロードだからだ。」
雅が宣言すると、アンリは笑う。
「君ならそう言うと思っていたよ。さあ、携帯のメールを開いてごらん。そこに書かれているリセットをクリックすれば、君はセーブポイントに戻れるよ。」
「分かったよ。アンリは悪魔でも、天使でもない。アンリは、人間の心そのものだ。だけど、おかげで大切なものを取り戻せた。」
雅はメールに添付されていたリセットをクリックする。
雅の意識が戻れると、公園に設置したテントの中にいた。
「…戻ってきたのか。この戦いの日々に。でも、俺はもう迷わない。今度こそ、この手でみんなを守ってみせる。俺は仮面ライダーディロードだ!」
「…ということがあったんだ。」
雅は話を終える。
「そないなことが、あったんか…」
「結局、みんなを救えたのは、それから250年後のことなんだけどね。」
「それでも、君は立派に仮面ライダーとしての使命を果たしただろう。だから私も、そして我が主も、君に協力しようとしているのだろ?」
雅の言葉に、リィンフォースは思いを伝える。
「そう言ってもらえると、すごく嬉しい。」
「雅君、すごいええ笑顔や。さっきまでのしょぼくれた顔とはえらい違いや。」
雅の顔を見て、はやても笑顔になる。
「…!?敵襲だ。はやて、リィンフォース、二人はカードに戻るんだ。この反応は─」
「湖の騎士に蒼き獣─」
「シャマルと、ザフィーラか…」
雅の言葉を聞いてリィンフォースとはやてはライダーカードに戻った。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「はやてちゃんを返して!」
「厄介な陣形だな。」
「俺は不死身だ!」
「攻撃など、通させん!」
「これに賭けるか。」
次回、『鉄壁の攻防』希望を紡いで、全てを救え!
後書き
新カード紹介
ガタックゼクター:ディロードライバーをガタックゼクターに変えて仮面ライダーガタックに変身するためのカード
世界紹介
リセット:後悔のある人生を歩んだ人の前にアンリと名乗る堕天使が現れ、その選択とは異なる道を選ぶ権利を与える。戻った先の人生にあるものは…
因みに、今回の話で登場したアンリは昔ドラマで放送された方ではなく、原作の少女漫画の方の設定を優先しています。ただし、雅はゲームを持っていないので、どちらとも異なるイレギュラーな方法をとらせていただきました。
撃破世界一覧
生徒会役員共
変身忍者嵐
仮面ライダーオーズ
人造人間キカイダー the animation
仮面ライダー 剣
仮面ライダー555
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダーアマゾン
生徒会の一存
仮面ライダー響鬼
仮面ライダーX
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