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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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バレンタイン

 
前書き
バレンタイン小説です。 

 
バレンタイン…それは女子の聖戦であり、男子が一喜一憂する日である。

それは世界を救った彼らですらも例外ではない。

しかし、それは女性陣からすれば未だ嘗てない強敵との戦いであった。

彼は何故、チョコを求めて戦うのか?

古くからこの地球と言う名の星では血で血を洗う醜い争いが行われてきた。

しかし、我々知的生命体には言葉と言う最強の武具があるではないか。

もう争わなくて良いんだ。

話し合えば分かり合えるはずだ。

さあ、互いに手を取り合って…あべしっ!?。

「京さーん、変なナレーション入れないで下さいね」

変なナレーションを入れて勝手に盛り上がっている京にヒカリがチョップを喰らわせて復活させた。

「えー、みんな今回ここに集まって貰ったのは他でもないわ。明日はバレンタインでそれぞれの相手にチョコを渡すことになっているけれど、それに対して一番厄介な相手がいるわ…そう、大量チョコ食い兵器・侮異門(ブイモン)よ!!前回のバレンタインではミミちゃんのチョコを除いた私達のチョコがブイモンに食い荒らされると言う悲劇に見舞われたわ」

「思い出しただけで涙が出てきます…」

芽心がホロリと涙を流す。

ミミを除いた全員も同様である。

「でも、何で私のチョコには手をつけなかったのかしら?まさかブイモンは私の光子郞への想いを促すために!?」

【いえ、違いますから】

それだけの理性をチョコを前にしたブイモンが持っているとは考えにくいので単純に命の危険を本能で察知し、ミミのチョコを回避したのだ。

「とにかく罠は仕掛けたけどブイモンのことだからあっさり突破してくるに違いないわ」

「はい、如何に想い人に迅速にチョコを渡せるか…ですね空さん」

「そう言うことよ京ちゃん。それでは解散、みんなの健闘を祈るわ」

そして女性陣がチョコをそれぞれの想い人に渡すと言う段階でチョコを食い潰す蒼い悪魔がこの世に舞い降りた。

「うおおおおおっ!!チョコ!!チョコおおおおおっ!!チョコを寄ー越ーせーっ!!!!」

ヒカリ達が用意した罠の数々を粉砕し、ヒカリ達の元に向かうブイモンであったが、そこにテイルモン、ピヨモン、パルモン、ホークモンが立ち塞がる。

「ふん、丁度良いわ!!ブイモン、このバレンタインをあんたの最期の日にして…」

「ドラゴンクロー!!」

ズガンッ!!

「ふぎゃんっ!!?」

竜の爪を受けたテイルモンはあっさりと吹き飛び、そしてブイモンは畳み掛けるように襲い掛かる。

「インファイト!!」

ドガガガガガガ!!

「痛だだだだ!!?」

「アイアンテール!!」

ガキィイイイインッ!!

「へぶっ!?」

「諸刃の頭突きぃ!!」

ドゴオオオオオンッ!!

「はげえええええっ!!」

竜の爪に続いて格闘・鋼・岩の高威力技を連続で繰り出し、ブイモンの特性・石頭によって反動がゼロになる。

おまけに鋼の尾による攻撃によってテイルモンの防御力は低下してしまい、頭突きによる威力は結果として上がることになり、テイルモンを戦闘不能にした。

「テイルモンがあっさりと!?」

ホークモンはテイルモンがあっさりとやられてしまったことに驚愕する。

「くっ!!恐るべきチョコへの執念!!でもあなたを空の元へは行かせないわ!!空は私が守r…」

「諸刃の頭突きぃっ!!」

ドゴオオオオオンッ!!

「あぎゃああああ!!?」

「ピ、ピヨモオオオオオン!!!?」

ピヨモンが言い切る前に頭突きを喰らわせる。

炎と飛行を持つピヨモンに諸刃の頭突きはダメージ4倍だ。

お星様になったピヨモンにパルモンは絶叫する。

「くっ!残るは私達だけですか!!しかし京さんのために私は負けません!!ブイモンはドラゴンと格闘…つまりは私が有利なのです!!喰らいなさい、時代劇を見て体得した私の燕…」

「はいはい、諸刃の頭突き」

ドゴオオオオオンッ!!

「ぐはあああああ!!?」

「ホークモン…あっさりとやられないでよお…でも流石のブイモンもインファイトの使用で防御力が下がってるからそこを突けば勝ち目は…」

「俺の全身から溢れるチョコへのLOVE!!見せてやろう!!インファイト!!」

ドガガガガガガッ!!

「のおおおおおっ!!」

あっさりと全滅し、ブイモンは子供達の前に現れて瞬く間に愛情たっぷりのチョコを食い荒らした。

しかしミミのチョコだけはしっかりと残し、光子郞のみミミからのチョコを貰えることに。

「ブ、ブイモン!どうして、ミミさんのだけ食べないんですか!?僕はまだ…未来を失いたくない…」

「はい、光子郞。ミミさんのスペシャルチョコよ!!特別に食べさせてあげるわね!!はい、あーん!!」

「うごごごご…!!」

チョコを口に入れられた光子郞はバタンと仰向けに倒れて気絶した。

「あら?気絶する程に美味しかったのかしら」

【(いいえ、逆です。でも面白い物が見れたからいいか…御愁傷様)】

こうして、お台場ではバレンタインには蒼い悪魔が現れてチョコを食い荒らすと言う噂が立ち、バレンタインチョコを持って外出する者はお台場にはいなくなったとか。

「ふう、食った食った」

満足そうに日向ぼっこをしているブイモンのみ幸せそうであった。 
 

 
後書き
ブイモンスペック

タイプ:ドラゴン 格闘

特性:石頭

技構成

ドラゴンクロー

インファイト

アイアンテール

諸刃の頭突き

以上、バレンタイン小説でした…自分で書いといてなんだけどフルアタ構成だよなあ…せめて剣の舞を組み込むべきか 
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