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ドリトル先生と日本の鉄道

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第六幕その三

 日笠さんは国鉄、今のJRが日本各地で走らせていた車両を観て先生の説明を聞いてそうして驚いていいました。
「国鉄のことも詳しいですね」
「そうでしょうか」
「はい、とても」 
 こう言うのでした。
「イギリスの方とは思えない位に」
「日本の鉄道についても研究したことがありまして」
「その中で、ですか」
「国鉄、今のJRのことも学んで」
 そうしてというのです。
「こうした車両のことも」
「ご存知ですか」
「学んでいる中で出て来たので」
 その為にというのです。
「知りました、それと関西の私鉄の車両も」
「阪神や南海のこともですか」
「学びました」
「そうでしたか」
「それぞれの企業の歴史も」
 こちらもというのです。
「とりわけ」
「私は鉄道のことは詳しくないですが」
 それでもと言う日笠さんでした。
「関西に住んでいますから関西の私鉄のことも」
「ご存知ですか」
「ある程度は。神戸から大阪は八条鉄道も走っていますが」
「阪急と阪神もですね」
「路線がありますし」
「そして大阪を中心としてですね」
 西日本最大の街であるこの街をというのです。
「関西の私鉄は関西各地に走っていますね」
「その阪急と阪神にですね」
 この二つの企業は今は統合されています。
「南海、京阪、近鉄と」
「大きな企業が五つありますね」
「そしてJRも」
 日笠さんは前が四角い感じになっていて小さな窓の国鉄時代のそれぞれの地域を走っていた特急っ達を観つつ言いました。
「走っていて」
「やはり国鉄時代から関西の鉄道は」
「大阪が中心でしたか」
「環状線も走っていますしね」
「本当に大阪が中心なんですね」
「そのことがよくわかりました」
「そうですか、そこまでご存知とは」
 日笠さんは唸って言いました。
「素晴らしいです。車両の名前と形も全部一致していますし」
「面白いと思いました」
「面白いですか」
「ここまで沢山の種類の車両があって」
 そしてというのです。
「それぞれに日本ならではの名前が付けられていますから」
「車両の一つ一つに」
「こんなことは他の国ではそうはないです」 
 多くの種類の車両があってそれぞれに名前が付けられていることはです。
「本当に」
「日本だけですか」
「日本だけの鉄道文化です」
 こう言っていいというのです。
「まことに」
「そうですか」
「はい、そして」
 先生は日笠さんにさらにお話しました。
「学べば学だけ興味が出て」
「それで先生の中にもですか」
「入りました」
「他の学問と同じ様にですね」
「はい、国鉄そしてJRは素晴らしいです」
 先生のお言葉は絶賛そのものでした。
「ここまでの種類の車両を造って動かして」
「それぞれの名前も付けて」
「こうした国は本当に日本だけですから」
「そこまで感激されるとは」
「いえ、深い愛を感じまして」
「愛ですか」
「日本人の鉄道に関する」
「では他の国には」
 日笠さんは先生に尋ねました。 
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