ドリトル先生と日本の鉄道
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第六幕その四
「ここまでのものは」
「ちょっとないですね」
「そうですか」
「ここまで鉄道が好きで栄えている国は」
それこそというのです。
「日本だけです」
「そこまでとは」
「JRも凄いですが各私鉄も凄いですから」
そのどちらもというのです。
「JRはずっと様々な路線にそれぞれの鉄道を走らせていますね」
「それがここにあるものですね」
「国鉄時代から」
まさにというのです。
「そしてそれがです」
「素晴らしいですね」
「そう思います、そして」
さらにお話した先生でした。
「日本には鉄道マニアの人も多く」
「今この博物館にも多いですね」
見ればしきりに写真を撮影している人達もいます。
「そういえば」
「はい、こうした人達もです」
「日本ならではですか」
「日本にはそれぞれの分野でマニアの人がいますが」
それでもというのです。
「鉄道は特に凄い分野の一つかと」
「特にですか」
「そう思います」
「そしてそのマニアの人達もですか」
「日本の鉄道文化を支えていると思います」
「そこまでとは。では私も」
日笠さんは先生にあらためて言いました。
「鉄道のことを学んでいこうとです」
「思われていますか」
「思います」
まさにというのです。
「今から」
「いいことだと思います、日本の鉄道はです」
「素晴らしいからですね」
「ですから」
それでというのです。
「日笠さんがそう思われるなら」
「是非にですね」
「そうされて下さい」
先生は日笠さんににこりと笑ってお話しました。
「是非。そして」
「そして?」
「お昼はどうされますか?」
「お昼ですか」
「何を召し上がられますか?」
「お昼でしたら」
日笠さんは先生にお話に即座にしかも急いでいる感じで言ってきました。
「もうです」
「もう?」
「はい、お弁当を作ってきています」
「僕の分もですか」
「十時と三時の分もです」
「ティーセットもですか」
「用意しています」
そちらのこともというのです。
「ですから十時になれば」
「あと少しですが」
「何処か休めるところを見付けて」
そしてというのです。
「そのうえで」
「十時になれば」
「はい、一緒にです」
「ティータイムもですね」
「楽しみませんか」
「喜んで」
笑顔で、です。先生は日笠さんに笑顔で答えました。
「そうさせて下さい」
「ミルクティーを魔法瓶に入れて持って来ていまして」
「それで紅茶はですね」
「持って来てセットはです」
そちらはといいますと。
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