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真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改

作者:南條 綾
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2部 ジュエルシード事件
2章 ロッカー
  プレゼント

 
前書き
今回の話は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオ
shinaeさんが作ったロッカーを題材に2章を書いていきます。
TV版2.5話又は、漫画版1巻の話の最中です。

また変な関西弁になりますがよろしくお願いします。

クトゥルフTRPGをやっていてロッカーをやっていない方は、
ネタばれになってしまいます。

―――ここにはロッカーがある。

ここにはロッカーしかない――――
 

 
 100と書かれたロッカーを開けた俺は、その中を見た。
中は案の定何の入ってはいなかったが、扉の裏にご丁寧にこんなメモが入っていた。

 一度に開くロッカーはひとつずつ


 俺は野見山とはやてにそう言った。

「完全に遊んでやがるな!」

「綾君は?これをやった人に思い当たるんか?」

「なぜ?」

 確かにこんなことをやれる奴を知ってる
現に俺にコンタクトをしてきたし
だが、いくらさっき動揺したといえ、
はやては何故こんなに、人の心を読めるんだ!
まさか・・・

「どないしたん?
さっき気分悪くなったのがぶり返したん」

「いや・・・、先ほども言ったが、多分その得体のしれない土鍋を入れればいいと思う
俺が入れるよ」

「いや、南條君、僕が入れるよ」

「だが・・・」

「子供の君たちがしっかりしてるのに、先生である僕がやらないなんてありえないだろう
それにこういう役は大人の仕事だよ
先生の仕事を取らないでほしいな」

「あぁ、あまり無茶をしないでくれ」

「南條君にしろ、八神さんにしろ、
大人の人と話してるみたいでビックリしてるよ
まぁ安心していて」

「ありがとうな先生」

 はやては素直にお礼を言っている
確かにはやては子供の思考では無く、大人と会話している感じがする
すずかがそうだった。
アリサは頭の回転は速いのだが、あれは感情的すぎるし
なのはも回転は速いが子供らしさはまだある
すずかは夜の一族だからか、子供らしさはそんなに感じない
どちらかといえば、姉の忍の方が子供っぽいところが見える
実はすずかが姉で忍が妹って線は無いな
よく観察するとわかるが、忍はわざとやっている感じがする。
得体の知れないものを作ってはいるが、
あの家の地下に行ったときに、忍がある部屋から出てきた時は驚いた。
作業場でよく見るツナギを着て何かを作ってたのだから
聞いたら発明をしていろいろ作ってるとか、少し恥ずかしそうに笑いながら言っていた。
マッドにならないことを祈っている。

 そんな風に考えごとをしてたら野見山がロッカーに怪しい土鍋を入れ閉めたら、
ロッカーが閉まり、かちゃんという音が又2箇所で聞こえる。
どうやらこのロッカーが閉まった音と多分隣が開いた音なんだろう。
野見山が隣の23と書かれたロッカーを開いてくれた。
また中は何も書いておらず裏には、こう書かれていた。

 鍵があいてから一度閉まったロッカーは開かない。少なくとも君が生きているうちは
例え君たちの誰かが人外の力を持っていたとしてもね

「何のことや」

「たぶんHGSの事だ」

「綾君、あれは病気であって」

「そうや、私が行っている病院で研究されているけれど、あれは病気なんよ」

「知らないか、HGSは難病ではあるがそれだけではない。
先天的に遺伝子に特殊な情報が刻まれており、
それによって死ぬことはないものの様々な障害を引き起こす難病だ。
特に海鳴の病院はそれを専門にしている機関もある
世間一般の情報はそこまでだが、まれに脳内器官の異常発達、細胞に含まれる珪素等の要素から特別な能力を持つようになる。
早い話が超能力者になってしまう可能性がある病気だ。
それが高機能性遺伝子障害と呼ばれるものだ
そのため迫害や差別される危険性を孕んでいるため、世間には公表されていない。
何故俺が知っているかといえば知り合いにそれを患っている人を知ってるからだ」

「博識さんやな」

「まあな、職業的に・・・じゃなく俺の師匠みたいな人が探偵でな
よく遊びに入り浸っていたから詳しくなっただけだ!」

「本当の事だったんだね、僕自身もうわさでは聞いたことあったんだけど、次はこれで良いのかい」

「同じパターンならね、今のところそれしかヒントが無いし」

 野見山があの生暖かい精巧なプードルのぬいぐるみを抱きながら言っていた。
あんな変なものをよく持てるなと感心するぐらいだ。
野見山がそれを入れて又閉めると、
ロッカーが閉まり、かちゃんという音が又2箇所で聞こえる。


 隣の67のロッカー
相変わらず中には何も入っていない。
内壁にはお約束のメモがまた書いてあった。

 さて、そろそろ君にもここの仕組みがわかってきたかな。
次のロッカーの中にはプレゼントを用意しているよ。
気に入ってくれるかな

 俺は再度カイロに温度計で測ってみたら温度は変わらず67度を示していた
ここにホッカイロを入れ、野見山が扉を閉めるとかちゃんと音が3箇所で聞こえる

「どないしたんや、3か所なんて」

「それじゃ開けるよ」

「待った、開けるのはよせ」

 プレゼント、ろくなものじゃないはずだ
開けないといけないのはわかるし、
俺の能力も奴には効かないからいいなりになるしかないのはわかっている。
そろそろ奴の悪趣味ないたずらがされるのだろう。

「どうしたんだい南條君?」

「プレゼントっていうのが気になってな、俺が開ける」

「先ほども言ってたが」

「大丈夫だ、先生、東 丈って知ってるか?」

「東 丈ってあの将来金メダルが有望されている高校生の事かい?」

「あぁその東だけど、それと試合が出来るぐらいだ」

「いやいや」

 どうもこの先生
凄く説得力があって納得をしてしまうが、こんなところで殺させるわけにはいかんな

「それはさっきも言ったけれど」

「なら俺は先生を止めて見せるよ」

「何を?」

 俺はその言葉と同時にダッシュをして野見山のボディにパンチを入れるふりをする。
野見山はあっけにとられびっくりしていた
隣で見ていたはやても驚いた顔をしていたぐらいだ。

「俺が本気で入れようとしたら、そこでうずくまってたよね
そしてきっと頭が下がるから、俺の身長でも先生のこめかみにフックを入れれるよ
そうしたら気絶させれるよね」

「君はおっかないことを言うな」

「まぁ幼少期から危険と隣り合わせだったから、人より危険信号が発達してるんだよ
そして次はやばいと思っている
俺だったら、警戒していればかわすことが出来る
だが、万が一何かあったらはやてを護れるのは先生しかいない」

「僕が子供を犠牲にしないといけないのか」

「違うって、開けて躱すだけなら、俺が出来るが、
大人であり体格も良いあんただったらそれ以外でも護ってくれるだろう
ええっと、適材適所って言ったか、そんなところだ」

「納得は出来ないのだが、無理はよしてくれよ」

「大人より子供の方がすばしっこいから大丈夫だよ
だけど、プレゼントっていうぐらいだから気を付けてくれ」

「君もな」

「そしてビックリしているはやてもだぞ」

「あぁ、うんって綾君」

「大丈夫だ、開けるのは、その後はどうかはわからんが
警戒はしておいてくれ」

「了解や」

「それじゃ、覚悟を決めて開けるよ」

「あぁ」

「了解や」

 そうして俺は最後の36と書かれたロッカーに手をかけ開けた。 
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