【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
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決戦!バラン星域会戦 その1
「時は来ました!
ガミラスを銀河系から追い出す時が!!
我々地球連邦艦隊は、『銀河安全保障条約』の一員としてガミラスに決戦を挑むのであります!!
勝利を我らの手に!!」
ド派手な出陣式典を天王星軌道のモニターで眺める。
現在中継されている観艦式の後、地球連邦軍銀河安全保障条約派遣艦隊はガミラスとの決戦に向けて艦隊を銀河系辺境部のバラン星に向けて出陣させる事になっていた。
彼らの艦隊の編成はこんな感じ。
地球連邦軍銀河安全保障条約派遣艦隊
インペリアルI級スター・デストロイヤー 2隻 搭載72機
マゼラン改二級宇宙戦艦 13隻 搭載12機
グァンタナモ級宇宙空母 2隻 搭載260機
金剛型宇宙巡洋戦艦 31隻
ムラサメ型宇宙駆逐艦 37隻
フラワー型宇宙駆逐艦 56隻
零式52型空間艦上戦闘機 410機
99式空間戦闘攻撃機 410機
指揮官はレビル提督と沖田提督で第一艦隊と第二艦隊を編成し、それぞれの艦艇を大体二分する形になっている。
なお、今回の決戦に際してインペリアルⅠ級スター・デストロイヤーはこちらが貸し出したもので、クローンやドロイドに指揮させるよりはましだという判断からである。
その結果、運用人員がかなり圧迫し、アナライザー系ドロイドの使用を許可したとか。
「暇よねー」
専用席に座って叢雲がダレる。
今回の出陣式典の後、俺たちと地球連邦、モン・カラマリにプローグ・コモナリティの四勢力艦隊は、太陽系で合流してバラン星を攻略する事になっている。
ちなみに総司令官はT-elos提督。
俺の席次は、準加盟という政治的配慮の為に独立しており、指揮系統からは外れていた。
地球連邦とモン・カラマリはプローグ指揮下で戦うことに同意している。
なお、共闘が成立したボラー連邦だが、ガミラスとの戦線が広大なので、こちらに艦隊を派遣するのではなく、彼らの戦線において攻勢を行う事で合意。
各個撃破の危険もあるが、指揮の問題や広大な戦線管理に妥協した結果と言っておこう。
一方、俺達の陣容はこんな感じ。
放浪者艦隊
エクゼクター級スター・ドレットノート『叢雲』 1隻
ヴェネター級スター・デストロイヤー 20隻
アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ 40隻
ミュニファスント級スター・フリゲート 40隻
CR90コルベット 200隻
T-65B Xウイング・スターファイター 300機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 600機
TIEシリーズ・スターファイター 2000機
決戦という事で出せる戦力は惜しみなく出すことにした。
そのために俺も叢雲に乗って出陣である。
「で、今回合流するモン・カラマリとプローグ・コモナリティの艦隊はどうなっている?」
「ちょっと待って。
モニターに出すから」
叢雲の声と共に中央モニターにモン・カラマリの艦隊戦力が表示される。
改めて見ると、この勢力も俺たちより規模の大きな恒星間国家であるというのが分かる。
モン・カラマリ艦隊
MC80スター・クルーザー 65隻 全長1200メートル 120機搭載 7800機搭載可能
EF76ネビュロンBエスコート・フリゲート 181隻 全長300メートル 24機搭載 4344機搭載可能
CR90コルベット 80隻
戦闘機充足率 70%
T-65B Xウイング・スターファイター 4250機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 4250機
「凄い戦闘機決戦主義だな」
「ある意味反乱同盟軍の正しいドクトリンなのよ。
彼らは銀河帝国の手を逃れて放浪していたから、ワープで逃れる事が大前提。
そして、とにかく全滅しない事を目的にしていたから、戦闘機パイロットが多く生き延びれば軍の再建はできると。
皇帝を倒した後もそのドクトリンは変わらなかったのでしょうね」
モンカラマリクルーザーはそれ自体が空母みたいなものである。
そこから無数に湧き出る戦闘機を叩き落とす事ができずにガミラスは苦戦を強いられていた。
ガミラスも戦闘機のワープ戦術を使っていたが、こっちは本家という利もあっていままで戦ってこれたのだろう。
「司令官。
そのモン・カラマリのシルガル代表より通信が入っております」
「繋いでくれ」
3Dモニターにシルガル代表の姿が映る。
その表情からはいまいち俺たちを信用できないというのがありありと映っている。
「おまたせしました。
近くで見ると戦いたくないですね。それとは」
「こちらもですよ。
集中砲火だけは勘弁してください。
またデス・スターに落とされるのはゴメンですからね」
大提督服の俺がジョークを言うと、やっとシルガル代表が笑う。
このエクゼクター級スター・ドレットノートに集中攻撃をかけた結果、デス・スターに叩き落としたのが彼女の叔父だったアクバー提督なのだから。
それぐらいの事は知っていますよというアピールでもある。
少なくとも味方同士でギスギスしたくは無い。
「その服装で言われると何だか変な気分ですね」
「ではもっと変な気分にさせてあげましょう。
フォースと共にあらん事を」
「ぷっ」
俺の台詞にシルガル代表がたまらず笑う。
まさか帝国軍大提督の服を来た人間からそれを言われるとは思わなかったのだろう。
向こうのクルーの笑い声まで聞こえてくるので、ジョークとしては大成功の部類に入るだろう。
「少なくともこの戦いの間、あなたのことについては信用しましょう。
フォースと共にあらん事を」
そう言ってシルガル代表との通信が終わると叢雲がじと目で俺を見て一言。
「ねぇ。シスの人。
それは無いと思うんだけど?」
「仕方ないだろう。
これまで、この力使ってないんだから。
使わない力にフォースもシスもないよ」
おれの説明にも叢雲の機嫌は治らない。
その理由を、彼女は言いにくそうに小さく呟いた。
「私は嫌よ。
……だって、フォースだったらやる夫との間に子供作れないじゃない……」
なにこのかわいい生き物。
横向いて顔を赤めて頭のうさ耳もどきをピコピコさせて……
「そこのバカップルをしているお二方?
プローグのデータを出してよろしいでしょうか?以上」
「っ!?」
「!?
ああ。出してくれ」
慌ててラブコメ時空を打ち切って司令官モードに戻る。
決戦だけあってプローグも艦隊を派遣してきていた。
プローグ艦隊
旗艦級戦艦リバイアサン 3隻 全長18キロメートル
ローク級戦艦 17隻 全長1025メートル
キメラ級艦載機母艦 20隻 全長2707メートル 600機搭載
カラカル級ミサイル巡洋艦 65隻 全長403メートル
コラックス級ミサイル駆逐艦 118隻 全長259メートル
ローカスト型制宙機 4000機
ドラゴンフライ型軽量級戦闘機 2000機
スカラベ型支援戦闘機 2000機
マンティス型重量級戦闘機 2000機
ターマイト型遠距離攻撃機 2000機
「思ったより艦隊が少ないわね」
さきほどのラブコメのせいで顔が赤い叢雲の発言に武蔵さんは淡々とその理由を告げた。
「プローグ艦隊は現在制圧しているガミラス占領地の維持に艦隊を使っています。
ここに派遣してきたのは、旗艦級戦艦の護衛です。以上」
「jud.
プローグの作戦案だと、ここに集まっている艦隊全てが旗艦級戦艦の護衛として用いられることになります。
プローグ本隊に一隻、モン・カラマリと地球連邦の背後にそれぞれ一隻ずつ旗艦級戦艦を配置する事で、どの方面にも一定の火力が確保できると。
我々が独立指揮権を保持しているのは、叢雲お嬢様のおかげというのと、地球連邦艦隊の支援の為です」
武蔵さんの台詞に鹿角さんが補足を入れる。
正規加盟の地球連邦艦隊だが、明らかに他の二勢力に比べて戦力が劣っている。
とはいえ、正規加盟の地球連邦艦隊を準加盟の放浪者艦隊が指揮するのもまずい。
という訳での独立指揮権である。
他勢力をまとめる合同艦隊の苦労はこんな所にも現れる。
「ボラー連邦はこちらの攻勢に合わせて何個艦隊投入するんだ?」
ついでと別戦線でこうげきをかけるボラー連邦の戦力を確認する。
送られてきた資料を見た叢雲がその艦隊数を告げた。
「ボラー連邦本国艦隊五個艦隊で大攻勢をかけるそうよ」
「てっきり漁夫の利を狙ったと思ったが、ガチで動くとはな……」
「それだけ押し込まれていたという事なんでしょうね。
ガミラスの捕虜から得た情報だけど、ガミラス銀河系方面軍に増援が送られてきたそうよ」
ここで増援の投入となると、多分あの人だろう。
俺の予感は的中した。
「ゲール司令長官が降格し、ドメル提督が司令長官として赴任。
更にダゴン艦隊とグスタフ艦隊を指揮下にいれているそうよ。
艦艇数は3000隻から4000隻」
こちらは今集まっている艦隊数でおよそ1000隻。
旗艦級戦艦の破壊力があるとはいえ、三倍の敵を相手に決戦を行うというのだから、いかにリスクが大きいかわかろうというもの。
ボラー連邦との共闘が無ければ、ズルズルと消耗する未来も無いわけではなかった。
「そういえば、ヤマトの建造はどうなっている?」
ヤマト建造進捗率 80%で強引に出撃 44%
「進捗率44%。
出撃は無理でしょうね。
で、また観戦武官の要求が来ているんだけど、どうする?」
ニヤニヤする叢雲の台詞に俺はため息と共に受け入れるように命じたのだった。
もちろん、その観戦武官は古代守・真田志郎・新見薫・東雲愛歌の四人が入っていたのは言うまでもない。
後書き
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/980405625535410176
証拠写真
EF76ネビュロンBエスコート・フリゲート
同盟軍の病院船として有名だが、実は戦闘力もけっこうある船だったりする。
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