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オズのトト

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第十幕その十

「それにしましょう」
「今日のお昼と晩は」
「北海道尽くしってことで」
「お寿司もメロンも楽しんで」
「ジンギスカン鍋とラーメンも乳製品も」
「最高の献立だね」
「全くだよ」
 教授とカエルマンも異存はありませんでした、二人でお顔を見合わせて頷き合ってからドロシーに応えます。
「北海道の生きものの山を調べているし」
「丁度いいよ」
「僕もいいと思うよ」
 最後にボタンが応えました。
「それでね」
「決まりね」 
 ドロシーは皆の賛成の言葉を聞いてから笑顔で応えました。
「じゃあ今日のお昼と晩は」
「北海道のお料理ですね」
「そうしましょう」
「僕はお寿司とかは食べないけれど」
 クッシーがここでまた言ってきました。
「皆楽しそうだね」
「ええ、お話をしているだけでね」
「そんなに美味しいんだね」
「お寿司もラーメンもね」
 そうだとです、恵梨香はクッシーに笑顔で答えました。
「凄く美味しいのよ」
「そこまでなんだ」
「私も大好きだし」
「他の皆もだね」
「大好きなの」 
 北海道のお料理がというのです。
「本当にね」
「じゃあ皆でだね」
「これから楽しんでね」
「食べるんだね。じゃあそうしてね」
「是非ね」
「さて、それでだけれど」
 教授はまたクッシーに言いました。
「この湖を調べさせてもらっていいかな」
「ああ、さっき潜水艦でと言ってたね」
「聞こえていたんだね」
「お水の中からね」 
 そうだったというのです。
「聞いていたよ」
「それでどうかな」
「うん、いいよ」
 微笑んで、です。クッシーは教授に答えました。
「ここは僕のお家じゃないしね」
「君のお家は」
「そう、別のところにあるから」
「この山にだね」
「湖のすぐ近くに洞窟があってね」
「そこで暮らしているのか」
「凄く広くて大きな場所だから」
 だからというのです。
「そこで暮らしているんだ」
「成程、そうなのか」
「うん、だからね」
「この湖はだね」
「僕に許可を得なくてもね」 
 それでもというのです。
「いいよ」
「では今から」
 教授はクッシーに応えてそしてでした、潜水艦を湖の中に入れてその中を調べるのでした。そしてお昼御飯の時にです。
 お寿司を食べつつです、皆にその湖のことをお話しました。
「鮭や岩魚がいてね」
「そうしてですか」
「生態系は中々よかったよ」
 こうお話するのでした。
「調べていてね。ただね」
「ただ?」
「本土の山とはまた違っていたよ」
 その生態系はというのです。
「独特だったよ」
「北海道だからですか」
「それでね」
 教授は恵梨香に答えました。
「それでね」
「やっぱりそうですか」
「うん、やっぱりね」
 さらに言う教授でした、いくら巻きを食べながら。
「北海道だね」
「湖の中も」
「本土とは違っていたよ」
 そうだったというのです。
「それも私にとっては面白かったよ」
「同じ日本でも違うから」
「日本の国土は君達のお国の中では一番狭いね」
 教授は今度は恵梨香達五人を見て言いました。 
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