ジオン公国転生記
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第52話 決戦編
前書き
今日は続けて最終話もUPします。短いので。
ジャブローでもラルから連絡を受けた、ドズル、ガルマが怒りに震えていた。
ドズル「『神』だと・・・・・・ジオン軍! 相手は『神』だそうだ。それをユーリが倒しに行った! ここまで来たら退かぬ下がらん。『神』を相手に戦っている末弟に負けるか。地下に入れる者は全軍突入だ。それ以外はサイド3の防衛に回れ」
ガルマ「『神』の軍勢を叩け! 出れる者は皆出撃せよ。私も出る」
だがここでも色々な侵略者達や、連邦軍の増援等が現れた。
マツナガ「白狼の相手が雑魚か。ならば白狼の牙で全滅させるのみ」
白い高機動型ゲルググは、FAガンダム部隊を食らいつくしていった。
ドズルのザクⅡFSは、自慢のヒートホークを振り回し、機械獣軍を相手に無双していた。
ドズル「でかい図体だけで勝てると思うな!」
ガルマは部隊を率いて妖魔帝国の妖魔獣・化石獣を相手していた。
ガルマ「こんな者共が私の相手か。弟が『神』相手ならばこの程度蹴散らせ」
だが相手の数が多い上、地下なので強力な武器も使えずに全員押し込まれ始めた。
宇宙でも同じくやはり数に段々と周囲を囲まれていった。
宇宙では強力な武器が使えるが、その後をすぐに敵が押し込んでくる。
もはや見渡す限りの宇宙空間が95%敵で5%が宇宙と言った感じになっていた。
ギレンも諦めはしないが、流石に挽回する手立てが思いつかなかった。
突然その5%が10%に広がった、MSが1機そこにいた。
それは蒼いサザビーそう最初にユーリが乗っていた機体であった。
又10%が15%に広がった、ストライクフリーダムだった。
ユーリの『ブラッディ』と同化した筈の機体であった。
そしてその『ブラッディ』までもが現れ、光の鳥になり敵を消滅させていく。
ギレン「何が起こっている。あれは全てユーリの機体だ。しかもサザビー以外は・・・」
ユーリ「何驚いてるの、ギレン兄」
ユーリ「俺はユーリ君でーす。ギレン兄」
ユーリ「ジオン帝国を作るんでしょ。この程度で悩まないでよ。ギレン兄」
ユーリ「『神』が不正で勝つ気なら、俺は各世界の俺を呼んだだけだよ」
今地球で戦っている筈の『マサムネ』に乗ったユーリも現れた。
しかも見た事の無い色々な機体に乗って、笑って戦っているユーリが無数に現れた。
ユーリ「さて俺達楽しめ、そして全部潰せー!」
「「「「「「「「「「「おうー!」」」」」」」」」」」
それはユーリのユーリ達の戦いに変わった。
凄まじい勢いで敵が駆逐されていく。
次から次へと出て来る敵もみんな楽しそうに壊滅させていく。
ユーリ「あれーどうしたのみんな。早くしないと俺が全部片づけるよ」
1人のユーリが語り掛けて来た。
ギレン「・・・・・・・! ジオン軍、ユーリだけに楽しませるな。全軍突撃!」
キシリア「末弟に全部もっていかすな殲滅せよ」
ハマーン「始末に負えんな。1人いたら無数のユーリがいると思えか」
サスロ「早く行け。遅れるな! ユーリだけがジオンじゃないだろう」
ギレン達はさっきまでと違い笑っていた、心から。
地上でも同じであった。
無数のユーリが現れ、敵をドンドン倒すのだ楽し気に。
ドズル達も笑いながら戦っていた、本当に楽しそうに。
そしてこの世界のユーリも笑っていた。
ユーリ「間に合ってくれたか、ありがとな世界の俺達。さて最後の戦いを始めますか」
『マサムネ』は大きな空間に出た。
ユーリ「さあ、出て来い。『オーディーン』!」
オーディン「『神』に対して頭が高いな。小僧」
ユーリ「卑怯な奴に下げる頭は持っていない」
オーディン「フン。たかが人間の分際で」
ユーリ「ぐだぐだ言って無いで掛かって来いよ」
オーディン「そんな玩具とと遊ぶ趣味など無いわ。やれ!」
その声に出て来たのはサイコガンダムMK-Ⅱが100機であった。
ユーリ「ウザイ! カバラプログラム『オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ』」
空間から小型バリオン創出ヘイロウが現れ、『マサムネ』の背後に接続しネオ・ズダに変わった。
ユーリ「ワームホール・縮退砲連続発射!」
俺はサイコガンダムMK-Ⅱの前にワームホールを開くと、そこから縮退砲を連射して10分で蹴りを付けた。
ユーリ「面倒だから隠しているのも全部出せ。てめえも出て来い」
オーディン「最後に出るから『神』は偉いのだ」
ユーリ「あーはいはい。御託はいい、そのまま潰すぞ」
俺は『マサムネ』にフルパワーで縮退砲を撃てと命じた。
遮光ガラス越しでも目が眩みそうになる閃光が放たれ、ジャブローの広い範囲が開けた。
ユーリ「さあ、てめえが最後だぞ。そのまま消し飛ぶか『オーディン』」
オーディン「やかましい小僧だな! さっきから目の前にいるのが分からんのか」
突然、『マサムネ』に衝撃が走り、壁まで吹っ飛んだ。
そこにビームが放たれ、バリアを抜けて『マサムネ』の左腕が吹き飛んだ。
ユーリ「チッ。馬鹿でも『神』か。姿は見えない、ビームはバリアを抜けて来る」
再度ビームが放たれた、今度は連続で。
俺は壁沿いに躱しながら、ビームの発射地点に光子力バルカンを叩き込んだが、命中したか分からなかった。
しばらく様子を見ようとしていたら『マサムネ』の横から衝撃が来て又吹き飛ばされた。
しかも吹き飛ばされ転がった所に、ビームが飛んで来て右足を撃ち抜かれた。
オーディン「どうした小僧。もう終わりか。もっと楽しませろよ」
ビームの嵐が『マサムネ』を襲いメインカメラも左足もほとんどの部分が破壊された。
機体モニターが赤ランプでいっぱいだった。
オーディン「つまらんな。暇潰しにお前の兄弟や仲間を先に無に帰しに行くか」
ユーリ「はいはい。何度言えば分かるかな。御託はいい。もう死ぬか『オーディン』」
オーディン「まだそんな口が利けるのか小僧。だがどうやってわしを殺す気だ」
ユーリ「俺は意外と神話にも詳しくてな。北欧神話ラグナロクでお前死んだよな」
俺は『オーディン』が動揺し出したのを感じた。
ユーリ「ロキの息子!」
と言った瞬間、北欧神話の主神『オーディン』が動揺で姿を現した。
その手には必殺の武器である『グングニル』を俺に投げつけようとしていた。
俺はペンダントを握り締めており叫んだ。
ユーリ「フェンリルよ! 食らえ」
その声に空間から巨大な狼フェンリルの頭部が現れ、『オーディン』を1口で食らって消えっていった。
ユーリ「馬鹿が下手に偉ぶるからだ。てめえが相手だと分かった時に調べたんだよ」
その時、久しぶりに懐かしい?声を聞いた。
大魔王「ユーリ、良くやったお前の勝ちだ」
ユーリ「大魔王様。違いますよ、ジオンの勝ちです」
大魔王「うむ。ジオンの勝ちだ」
ユーリ「大魔王様、それでこの後は?」
大魔王「好きにするがいい。『自由』それが褒美だ」
ユーリ「ありがとうございます」
大魔王「これで本当に2度と会う事は無いだろう。まあ元気でな」
ユーリ「大魔王様もお元気で」
ジオンの勝利が確定し、敵は消え去った。
ユーリ「『マサムネ』『ブラッディ』『ストライクフリーダム』『サザビー』ありがとう」
ジオンは勝利に沸いた。
『ホワイトスター』を出し全員が帰ってから祝賀会が催された。
ギレン、サスロ、キシリア、ドズル、ガルマ、ハマーン全員が喜んだ。
全員が。
そうユーリはいなかった。
誰もユーリを覚えていなかった。
その痕跡も何も残されていなかった。
ゲッターチーム9人はゲッターの世界へと旅立った。
ハーロックもまた自由に宇宙を回りたいと何処かへ行ってしまった。
『神の転生者』との戦いから20年が過ぎた。
ギレン達は地球圏統一国家ジオンを作ると、銀河系を占領しだした『ジオン帝国』を作る為に
ギレン達は『ホワイトスター』を拠点に銀河系の7割を征服した。
そして宇宙戦艦ヤマトの様にガトランティス帝国が大マゼランから侵攻して来た。
その戦いが始まって10年が過ぎた頃、シャア率いるジオン第4方面艦隊はガトランティス艦隊と膠着状態にあった。
ドレン「シャア司令。奴ら動きませんね」
シャア「初戦であれだけの大敗をしたんだ。余程の馬鹿で無い限り簡単には動くまい」
ドレン「そうですな。しかしこう長く膠着すると兵の士気が下がるのが心配で」
シャア「そうだな。藪をつついて蛇を出させるか。第3部隊に攻撃を仕掛けさせろ」
ドレン「分かりました」
第3MS部隊3000機は、ガトランティス銀河侵攻軍に奇襲をかけた。
ククルカン級宇宙駆逐艦がすぐさま応戦してきたが、何隻か沈められただけに終わった。
ナスカ級宇宙空母より迎撃機が上がって来て、戦闘が広がった。
ラスコー級宇宙巡洋艦を、リックドムⅡのシュツルムファウストで沈めた、ライナー少尉は次の獲物を探した。
ライナー「ちょっと遠いけど、あれをやるか」
ライナーの狙った獲物は、メダルザー級殲滅型重戦艦この艦隊の旗艦であった。
周囲にはびっしりと護衛艦が囲んでおり、まともな神経ではまず行かない場所だった。
ライナーはただ1機でその中へと飛び込んだ。
激しい対空砲火の中を遂に抜け出したライナーは、ビームバズーカで艦橋を撃ち抜くと次々撃ちまくり、動力炉かエネルギータンクかを撃ち抜いたらしく大爆発を起こし沈んだ。
ライナーが旗艦を沈めたのを知ったシャアは艦隊に総攻撃をかけさせガトランティス艦隊を撃退した。
シャア「やるではないか。たった1機で大艦隊の旗艦を落とすとは。会ってみたいなそのパイロットにドレン後で呼び出してくれ」
しかしライナー少尉は現れなかった。
シャア「ドレン。例のパイロットはどうなっている?」
ドレン「それが旗艦を沈めた際にMSの調子が悪くなり調整で来れないと言うのですが」
シャア「嘘だな。あの後も華麗な動きで何隻か沈めていた。会いたくないならこちらから出向こう」
シャアは第3部隊の旗艦に乗り込むとライナー少尉を呼び出すように艦長に依頼した。
ライナー「ライナー少尉入ります・・・・!シャア司令どうしてここに」
シャア「やあ、君に一目会いたくてな。ライナー少尉」
ライナー「それは感激であります」
シャアは奇妙な感覚を、ライナー少尉から感じた。
何故か懐かしい、そしてどこかで会った感じがするのだ。
シャアはペンダントに触れこの感覚は何だと質問した。
するとライナー少尉の姿が歪み、そして懐かしい忘れていた人物に変わった。
シャア「ユ、ユーリ様!」
ユーリ「あっ、ばれちゃった」
シャア「ユーリ様何故30年も姿を隠されていたのですか?」
ユーリ「まあ、真面目な話をすると、俺の体は『神』との戦い前にもう限界が来ていたんだ」
シャア「ペンダントで直せなかったんですか」
ユーリ「それは無理。『イレギュラー』の中でも俺の様な『イレイザー』は寿命があってね、割と短いんだ」
シャア「・・・・・・・」
ユーリ「それで『神』戦いの後もうダメらしいと感じ、俺の存在を全て封印したんだ。みんなを悲しませるのは嫌だからね。まあそれであの世へ行きかけたんだけど、また大魔王様に拉致されてそこで再転生をさせてやると言われて普通の転生者として蘇ったの」
シャア「でも、そのお姿は以前のままではないですか」
ユーリ「これがね。二次小説でもキャラクターとして存在すると、『イレギュラー』で無くなるんだ、それが原作となるからだって」
シャア「それでは、もうお体は良いのですね」
ユーリ「もちろん」
シャア「これは急いでギレン帝王に連絡しなくては」
ユーリ「しなくていいよ。誰かに知られたら封印が解け、今の会話が伝わる様になっているからね。それにあと1.2年は帰れないから」
シャア「何故ですか?」
ユーリ「今作っている物に、それぐらいかかるから。出来上がったら会いに来るからね。転移」
シャア「ユーリ様!」
それからしばらくの間、俺の事での問い合わせで、シャアが大変だったみたいごめんね。
後書き
最後の敵、北欧神話の主神オーディンは、ラグナロクの時に悪神ロキの息子であるフェンリルに食べられて死にました。
最後があっけなくてごめんなさい。
特撮ヒーロー物でよくある最終回のボスが1番弱く戦いも短いと同じパターンと思ってください。
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