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ジオン公国転生記

作者:正博
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第29話 SEED DESTINY編

 俺は1度ジオンへ帰っていた。
 輸血用の血が無くなったので補充と血袋が破裂しない様に改良の為である。
 そしてまたすぐに飛び出して行った、久しぶりにラル部隊を引き連れて。



 目指したのは、キラ達が住んでいるカガリの別荘である。
 やるのはもちろん、ラスク暗殺暗殺部隊の排除。
 ラルさん達はザフト特殊部隊、俺はMSの排除である。
 夜半過ぎザフト特殊部隊は海から上陸してきた。
 砂浜を半分来た所でラル部隊の集中攻撃をくらい、別荘にたどり着いた者は1人もいなかった。
 特殊部隊の全滅を知ったMS部隊が強攻策に切り替え陸に上がる瞬間、全機細切れとなり静かに海に沈んでいった。
 
 朝キラ達が目覚めた時には、後片付けも済んでいた。
 ただポストに『ラスクの命が狙われている注意』と書かれた手紙が入っていたジオンマーク付きで。
 それを見たキラ達は、再びジオンが現れた事、昨晩何かやって自分達を守ってくれた事を悟りラスクの事は警告であると判断しカガリが戻って来ていたので相談の結果暫くアークエンジェルに避難し様子を見る事になった。


 暫くは静かになると思ったがロゴスが又動いた。
 ユニウスセブンの急な消失はプラントが月基地に落下させようと実験の結果失敗した為であり証拠に多数のプラント製MSの残骸、メテオブレイカーの部品が散乱している映像を流した。
 プラントの謀略の報復として連合は月基地より艦隊を発進させ多数の核ミサイルをプラントに発射した。
 普通ならミサイル迎撃に多数の戦闘艦やMSを出撃させて来るのだが今回は変な形の艦1隻のみ。
 プラントの最後だと喜んだ連合、ところが発射した全核ミサイルが途中で爆発してしまった。
 再度残りの核ミサイルの発射を艦隊司令が指示したが今度は艦内で爆発を始めた。
 艦隊司令が撤退指示を出そうとした時には旗艦でも核分裂が加速し旗艦が消滅した後には艦隊の姿は何処にも無かった。
 プラントが出して来た艦これこそユーリが渡したハイパーNスタンピーダーであった。
 プラント製のも完成していてが性能面でユーリの作った物より劣る為今回見送られた。
 デュランダル議長は薄笑いを浮かべていた。
 既にユーリ製の艦が3隻完成しており後6隻製作中であった、これで核は怖くなくなったと笑っていたのである。
 

 その頃ミネルバは地球に降りており、スエズ攻略の援軍を命じられていた。
 カーペンタリア基地より発進後、途中でアスランの合流、ファントムペインの襲撃等があったが概ね良好だった。
 しかしマハムール基地に補給に寄った際、ガルナハンのローエングリンゲートの攻略を命じられた。
 そしてシンに重要な任務を与えられた。
 ローエングリンゲート付近に通じる洞窟があり、インパルス分離状態ならぎりぎり通過出来るのだ。
 シンはやってやると張り切って出て行った
 しかしこの時ローエングリンゲートに近づく1機のMSがある事をミネルバ隊は知らない。



 ユーリ「ううっ暇だよぅ、退屈だよ」
 ギレン「お前が原作ブレイクしまくるからだ馬鹿者」
 ユーリ「暇だ。地上に降りて来る」
 ギレン「これ以上無茶苦茶にするなよ『神の転生者』が分からなくなる」
 ユーリ「分かってます。行って来る」

 俺はいつも通りストライクフリーダムで地上に降りて来た。
 そして暇つぶしを思いついたのである、これが後日大変な事件の火種になるとも知らず。

 ユーリ「そういやこの辺じゃなかったっけ、ローエングリンゲートってそれなら大きな原作ブレイクにならない筈」

 俺は一直線にカルナハンの谷間をローエングリンゲート目指して飛行した。

 ゲート司令「単機で特攻でもする気か。MS隊を出せ」

 ウィンダム20機が出撃したが瞬殺であった。

 ゲート司令「MS隊全機出せ、ゲルズゲーも出し念の為、ローエングリン発射体制」

 ウィンダム40機出撃だが5分と持たずに細切れに全滅。

 ゲート司令「奴は化け物か。しかしこちらにはローエングリンがある発射用意・・・撃てぇ!」

 俺は陽電子リフレクターで受けながら更に前進した。

 ゲート司令「奴は本物の化け物だ。ローエングリン格納、ゲルズゲー時間を稼げ!」
 ユーリ「ファングドラグーン切り裂け!」
 
 ゲルズゲー手足をもがれ炎上、ストライクフリーダムがローエングリンゲート内に蹴り込んだ。
 そこへビームライフルで2発撃って爆発、ローエングリンも爆発が近くで起こった為誘爆した。
 ローエングリンゲート大爆発。

 ユーリ「暇潰しにもならなかった帰ろ」


 そこへセイバーで囮役をする筈だったアスランが到着、辺りの惨状に混乱を起こした。
 大量のウィンダムの残骸と燃え盛るローエングリンゲートその煙で微かに見えるMSの後ろ姿。

 アスラン「キラ、お前が」

 そこへ洞窟を抜けて来たインパルスが合体だが動きが止まった。

 シン「ア、アスランこれ全部あんたが?」
 アスラン「ち、違う。キラだよ、あいつしかいないこんな事を出来る奴は、あそこを見ろ」

 アスランの勘違い発言と既に遠くに行きハッキリと分からない後ろ姿シンはフリーダムと思った。

 シン「ちくしょう! どんなに苦労して洞窟を抜けて来たと思ってるんだ馬鹿野郎!」

 シンの心の片隅にフリーダムへの嫉妬が芽生えた。
 作戦はシンが活躍したとして報告された、上としても第3者がやりましたでは立場が無いのである。
 この事が更にシンの嫉妬が大きくそして徐々に黒くなるきっかけとなる。
 更に何も知らない仲間達の喜ぶ声が嫉妬を憎しみへと変化させた。


 ユーリ「たっだいまー」
 ギレン「お前、何もしていないだろうな」
 ユーリ「うん」
 ギレン「ならいい」



 ミネルバはディオキア基地に入港した。
 ここにデュランダル議長が来ており、ハイネ・ヴェステンフルスの配属と始めてロゴスと言う存在を知らされた。
 翌日、休暇となりシンは当ても無く歩いてる時に海に落ちた少女を助けステラと言う名前を聞き心を通わせていくが互いの迎えが来たため別れた、互いの正体を知らないままで。



 ユーリ「黒海へ行って来る」
 ギレン「お前がカガリにセイランがロゴスとばらしたから、カガリとアホ息子の結婚は無くなりオーブは中立のまま、よってアークエンジェルの介入する理由も無い。行ってもミネルバの圧勝で終わる」
 ユーリ「でも暇だから見て来るね」
 ギレン「原作ブレイクこれ以上するな『神の転生者』の手がかりすら掴めんのだからな」



 俺はそれでも黒海へ飛んだ。
 黒海上空でミネルバを急襲するべく待機していたウィンダム40機の部隊のど真ん中へ突っ込んでしまった。                

 ユーリ「ファングドラグーン 切り裂け(カチッ) あれ (カチッ)(カチッ)(カチッ)出ない」

 ファングドラグーンが1発も発射されなかった。
 トラブルか仕方無い、ラムダドライバー赤いランプが点灯まじですか!すると赤ランプが一斉に点灯始めた。

 Iフィールド故障、陽電子リフレクター故障、グラビティテリトリー故障、PS装甲故障、ファングドラグーン発射装置故障、ラムダドライバー故障、ビームサーベル故障、故障、故障、故障、故障、故障、故障・・・・防御装置系全滅・攻撃装置8割故障・機動系50%ダウンまじでやばい。
 この所発着場へ通うの面倒と総帥府の屋上にストライクフリーダムを止めてメンテナンス作業してもらって無かった。
 よかったビームライフル緑ランプこれで落としていこう。
 甘かった、相手はミネルバを急襲するべく集められた、連合のエースパイロット達当たらない。
 この所ファングドラグーンで楽して勝ってるから訓練もさぼってた報いだろうか。

 ユーリ「ステータスは問題無し、マジでストライクフリーダムがトラブってる。そうだミネルバの近くで戦え援護してくれるかも、訳を話せば」

 でも相手も選りすぐりのパイロット、すぐこちらの意図を読み取って下を塞がれた。
 しかもこちらの攻撃が当たらないと見るや、ミネルバを襲いに5機程降下を始めた。
 まずいあの5機を落とさないと落ち着いていれば無線で知らせればよかったがパニック状態の俺はそんな事すら思いつきもせず、強引にに下を抜け5機を追った。
 そしてビームライフルを撃った。

  『ドウウウウンンンンンン』

 俺は気付いていなかった、敵を相手してる間に高度が下がっていた事に。
 俺は気付いていなかった、ビームライフルの照準自体が狂っていた事に。
 俺は気付いていなかった、狂った照準が撃ってはいけない物に照準していた事に。
 俺は信じられなかった、それで撃ったビームが命中していけない物に当たった事に。

 俺の目の前で大穴を開け炎上してる物ミネルバの『タンホイザー』。
 しかも不幸は続く来る筈の無いアークエンジェルが何故か来た事。
 そう俺は原作ブレイクでなく原作を再現してしまったのである。

 俺の機体はちょっと見ればフリーダムである。
 そこへアークエンジェルが来た。
 
 アークエンジェルが来た理由はミネルバがオーブに立ち寄った際、マリューとタリアは出会っておりその縁で今回ミネルバの援護に来たのだ。
 そしてこの状況に油を注ぐ勘違い男アスラン、怒りの為正常に物を見ていない。

 アスラン「フリーダム、キラお前何をするんだ!」

 叫んだ相手は俺、そして俺は余りの展開にパニックを酷くさせていた。

 アスラン「答えろ、キラ・・・・答えなければ斬る」

 アスランはセイバーで俺に斬りかかってきた、俺はいつもの癖でとっさにビームサーベルを抜いた。
 あっ故障してるんだったところが、ビームが出た、えっ、何でアスランの2撃目を躱した時、慌てた俺はセイバーの手足とメインカメラを反射的に切ってしまった、更に更に悪化する状況に俺は動きを止めた。
 そこにウィンダム部隊の一斉攻撃を食らった俺は気絶し海に沈んだ。
 最後の不幸は俺が海に消えた直後、本物のフリーダム・キラが来てしまった事。
 ウィンダム部隊と交戦するフリーダム、。


 シン「アスランがやられたって。くそう! フリーダム、!!」

 シンがSEED覚醒連合の艦をエクスカリバーで斬って斬って斬り捲くる。

 
 タリア「タンホイザーの消化と収容を急いで。トリスタンとイゾルデ用意、目標アークエンジェル」
 マリュー「ミネルバ被害が大きく無ければいいけど『ズドウウンンンン』ミネルバからの攻撃何故」
 タリア「第2弾装填・・・撃てぇ」
 マリュー「回避! キラ君戻って、フリーダム、回収後、潜水して1度離れましょう」

 アーサー「艦長。アークエンジェル潜ります」
 タリア「潜られたらこの艦に攻撃方法は無いわ。攻撃中止、MSの状況は?」
  

 その頃、俺は気絶から回復したがまだパニック状態であった。

 ユーリ「どうしょう、どうしょう。原作ブレイクはやって無い、でも原作通りって怒られるかな」

 この時、ハイネさんは、ステラのガイヤガンダムに背後から斬られお亡くなりになりました。



 ジオンに帰った俺は。

 ギレン「もう1度話せ」
 ユーリ「あのね、黒海の戦いを見物しようとしたら連合のMSと戦闘になったんだけどマシントラブルで必死に応戦してたら俺の撃ったビームがね・・・ミネルバのタンホイザーを貫いちゃたの。そこにアークエンジェルがなぜか来ちゃたの。その上アスランが斬りかかって来たのを反射的に斬っちゃた。 その後は気絶してたのでよく分かりません。以上です」
 ギレン「ユーリ。1度ブラッディにフルパワーで24時間乗ってこい」
 ユーリ「死ぬ、死んでしまうから」
 ギレン「すまん、言い方が悪かった、許せ。言い直そう、死んで来い、馬鹿者が!」
 ユーリ「キシリア姉」
 キシリア「最近頭痛が酷くてな、馬鹿のせいで」
 ユーリ「ドズル兄」
 ドズル「知らん」
 ユーリ「ハマーン姉」
 ハマーン「キシリアと同じ。馬鹿は死んでも治らないか、当たってるな確かに」
 ユーリ「ガルマ兄」
 ガルマ「ユーリ、ガウに乗せてあげるシャアと一緒に」

 
 結局俺は、無期限の謹慎をくらった。


 
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