ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start
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Turn:33 怒りの竜炎
前書き
前回優勝チームの一人と当たったミライ
自身の想いを理解してもらうため全力でファイトに臨む
そんなミライの前に立ちはだかったのは予選で苦しめられたあのユニット
自らの過去をミライは越えられるのか
「新導ミライ、丁度いい、あんたとは一度ファイトしておきたいと思っていたんだ」
「あなたも、あのリーダーと同じ考えなの」
ミライの問いかけに対してチヅルは彼女に向かってデッキを突き付けた
「当たり前だ!あたしらは最初からこの大会に賭けてきた!それをあんたは」
「いいわ、ファイトの中でわかってもらう、私がどんな思いでこの大会にきたのか」
Turn:33 怒りの竜炎
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」
二人のイメージは惑星クレイ、ドラゴンエンパイアの高原に降り立っていた
「クロノ・ドラン・G!」
「ワイバーンキッド ディッダ!」
チヅルの赤い小竜を見たミライは息を飲んだ
「かげろう使い………」
ディッダはかげろうのユニット、そしてそれはミライにとっても………
「ライド!ドラゴンナイト ターヘル!」
「私のターン、クロノエトス・ジャッカルにライド、ドラン・Gのブーストでヴァンガードにアタック!」
ジャッカルが杖を振り上げターヘルに襲い掛かる
【ディレイドブレイザー・ドラゴン】トリガーなし
杖の攻撃で切り裂かれるターヘル
「くそっ、ダメージチェック、だめか」
【炎熱傭兵 ダムジッド】トリガーなし
「ライド!ドラゴンナイト ムブディ!更にリアガードにムブディをコール!」
リアガードのムブディが手に持った槍に熱を纏わせ投擲してくる
クロノエトスはその攻撃の直撃を浴びた
【クロノジェット・ドラゴン・G】トリガーなし
「ディッダのブースト!ヴァンガードのムブディでアタック!」
更にヴァンガードのムブディがこちらへ向かってきた
【マズルフラッシュ・ドラゴン】クリティカルトリガー
ムブディの騎乗するドラゴンが放った炎がジャッカルを包み込む
【スチームテイマー アルカ】トリガーなし
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「一枚ドロー」
「どうだ!あたしらの力」
「ライド!クロノビート・バッファロー、ディレイドブレイザー・ドラゴンをコール」
「っち、なんだそりゃ、あたしの真似してんじゃないよな」
陣形もほぼ同じ、ヴァンガードとリアガードにグレード2が一枚ずつ
「ディレイドでアタック」
「ノーガード、ダメージチェック」
【ドラゴンダンサー キキラ】ヒールトリガー
「ダメージは回復しないが、パワーをヴァンガードに」
体制を整えたムブディが正面を見据えるとクロノビートが向かってくるところだった
「マズルフラッシュでガード!」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
トリガーをめくったミライだがこの攻撃が通らなかった以上トリガーは意味がない
「(けど、これで………)
ミライは対戦相手であるチヅルの手札を見た
ミライの7枚に対してチヅルは4枚
ガードされた分チヅルの方が手札が少なくなっている
「(この展開を生かさない理由はない………)」
「我が怒りの炎よ!敵を切り裂け!ライド!」
炎に包まれた相手のヴァンガードサークルを見据えるミライ
僅かな隙間から覗いた瞳を見た瞬間大きく目を見開いた
「まさか………」
「ドラゴニック・ブレードマスター“紅焔”!」
大きな刀を構える赤いドラゴン
そのユニットをミライは知っていた
「(伯父さまと同じ………ブレードマスター)」
ブレードマスターはミライにとって事前予選で苦渋を味わった相手
最初に立ちはだかった壁
「面白くなってきた」
「ドラゴンナイト ナーデルをコール!ディッダのブースト!紅焔でアタック!」
炎を纏った紅焔の剣がクロノビートに振り下ろされる
【ワイバーンストライク ジャーゴ】トリガーなし
【炎熱傭兵 ダムジッド】トリガーなし
炎に包まれるクロノビートだがそれでも体は揺るがなかった
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
「ナーデルのブースト、ムブディでヴァンガードにアタック!」
「ガード!クロノボレー・ラビット!」
ムブディ放った炎による攻撃を蹴りで迎え撃つクロノボレー
「ターン終了、あんたの番だ」
「それなら………行かせてもらうわ」
ミライの視線に一瞬恐怖を感じるチヅル
「な、何だ………今の感覚」
執務室で仕事をしながらテレビの中継を見ていたマモル
「(どうやら実力はミライの方が上のようだね………)」
ミライの視線を見た時のチズルの反応
ミライの勝ちたいという気持ちの強さに飲まれてしまったのだろう
「とはいえそれで勝てる相手でもないと思うけど」
クロノジェット・ドラゴン・Gにライドしたミライはすぐさまジェネレーションゾーンを開放
「ストライドジェネレーション!超刻龍 ファンロン!ストライドスキル」
手札からコールしたドキドキ・ワーカーをタイムリープしてクロノエトス・ジャッカルをコール、更にクロノ・ドラン・Gのスキルでもう1枚クロノエトス・ジャッカルをコールした
「ディレイドブレイザーのスキル、タイムリープでユニットが登場したことでパワー+2000!ヒストリーメーカー・ドラゴンをコール、ディレイドで紅焔にアタック!」
ディレイドブレイザー・ドラゴンの口から放たれた光線が紅焔を直撃する
【ドラゴンナイト ムブディ】トリガーなし
「ヒストリーメーカー・ドラゴンでアタック!スキル発動!ディレイドブレイザー・ドラゴンをタイムリープ!クロノファング・タイガー・G!」
「っち、狙いは後列のナーデルか」
ヒストリーメーカー・ドラゴンの剣が紅焔に振り下ろされる
【炎熱傭兵 ダムジッド】トリガーなし
今クロノファング・タイガー・Gはチヅルのリアガードと同じ列に居る
スキルを使えばナーデルをデッキの下に送ることが出来る
「ファンロンでヴァンガードにアタック!」
ファンロンの手にある光球とファンロン自身から放たれた炎が紅焔に向かっていく
「完全ガード!」
炎熱傭兵 ダムジッドがその炎を盾で受け止める
【刻獣使い ルガル・ウレ】トリガーなし
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
【時を刻む乙女 ウルル】トリガーなし
「ダメージ回復、ファンロンのスキルでディレイドブレイザー・ドラゴンを手札に、クロノファングでヴァンガードにアタック」
「スキルは使わせねぇ!ジェネレーションガード!炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン!」
ディナイアル・グリフォンがクロノファングの拳を受け止めるとそのまま炎でクロノファングを焼き払った
「(これでGゾーンの表のカードは稼げた、一気に決めてやる!)ストライドジェネレーション!覇天皇竜 ドラゴニック・ブレードマスター “戴天”!」
戴天が登場すると共にヒストリーメーカー・ドラゴンの体が炎に包まれていく
「ストライドスキル!ヒストリーメーカー・ドラゴンを退却!ムブディにパワー+3000!更に戴天のスキル!クロノエトス・ジャッカルを退却!」
これでミライに残されたリアガードはドキドキ・ワーカーのみ
「ナーデルをもう1枚コール!更にアタックフェイズに入るとき!戴天を竜炎状態に!ナーデルのスキルでパワー+4000!カウンターチャージ!ディッダのスキルで自身を退却して1枚ドロー!カウンターチャージ!戴天でヴァンガードにアタック!」
戴天の剣が炎を纏いながらクロノジェット・ドラゴン・Gに襲い掛かるが
「完全ガード」
アルカによってその攻撃が受け止められる
【ドラゴンナイト シャクール】トリガーなし
【ドラゴニック・ブレードマスター “紅焔”】トリガーなし
【ガトリングクロー・ドラゴン】ドロートリガー
「ナーデルでアタック!」
「ノーガード、ダメージチェック」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「ムブディでアタック!スキルで1枚ドロー!」
ムブディも攻撃を命中させミライをダメージ5まで追い込む
だが今のが最後の攻撃
チヅルには追撃の方法がない
「教えてあげる、私がU-20に出る理由」
真剣な眼差しでチヅルを見るミライの手には1枚のカード
「立ち止まってた自分を………そして、チャンピオンシップに出ていた頃の、過去の自分を越えるために!私は今ここにいる!ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ネクステージ!」
何の因果かここでミライが繰り出したのはチャンピオンシップ時代に頻繁に愛用していた切り札、ネクステージ
「ストライドスキル、手札からクロノクロウ・モンキーをコール、ドキドキ・ワーカーをタイムリープ、クロノエトス・ジャッカル!クロノクロウのスキル、パワー+5000!ルガル・ウレをコール、ネクステージでアタック!」
攻撃宣言と共にネクステージの砲門が開く
「私は、私自身の可能性を見つけたい、もっと先へ、駆け抜けたい」
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「うああっ!」
紅焔の体がネクステージの放った光線に飲み込まれていく
【スプリットバーン・ドラゴン】
【ワイバーンストライク ジャーゴ】
その場に立ち尽くすチヅルの脇を通り過ぎるミライ
「これが、嘘偽りない、今の私の気持ち、わかってもらえた?」
すれ違いざまのミライの問いかけにチヅルは黙ったまま答えない
後書き
「さすがミライだね、圧勝だったじゃないか」
「でもこれで終わる相手とも思えない」
「うん、勝っても慢心しない、いい心構えだ」
「私は慢心なんて一度もしていない」
turn:34 チャンスに賭けろ
「だって、私のために戦ってくれるユニットたちに失礼だから」
「うん、ユニットとファイターがともに支え合う、ミライは本当にいいファイターだ」
「伯父様………もしかして私が勝って舞い上がってません?」
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