ジオン公国転生記
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第9話
その頃、ア・バオア・クーではジオン対ネオジオンの戦闘が始まろうとしていた。
ジオン軍先鋒ガルマ、ネオジオン先鋒ギュネイ互いにギラドーガ100機引き連れての戦闘だった。
ガルマ「互いに同じ色では華が無い。好きではないが全軍PS装甲ON」
するとガルマのキュベレイが白から黒色になり赤いラインが走った、ギラドーガは青色に赤いラインだった。
ヤクトドーガがファンネル攻撃を仕掛けて来たが、キュベレイは無傷だった。
又周囲の戦闘も緑のギラドーガは爆発していくものの、青色は1機たりとも撃破どころか小破すら無かった。
ガルマ「さて僕も、攻撃しても良いだろう」
キュベレイはヤクトドーガを指さした。
ガルマ「散れ!」
突然、ヤクトドーガは爆散した。
ガルマ「いいね、ラムダドライバー」
ユーリとガルマが使った不思議な攻撃はラムダドライバーであった。
サスロ「ガルマ代われ次のお客さんだ」
ガルマ「はいはいって兄さんって、何処からそんな機体を」
サスロ「ユーリとわしの合作『ビルバイン』」
ガルマ「好きにしてください」
さすがの俺もオーラバトラーまで作る事は不可能だった。
つまり真似だけで中身はギラドーガその物である。
オーラキャノンはハイメガキャノン、オーラソードライフルはビームライフルに銃剣の様にビームサーベルを取り付けた。
オーラソードだけは超合金NZαを加工して作った。
オーラバリアはIフィールド、陽電子リフレクター、グラビティテリトリーである。
機体にはラムダドライバー、テスラドライブ、ブースタードライブも搭載されている。
相手はクエスのαアジールとギラドーガ100機であった。
サスロ「数を減らすか、オーラキャノン」
通常のハイメガキャノンであれば数秒で撃ち終わるが、ブラックホールエンジンで余剰エネルギーが無駄にあるこの機体は100機を撃墜するまで続いた。
代わりに砲身が持ちこたえられず最後は溶けたのでパージした。
αアジールからメガ粒子砲、ファンネル、5連装ビーム砲ありとあらゆる攻撃が来るがバリアで防がれる。
サスロ「効かんわ! 行くぞ、オーラ斬りだぁ」
テスラドライブで上昇して、αアジールの頭部まで上がると剣を抜き頭部から切り裂いていく。
ラムダドライバーが斬る感情に反応しているだけなのだが真っ二つに斬った。
サスロ「この程度か」
ギレン「サスロ・・・何もコスプレまでしなくてもいいんじゃないのか」
サスロ「形から入らんとその気になれん。それより兄貴の相手のお出ましだぞ」
ギレン「うむ、行って来る」
その時ユーリとハマーンが到着した。
ユーリ「ギレン兄ちょっとだけハマーン姉に時間を頂戴」
ハマーン「ギレン、頼む」
ギレン「無駄だと分かっていて行くか。よかろう好きにしろ」
ハマーン「済まない」
ハマーンのキュベレイはネオジオンの方へ飛んで行った。
シャアはナイチンゲールで待っていた。
シャア「ハマーン、サイド3は占領したのか」
ハマーン「シャア、お前だなグレミーをそそのかしたのは」
シャア「やはり、グレミーが動いたか。ハマーン裏切ったな」
ハマーン「シャア、私は・・・・」
シャア「誰も彼も私を置いてゆく、裏切ってゆく。死ねハマーン」
シャアのナイチンゲールがビームライフルを撃とうとした時、キュベレイの前にギレンのナイチンゲールが割り込んだ。
ギレン「相手を間違えてもらっては困るな。ハマーン下がれ」
ハマーン「だがシャアが」
ギレン「シャア等とっくに死んでいる。ここにいるのはアムロと戦えなかった抜け殻だ。下がれ」
ハマーンのキュベレイは寂しそうにア・バオア・クーへ向って帰って行った。
ギレン「邪魔はいなくなった始めようか」
シャア「しかし貴様自ら戦場に立つとはな、驚いたよ」
ギレン「私自身そう思うよ」
シャア「ナイチンゲールは私用の機体だ。私の方が操縦が上で同じ機体、勝てる要素が無いではないか」
ギレン「操縦が貴様が上なのは認めよう。ただし同じスペックの機体と思われては困る、PS装甲ON」
ギレンのナイチンゲールがまばゆく光り出し赤いラインが走った。
シャア「何だ、その機体は」
ギレンのナイチンゲールは金色に光、赤いラインが走っている。
ギレン「名前を付けるなら『ナイチンゲール百式バージョン』と言ったところか」
シャア「ふざけるな! 全部俺のパクリでは無いか」
ギレン「貴様では無い、本当の『赤い彗星のシャア』から取って付けたのだ」
シャア「俺がシャアだ」
ギレン「では聞こう。貴様は今まで何をしてきた」
シャア「ルウムで5隻の戦艦を沈めた」
ギレン「そんな物ユーリは12隻沈めた」
シャア「エゥーゴを立ち上げた」
ギレン「俺が命令したからな」
シャア「・・・・・・」
ギレン「本当のシャアならアムロがいないだけで自暴自棄にならん!」
シャア「・・・・・・」
ギレン「俺は本当はシャアになりたかっただが、シャアにはもう転生者がいた。仕方なく俺はギレンを選んだ、シャアを特等席で見ていられるからな」
シャア「・・・・・・」
ギレン「所がどうだ、アムロを探して活躍をしない俺は魔王を恨んだよ、何故俺にシャアをやらせてくれなかったと。そしてシャアを捨て本当のギレンになった。そしてジオンでこの世界を統一する夢を持った、仲間も作った、だからいまだにジオン公国は存在している」
シャア「・・・・・・」
ギレン「だから俺の前から、夢から消えろ抜け殻!」
ギレンはビームライフルでシャアを撃った、シャアは横に飛びギレンに撃ち返した
ギレンは避けずビームは当たる直前拡散した。
シャア「チィ。Iフィールドか」
ギレンは続けてシャアを狙い続けた、シャアは回避しながらメガ粒子砲を撃ったが、それさえ拡散した。
シャア「ギレンの機体は化け物か。ならば」
ギレン「どうした抜け殻!」
シャアのナイチンゲールがギレンに向って突進してきたそしてギレンのナイチンゲールに組み付かせた。
シャア「この距離でも耐えられるかなギレン」
シャアはこの至近距離でメガ粒子砲を撃とうとしていた、自爆覚悟で。
シャア「くどくど言ってくれたが、やはり私がシャアだ、死ねギレン!」
メガ粒子砲が放たれた。
シャア「ハハハハ、勝った、私の勝ちだ」
メガ粒子砲が停止すると、シャアは機体のチェックを始めた。
・メガ粒子砲機構大破
・両腕大破
・脚部左大破右中破
・外部カメラ全損
と言う様に殆んど大破である。
シャア「良く爆発しなかった物だ。私は運が良い。さてギレンの最後を見てやるか」
ハッチをこじ開け外に出たシャアは驚き叫んだ。
シャア「何故だ! 何故無事でいられる! ギレン!」
そこにはギレンのナイチンゲールが無傷で立っていた。
元々、ジオンのMSはIフィールド、陽電子リフレクター、グラビティテリトリー3つのバリアとPS装甲で守られている。
その上ラムダドライバーで守れと念じていたのだ、攻撃が届くはずが無かった。
ギレンはシャアの言葉を聞いていなかった、もう目の前にいる人物に興味が無かったからである。
ネオジオン艦隊ではMSの発進が続いていた。
ナナイ「MS隊は全部出して、総帥を救出するのが最優先です」
艦長「ジオンと全面戦争になりますが、よろしいですね」
ナナイ「かまいません。総帥がいればネオジオンは再建出来ます」
艦長「全MS発進、繰り返す、全MS発進相手はジオン軍。救助部隊は戦場に取り残された総帥を救出せよ」
ナナイ「助かります、艦長」
艦長「艦隊戦用意。MS隊援護の為10秒後1分間援護射撃開始」
ギレンはシャアを見るのを止め、ア・バオア・クーへ帰って来た。
ジオン軍ではネオジオンがMSを発進させたと察知、ギレンに指示を受けていた。
ギレン「向って来るなら叩き潰せ1機残らず。艦隊もムサカ3隻残し後は沈めろ。サスロ後は頼む、私はサイド3に帰る。ハマーンお前も帰れ」
ギレンとハマーンは戦場から帰って行った。
ガルマ「兄上相当怒っていましたね」
サスロ「あれが、憧れたシャアでは、俺でも怒るぞ」
ユーリ「取り敢えず、MS隊発進させよ」
サスロ「全MS,艦艇は発進せよ。相手はネオジオン。ムサカ級3隻だけ残し後は殲滅せよ」
ガルマ「私達はどうします」
ユーリ「隊員達が出撃が無いってストレス貯めてるから出ない方がいいよ」
サスロ「実戦も次がいつあるかしれんし調度良いだろう」
ガルマ「敵ですか? 地球があれじゃ連邦も相手にならない。他の世界から来ないと」
俺も同感とガルマ兄を見た俺は血の気が引いた。
ユーリ「! あの~ガルマ兄」
ガルマ「何だい、ユーリ」
ユーリ「その手に握り締めてる物はもしかして」
ガルマ「ペンダントだけど何か?・・・・あっ!」
サスロ「ガルマお前!」
ユーリ「サスロ兄、帰ったら実戦形式の訓練増やそう」
サスロ「生産工場も稼働率アップだ」
ガルマ「ワザとじゃないんだ、ワザとじゃ・・・・・」
ネオジオンを片付けた俺達は、サスロ兄がア・バオア・クーへ残り俺とガルマ兄はサイド3に帰還した。
俺は戦闘報告と戦後処理をギレン兄に報告すると、一目散に執務室を飛び出した。
だってね、サスロ兄からガルマ兄の事を先に聞いていたらしいギレン兄が怖かったんだもの。
執務室からギレン兄のガルマ兄対して怒鳴り声が長いとても長い時間続いたらしい。
後書き
これでUC世紀とはしばらくお別れです。
次回から別の話に転移します。
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